【先輩Answers!! 〜美容師のプライベート編〜】ANTI CHIIさんが答える! プライベート時間の有意義な使い方とは
アシスタント、若手スタイリストのお悩みに、人気サロンのトップスタイリストがアンサー! 今回は、技術はもちろん多趣味でクリエイティブな才能にも注目が集まる「ANTI」の店長・CHIIさんに、プライベートの過ごし方についてのお悩みを相談しました。
教えてくれたのは…
ANTI 店長 CHIIさん
日本美容学校卒業後、antiに入社。現在は同店の店長を務める。独創的な世界観と卓越された技術で、サロンワークを中心に雑誌やweb等の撮影、ヘアショー、セミナーなど幅広く活動中。その人らしさを感じさせながら新たな魅力を引き出すのを得意とし、お客様はもちろん業界からも多くの共感と支持を得ている。
インスタグラム:@chii_anti1213
お悩み1
練習ばかりでプライベートの時間がうまく作れません。どうしたら両立できますか?(アシスタント2年目)
練習の計画&目標を立てることで自分時間が生み出しやすく
アシスタントの時は、時間の使い方をコントロールするのはなかなか難しいかもしれません。ただ、練習は時間をかけることだけでなく、毎回の練習内容や先輩からのコメント、何よりも技術の意味を理解して進めることが大切です。それを繰り返していくことで、将来の自分に確実につながっていきますよ。
もし自分で調整できるなら、練習のタイムスケジュールを1日・1週間・1ヶ月などいくつか作ってみるのをおすすめします。いつまでに合格するなど目標を自分で設定して進められると、プライベートの時間を作り出しやすくなるかなと思います。
それに加え、ON/OFFを自分で作ってみる、切り替えを意識してみると、メンタルもコントロールしやすくなりますね。
解決法
1.練習時間のタイムスケジュールを作る
2.自分の中での目標を明確にする
3.ON/OFFを意識する
お悩み2
休みの日はほぼ寝て終わり、翌朝の出勤が憂鬱になってしまいます…。(スタイリスト1年目)
気持ちをポジティブに切り替える『自分スイッチ』を探ってみよう
一日中寝れたということは、サロンワークの中でお客様にどうしたら喜んでもらえるのかを考え、そして自分の技術レベルアップのために一生懸命がんばったからこそ。逆に、そんな自分を褒めてあげるべき!
出勤日の朝、自分を責めることでスタートするのはおすすめしません。
休みが寝て終わってしまった…と後悔の念があるのなら、前日に作れなかった自分が心地よいと思う時間を、出勤日の朝に生み出してみましょう。少し早く起きて散歩してみる、おいしいコーヒーを味わってみる、部屋に入る朝の光を写真に撮ってみるなど、いろいろできますよ。
憂鬱になるとネガティブに考えがちですが、どう切り替えてポジティブな自分に持っていけるかが鍵。「疲れて寝すぎた…でもそんな日もあるよね!」と切り替えちゃうくらいでも全然OKですから!
解決法
1.自分を否定しない
2.出勤前の朝時間を心地良いものに
3.気持ちを切り替えるエネルギーを持っておく
お悩み3
休日の過ごし方でスキルアップにつながることってありますか?(スタイリスト2年目)
日々の心がけと、好きなことを追求する姿勢が成長につながる
これをやるべき! というよりは、好きなことを追求する時間にしたり、日々心がけることをアップデートしていけば、必然的にスキルアップにつながると思います。
例えば、私が20代の頃からやっているのは、「目にするものすべてに興味を持ってみる」こと。出会う人のヘアスタイルを見て、こんな風にしたら素敵になりそう! と想像してみます。
また、例えば物作りが好きな人ならば、物作り自体を楽しみながら、これはどんな風にできているんだろう? こんな色や形、バランスにしてみたらどうなるだろう? と、いろんな目線で取り組んでいくと、ヘアデザインを作る上でのヒントにつながることも。
これからの時代は、美容師ひとりひとりのパーソナリティを大切にし、サロンというブランドの中でどう輝けるかをイメージしながら追求し続けていくことが必要だと思います。
解決法
1.日々の習慣をアップデート
2.自分は何が好きなのかを知る
3.自分の得意をより伸ばす
アシスタントやデビューして間もない頃は、覚えることややるべきことに追われ、仕事とプライベートの両立が難しいのが現状です。少ない自分時間をどうやりくりするか、ステップアップにつなげられるか、CHIIさんのアドバイスにたくさんのヒントが! さっそく取り入れてみてくださいね。
取材・文:青木麻理(tokiwa)
イラスト:えのきのこ