「美容師を好きになりたい!」から始めたアルバイト【K+plus佐々木真優さん】#1
新たな道を切り開くとき、先輩たちはどうやって壁を乗り越えたのかを紹介するこの企画。
今回は赤羽にあるヘアサロンK+plusで、サロンワークと同時に訪問美容もこなしているスタイリスト、佐々木真優さんにお話を伺います。
前編では、ヘアメイクになりたくて美容専門学校に進学したものの興味が失せ、美容師になる目的をアルバイト先でみつけたこと、認知症の女性を担当したのをきっかけにお年寄りや障がいを持つ人の施術に興味を持ったこと、仕事に行き詰まりを感じて転職を決意したことについてインタビューしました。
お話を伺ったのは…
K+plus
スタイリスト 佐々木真優さん

理美容専門学校を卒業後、2020年に地元の美容室に就職。3年かけてスタイリストとしての技術を習得したものの倒産。顧客が通いやすい場所を選んで転職する。約1年後の2025年、サロンワークと訪問美容の両立がかなうK+plusに転職し、現在に至る。
こんな風に働きたい!と思えた貴重なアルバイト体験

――佐々木さんが美容に興味をもったのは、何がきっかけだったんですか?
高校生のときはJ Soul Brothersの大ファンで、将来は「彼らのヘアメイクをしたい!」って思っていたんです(笑)。それで美容専門学校に進学しました。
――ヘアメイク志望だったんですね。それがなぜ美容師に?
専門学校で勉強する間に、熱が冷めちゃったんです(笑)。
でも、せっかく進学したのに、このまま辞めてしまうわけにもいかなくて。それで美容師という仕事はどんなものなのか、美容師の仕事を好きになるためにもちゃんと知っておこうと思って、専門学校に通っている間は美容室でアルバイトをしました。
――すごく真面目ですね。いかがでしたか?
私がアルバイトをしたサロンに、すごく尊敬できる美容師さんが3人いたんです。3人とも楽しく働いていて、お客さまに対しても真剣に寄り添っていました。「私もこんなお姉さんたちみたいな美容師になりたい!」って思うようになりました。
――真剣に寄り添うとは?
例えばカットが終わってお客さまがお帰りになった後でも、「もっとこうすれば良かったのかも」とか、ずっとお客さまのことを考えていました。
それまで美容師の本当の姿に接する機会はなかったので、すごく勉強になりました。このとき、初めて理想の美容師像に出合えました。
――すごくいい経験になったんですね。就職はそのサロンに?
そこで働いている自分が想像できなくて。最初に勤めたのは、シャンプー台がすごく素敵なサロンでした(笑)。
――シャンプー台ですか?
サロンの設備とかインテリアが私の好みだったんですね(笑)。そこで働いている自分が想像できたので、就職を決めました。
――そのサロンでスタイリストになったんですか?
スタイリストになって間もなく、倒産してしまったんです。ここで技術的なことはもちろん、お客さま一人一人に寄り添う接客とか、チームワークの大切さなど幅広い経験を積むことができました。
――倒産はキツいですね。
最初のお店も赤羽にあって、私が担当していたお客さまたちが「赤羽だったら通える」っておっしゃってくれたので、「赤羽で勤め先を探そう」と。
――それがこのK+plusですか?
まだ、ここではないんです(笑)。
初めて認知症のお客さまに遭遇。その奥深さに興味が炸裂

――最初にお勤めしていたサロンのお客さまも、通ってくださったんですか?
そうなんです。その中のお一人が認知症になってしまったんです。毎回、前のお店に行っちゃったり、カラーをしているのを忘れて「どうしてシャンプーするの?」って言ったり、シャンプー台の場所を忘れちゃったり。
――認知症の方と接する機会は、あまりないですよね。
ご本人はどういう感覚なのかな、って不思議でした。怒りっぽかったり、笑っていたり、一瞬一瞬で変わっていくのが面白いというか楽しくて仕方ありませんでした。
――戸惑いとか、困ったとかはなかったんですか?
それはありません。私、すごいおしゃべりなんです。その日にあった楽しいことを両親や彼氏にめちゃくちゃしゃべるんです。認知症の方がいらっしゃった日は、特に盛り上がってしゃべっていました(笑)。
――そのお店にはどのくらい?
1年くらいでしょうか。お店の雰囲気が私には合わなかったこともあるし、ずっとサロンに居続けることに飽きちゃった部分もあります。
――その次の転職先がK+plusなんですね?
ここはサロンワークをしながら訪問美容もできるのが魅力でした。認知症の方を含めた高齢者にどう接すればいいのか、専門的な技術や知識を勉強したいと思っていたので、まさに希望通りです。
――訪問美容がどういうものかはご存知だったんですか?
ベテランの美容師さんがやっている、というイメージでした(笑)。
将来的にも需要が高まる分野ですよね。認知症のお客さまを担当してから、ご本人はもちろんですがご家族にも安心して任せていただけるような対応スキルを身につけたいと思うようになりました。
――ちなみに。その認知症のお客さまはどうなさいましたか?
施設に入られたと聞いています。まだ75~6歳で、お若かったんですよ。一人ではお支払いができなくなって、ご主人と一緒にいらっしゃっていました。
――そういえばK+plusも赤羽ですね。
最初に勤めていたサロンのお客さまが、私のわがままにずっと付いてきてくださっています(笑)。
ヘアメイクへの憧れから始まった佐々木さんの美容人生。楽しく真摯にお客さまに寄り添う美容師を目指して、K+plusへ転職をしました。
後編では訪問美容を始めて難しかったことや嬉しかったこと、訪問美容でどんなことを実現したいのか、サロンではどのような接客を心がけているのかなどをご紹介します。
撮影/森 浩司
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K+plus/K+plus訪問美容
住所:東京都北区赤羽南2-11-18 FKビル301
電話:03-6903-8605
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