ヘアアレンジ動画をきっかけに書籍3冊を出版!【nico. . . 溝口和也さん】がInstagram活用術を指南#3

この特集では、Instagramを活用してヘアアレンジ動画ブームに火をつけた「nico. . . 」のオーナー・溝口和也さんに5回にわたってSNS活用のコツを伺います。第3回では、「自分らしさを意識して写真を編集する」ために心掛けている3か条を教えていただきます。

溝口和也さん

ヘアサロン「nico. . . 」のオーナー。現在は高田馬場、藤沢、札幌の3店舗を構える。Instagramに掲載したヘアアレンジ動画が注目されたことをきっかけに、メディアで大きく注目され、書籍を3冊出版。ヘアアレンジの講師や一般誌や業界誌のヘアメイク、さらにはウエディングのヘアアレンジなど多方面で活躍する。

ポイント1)自分らしい色味を作る

―画像の加工は行っていますか?

「はい。Instagramの機能を使って加工を行っています。他の加工アプリを使う方もいると思いますが、僕はアプリの操作があまり得意ではないので、これだけで十分だと思っています。以前はフィルターをかけておしゃれな雰囲気を作っていましたが、今はヘアカラーの見やすさやスタイリッシュ感を意識してフィルターをかけず、シンプルな編集機能を使って明度などを調整するだけです」

以前はくすみがかかったような加工をよくかけていたが、ヘアカラーを再現するために最近では控えている(リンク先:https://www.instagram.com/p/BDMaPv-l2z2/)

―最近お気に入りの編集機能について教えてください。

「撮影の仕方と同様に『甘さのあるクールなスタイル』が好みなので、そのイメージに近づけるよう、少し青っぽく調整しています。写真そのものを活かしていくのが前提で、触るのはだいたいコントラスト、暖かさ、ハイライト、シャドウくらい。写真が暗いなと思ったときは『明るさ』ではなく、『シャドウ』で影を弱めて調整します。『明るさ』で調整するとヘアカラーの色が飛んでしまいがちですが、これなら色味をキープしたまま全体を明るく見せることができます」

―スタイリストならではの調整ですね。他の調整についてもお聞かせください。

「ヘアの雰囲気によって変わりますが、『暖かさ』をほどよく下げてクールな印象にしつつ、コントラストを少しだけ上げることが多いです。最後に『ハイライト』を微調整してバランスを取り、これで完成です」

―以前と加工を変えることで、何か変化したことはありますか?

「Instagramは自分の作品や世界観を見せる場だと思っています。新規のお客さまはこの写真を見ていいなと思ってきてくれる方が多いので、仕上がりイメージの不一致は少なくなったと思います。スタイリストはイメージの共有が必要だからこそ、Instagramでは自分らしさを表現することが大事だと感じています」

Instagramの画像編集機能を使って影の濃度を調整する溝口さん

ポイント2)動画は秒数を調整して加工する

―溝口さんのアレンジ動画はテクニックがわかりやすい印象ですが、編集で意識していることはありますか?

「重要なところと、そうではないところで動画のスピードを変えているんです。たとえば三つ編みを3回する場合、1回目は手元がきちんと見えるようゆっくりと写し、2回目以降は工程があるということさえわかればよいので、倍速の編集をしています。そういった緩急をつけることで大事な部分に目が行けばいいなと思っています」

ロングヘア向けのアレンジ動画。音声解説もついてわかりやすいと評判だ(リンク先:https://www.instagram.com/p/BcHGGuojbMk/

―ここに行き着くまでに苦労したことはありますか?

「たくさんありますよ!最初の頃、動画は15秒しか撮影できなかったんです。さらに編集の仕方を知らなかったので、時間内に収まるように僕が手を超高速で動かして撮影していました(笑)。今は編集の幅が広がって、助かっています」

ポイント3)必要に応じて文字を加える

店名を載せている投稿写真。溝口さんは2016年まで多くの投稿に店名を載せていた(リンク先:https://www.instagram.com/p/BIBo_Qagf6Y/

―他にもアップ前に何か手を加えることはありますか?

「もう最近ではやっていませんが、当初はほとんどの投稿で店名を載せていました。というのも、このInstagramを始めたきっかけが『店の集客につなげたい』ということだったので。店名を載せた投稿が拡散されれば、文章を読まなくても自然と店名に目が行くじゃないですか。Instagramは個(投稿者)を強くPRできるSNSなので、他の方だと自分の名前を載せて集客することも多いと思います」

―溝口さん指名の依頼も相当増えたのではないでしょうか。

「おかげさまで予約に入りきらないほどの指名をいただきました。次第にメディアなど外部の仕事も増えていったので、お受けできないお客さまを他のスタイリストに任せることもありますね。狙ってはいたものの、Instagramの集客力は想像以上でした!」

「自分らしさを意識して写真を編集する」ための3か条

第2回でご紹介した「フォロワーにとって見やすい写真を撮影」を活かすためにも重要な編集力。溝口さんが何よりも「自分らしい写真を大切にしている」とお話ししてくださいました。アレンジ動画においても、見てくれている人がわかりやすいようにというポリシーから現在の編集形態に至るようです。

1.自分らしい色味を作る

2.動画は秒数を調整して加工する

3.必要に応じて文字を加える

 

第4回では、溝口さんが成功をつかんだInstagramの極意の3つ目「タイムラインのビジュアルへのこだわり」について詳しく伺います。

▽#4はこちら▽
ヘアアレンジ動画をきっかけに書籍3冊を出版!【nico. . . 溝口和也さん】がInstagram活用術を指南#4>>

取材・文:竹林佑子(エフェクト)
撮影:永西永実

求人数3万件!リジョブで求人を探してみる

Salon Data

nico. . . 高田馬場店

住所:東京都新宿区高田馬場4-11-9
TEL:03-6279-1245
溝口 和也 インスタグラム:https://www.instagram.com/mizomizo0711/?hl=ja 

この記事をシェアする

編集部のおすすめ

関連記事

近くの美容師求人をリジョブで探す

株式会社リジョブでは、美容・リラクゼーション・治療業界に特化した「リジョブ」も運営しております。
転職をご検討中の場合は、以下の地域からぜひ求人をお探しください。

関東
関西
東海
北海道
東北
甲信越・北陸
中国・四国
九州・沖縄