【ネイリストのテクニック】M.D.A NAiL mayuさんが指南! ジェルシートで作る『ボタニカルネイル』#1
TOPネイリストが、今イチオシのデザイン&テクニックをご紹介。今回登場いただくのは、「たらしこみネイル」などネイルアートの代表的技法を考案してきた、M.D.A NAiLのmayuさん。前編では、mayuさんのサロンワークでのこだわりから、今回提案いただいたネイルアートのポイントについて伺いました。
M.D.A NAiL オーナーネイリスト mayuさんにインタビュー
セルフでも楽しめるからこそ、ワンランク上が求められる
——サロンワークで大切にしていることはなんですか?
まずは、せっかくサロンに来ていただいているので、お客様にリラックスしてもらえることですね。月に1回、爪に時間とコストをかけるということは、そんなに簡単なことじゃない。だから、サロンで過ごす時間や会話も含めて、楽しんでいただけたらと思っています。私はカジュアルにお客様と接するタイプなので、施術中もけっこうお話しします。前回どんな話をしたのか覚えていて、それに触れると会話も弾みます。話の内容をカルテに残しておくのもいいと思いますよ。ネイルって、セルフでもできるものですからね。そこに付加価値をつけないと。
——セルフネイルとの一番の違いはどこだと思いますか?
セルフネイルと、プロの施術の違いは、「仕立ての良さ」。いいデザインは、誰でもできるしわかりやすいけれど、仕立ての良さは一定以上のプロでないと難しいところ。だから単色カラーは、仕立ての違いがはっきりわかります。仕立てが美しいネイルは、圧力分散なども考えられているので、持ちもいいんです。爪って常に負荷がかかっているし、人によって爪のかたちは違いますから、ジェルの厚さや塗り方も変わってきます。そこの見極めは、経験値によるところも大きいので、プロでないと難しいと思います。
——お客様へのデザイン提案で心がけていることは?
M.D.A NAiLは、私の昔からのお客様も多いので、客層は30代以上が大半。銀座という立地もあり、お仕事されている方も多くいらっしゃいます。その客層に合うように、大人っぽくスタイリッシュなデザインを心がけています。トレンドは取り入れつつ、ゴテゴテに見えないために、アートを入れる本数を変えたり、同じアートでも色を変えたり。私は既製品のようなネイルアートが好きなんですが、これならクールな印象に仕上がるので、甘いデザインでも可愛くなり過ぎず、大人の女性にはおすすめです。
落ちている石や柱…すべてがデザインのインスピレーションに
——ネイルアートのデザインは、どんな時に考えるんですか?
いつも考えてますね! デザインのインスピレーションは、本当にいろんなところにあります。道に落ちている石ころとか、駅の柱とか。ステキだなと思うものを見つけたら、すぐに写真を撮ります。逆に、ネイルアートを参考にデザインを考えることはありません。デザインを考えることは、0から1を生み出すことなので、あまり余計なインプットを入れないようにしています。でももちろん、トレンド感っていうのは取り入れたいので、インスタグラムや雑誌でファッションの傾向をチェックしたりします。
——デザインの発表は月にどのくらいされているんですか?
最近は忙しくてなかなかできていないんですが、少なくとも月に1回は発表できるようにしています。ネイルはファッションの一部ですから、季節やトレンド感も大切なので。作ったものは、インスタグラムにアップします。それを見て、ご予約をいただくことも多いですね。私は今、新規の方をお受けしていないんですが、作ったデザインはスタッフに共有しています。
——実際に作るときのこだわりは何ですか?
「何も考えていない」という部分はないんですよね。ただ塗っている、だけじゃなくて、筆の動かし方でフォルムを作っていたりとか、1色塗るにしても全部こだわりがあります。だから、一番のこだわりは完成度の高い「仕立ての良さ」。仕立てが良いと、デザインも際立ちます。デザイン面でいうと、配置のバランスも大切。アートによって角度をつけたり、平行にしたりと配置のバランスは変えています。「ジャズ」と「クラシック」をイメージしているんです。「ジャズ」はデザインがポンポンと跳んでいる感じで揃っちゃいけない。「クラシック」は逆に、とにかく規則的にきっちりと。そういう細かいところが、仕立ての美しさにも影響してきます。あとは、表面のフォルムの美しさ。爪って平面ではなく凹凸がありますし、ストーンなどをのせるとゴツゴツします。そのままでは、生活に影響が出てしまう。だから、表面をなめらかに、美しく仕上げることも大切です。
夏に向けておすすめのネイルを紹介
——mayuさんのネイルデザインのコンセプトは?
クールでスタイリッシュなデザインが好きなんです。だから作るデザインも、ハンドペイントのほっこりした感じではなく、既製品のようなデザインが多いですね。ネイルシールかと思ってしまうような、完成された仕上がりは、ゴテゴテのアートでもスタイリッシュに見えます。きちっとした印象に仕上がるので、色が甘くてもクールに見えたりするんですよ。フリーハンドで描くラインではなく、シートをカットして作るまっすぐな線に美しさを感じるんです。ネイルアートというと、「絵を描く」というイメージが強いと思いますが、私の場合はお絵かきというより工作みたい(笑)。
——これから提案していきたいネイルは?
これから夏に向けておすすめなのが、ボタニカルな印象のリーフ柄。リゾート感もあって、爽やかなので夏の指先にぴったり。あと、スポーティなファッションが流行っているので、そんなニュアンスを感じるデザインは要チェック。蛍光カラーのラインや、PVCっぽい質感にメタルカラーを取り入れると、スポーティで旬な仕上がりになります。
mayuさんが提案する『ボタニカルネイル』
リーフ柄や、蛍光カラーのライン、PVC風モチーフなど、トレンド満載のネイルデザイン。柄やラインをジェルシートで作ることで、ハンドペイントでは出せない完成度に。要素の多いデザインでもゴチャゴチャしないのは、配置バランスによるもの。ポイントでクリア部分を作ることで、絶妙な抜け感が生まれる。
mayuさん流『ボタニカル柄ネイル』のいいところ
1.指1本だけに入れても簡単に夏っぽさを演出できる
2.既製品のような完成度でスタイリッシュな印象に
3.ジェルシートなので素材の作り置きができる
トレンドのネイルアートを発信し続けているmayuさん。旬の要素を盛り込んだネイルデザインは、夏を楽しみにしている人にぴったり! 後編では、提案していただいた『ボタニカル柄ネイル』の詳しい作り方をご紹介します。
取材・文:山本二季
撮影:石原麻里絵(スタジオ バンバン)
▽後編はこちら▽
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教えてくれたのはこの人!
mayuさん
M.D.A NAiL オーナー
96年よりネイル活動開始。多くのアーバンライクな女性層をはじめ海外からも顧客を迎える。サロンのコンセプト「happyをmakeする」をテーマに圧倒的個性とハイグレードな指先ビューティーを展開中。たらしこみネイル、プレスタッチ技法など数々のネイルアートの代表的技法を発表している。国内から海外まで多くの支持を受け、セミナーやイベントを通じデザインと発想の輪を広げる活動を世界に発信している。
インスタグラム https://www.instagram.com/m_d_a/
Salon Data
M.D.A NAiL
住所 東京都中央区銀座3-10-7 銀座京屋ビル3F
TEL 03-6278-7199
URL https://mda-nail.com/
https://relax-job.com/job/B1558683