【ネイリストのテクニック】CoolCute HIDEKAZUさん流 『キレイめパイソン柄ネイル』#1
TOPネイリストが提案する、トレンドのネイルデザイン＆テクニックをご紹介。今回は、ファッションの要素をネイルアートに落とし込むことに定評のある「CoolCute」主宰のHIDEKAZUさんです。
前編では、HIDEKAZUさんのデザインの考え方や、今イチオシのネイルデザインについておうかがいします。
「CoolCute」主宰 HIDEKAZUさんにインタビュー
「CoolCute」主宰 HIDEKAZUさん
人生迷子から「すごいネイリストになる」と一念発起！
—ネイリストを目指したきっかけを教えてください。
もともと美容師を目指して、美容専門学校に行っていたんです。そこでの授業のひとつに、ネイルアートがあって、おもしろそうだなと思ったのがきっかけですね。
——では、その後すぐにネイルの学校に？
いえ、すぐにネイルをしようと思ったわけではないんです。少し人生迷子な期間がありまして……（笑）。美容師になるのをやめていろいろとしていたんですが、一度も本気で何かをしたことがないなと思ったんですよね。そのときに、専門学校のときのネイルの授業を思い出して。男として、最後にひとつ勝負したいなと思えたのが、ネイルだったんです。
——なぜネイルだったんでしょうか？
もともとやってみたいなという気持ちがあったし、当時は今よりもっと男性ネイリストが少なかったので、そこにビジネスチャンスを感じたというのもあります。だから、「この業界のすごいやつになってやろう」という想いで、勝負をかけてネイルの勉強をし始めました。
学校に通いながら、最初のころは自宅の１室を使って、知り合い経由でお客様に来ていただくかたちでスタートして。2年後くらいにインスタグラムを始めたんですが、そのあたりからメディアでも取り上げてもらえたり、いろいろ注目してもらえるようになりました。そういう意味では、時代の流れにのった感じはあります。SNSがあったから、いろんな流れにのれたというか。
——注目されるきっかけになったデザインはあったんですか？
インスタグラムにネイティブ系のデザインを出してから、急にフォロワーが増えたことはありましたね。なんでかは、わからないけど（笑）。もともと僕は、ボヘミアンとかビーチ・サーフ系のテイストが好きなんです。昔からそういう雰囲気のデザインはよく作っていますし、お客様にもずっと人気があります。あとは、やっぱりアートが好きなので、そこは注目していただけているのかなと思います。
——では、ネイルの技術力アップのためにするべきことは？
どんなネイリストになりたいかによって、やることは違うと思うので……。まずは、どうなりたいのかを考えること。普通にネイリストとしてサロン勤務したいのか、講師として教える側になりたいのか、ネイルアートを突き詰めるのかでも、やるべきことは変わってくると思います。
アートをメインでやっていきたいなら、その技術を磨かないといけませんよね。僕の場合は、もともとネイルアート好きっていうのもあるんですけど、とにかく毎日のようにいろんなものを描いたり、チップを作ったりしていました。目に入る可愛いものや流行っているものを、なんでもデザインに落とし込んでみたり。ネイリストなりたてのころは、デザインも何をしていいのか分からないと思うので、まず技術を磨くためにはいろいろなデザインを参考に練習するのもいいと思います。
そのあと、僕は「発信する側になりたい」と思っていたので、ある時期からは、まだネイルにないものをデザインに落とし込む力をつけていきました。
ファッションをネイルに落とし込むデザイン力
——デザインのインスピレーションはどこから？
ファッション的なデザインが好きなので、そのシーズンの流行は取り入れるようにしています。洋服の素材感だったり、柄だったり、なんでも。街に出てみて、目に入るもので「これかっこいいな」とか「かわいいな」と思うものがあれば、すぐに写真を撮っておいて、そのなかからネイルデザインに落とし込んだり。
——デザインはどのくらいの頻度で考えていますか？
毎日、暇さえあれば考えています（笑）。実際に手を動かして作らなくても、頭の中でイメージしたり。とにかく頭の中にデザインのストックを増やしておかないと、いきなりデザインを作るのって難しいですからね。だからいつでも、モチーフを探していますし、すぐ写真におさめます。
——デザインを考えるなかで大切にしていることは？
サロン名の由来でもあるんですけど、「かっこよさ＝Cool」と「かわいさ＝Cute」の二面性があるデザインを意識しています。甘すぎず辛すぎず、足し算引き算をうまくするようなイメージ。繊細に描き込むところがあれば、ニュアンスで感覚的に作る部分があったり、という二面性があると、おもしろいデザインになるんじゃないかなと思うんです。
——では、今回提案いただいたデザインについて教えてください。
今年はアニマル柄が注目されているのですが、そのなかでも特にいろんなアイテムが出ている「パイソン柄」をネイルデザインに落とし込みました。パイソン柄はいろんなカラーや質感に合うんですが、今回はキレイめな仕上がりで。透明感とニュアンスのあるデザインで大人っぽい雰囲気に仕上げました。
HIDEKAZUさんが提案する『キレイめパイソン柄ネイル』
メインアートに、トレンドのパイソン柄をチョイス。繊細なアートワークと、色の重なりで作るニュアンスで作る二面性あるデザインに。透明感とツヤ感のある仕上がりで統一することで、キレイめな印象に仕上がります。
『キレイめパイソン柄ネイル』のいいところ
１.ファッション感覚でネイルを楽しめる
２.人と違うネイルアートで特別感大
３.「かっこいい」と「かわいい」が叶う
メンズネイリストとして注目を集めるHIDEKAZUさん。この世界で勝負すると決め、大好きなネイルアートのことを毎日考えつづけることで、国内外で講師として活躍するまでになりました。そんなネイルアート愛あふれるHIDEKAZUさんが提案してくれた、『キレイめパイソン柄ネイル』の詳しい作り方を、後編でレクチャーしていただきます。
▽後編はこちら▽
【ネイリストのテクニック】CoolCute HIDEKAZUさん流 『キレイめパイソン柄ネイル』#2>>
教えてくれたのはこの人！
HIDEKAZUさん
CoolCute中目黒 主宰
レイジェル クリエイティブアートディレクター。国内外でアートセミナーやネイルイベントの講師としても活躍中。ファッション性の高いクールキュートなアートを得意とし、ひとつの枠にとらわれない独創的なアートを展開。雑誌などにも取り上げられる今話題のメンズネイルアーティスト。
インスタグラム：_hidekazu_
Salon Data
CoolCute中目黒（クールキュートナカメグロ）
住所：東京都目黒区 ※詳細はネット予約後に開示
URL：https://coolcutehidekazu.tumblr.com/
