本当に欲しい人材って? 採用担当のホンネ【Karunakarala 唐澤由記さん】#1
「こんなセラピストになりたい!」という理想をかなえるには、技術を磨く努力はもちろん、経験の積み重ねがものを言います。その体験の場となるのがサロン。そこで、人気の美容系サロンの採用担当者に、求めている人物像を直撃しました。さらなる高みを目指している人を応援します!
今回は、「自分らしく幸せに生きる」をコンセプトに掲げるスパ&ヘアサロンKarunakaralaで採用を担当している、代表の唐澤由記さんにホンネをうかがいます。
今回お話しを伺ったのは…
Karunakarala 代表 唐澤由記さん
都内美容サロンに8年間勤めた後、2013年よりフリーランスでヘアメイク、ヘッドスパインストラクターとして活動。出張でスリランカを訪れた際に、古代インド・スリランカで生まれた伝統医学「アーユルヴェーダ」と出会い人生の転機に。帰国後、本格的に知識を学び2015年にアーユルヴェーダの考えを形にする空間として、Karunakaralaをオープン。
「サロンのファンから、セラピストに!」
――まず、Karunakaralaはどのようなサロンでしょうか?
Karunakaralaは、「自分らしく幸せに生きる」をコンセプトに掲げているサロンです。施術により心を整えて真の美しさを手に入れる手助けをしており、同じ空間のなかにスパとヘアサロンを展開しています。
スパで取り入れているのは、インドで5,000年の歴史を誇る伝承医学である「アーユルヴェーダです。WHO(世界保健機構)が正式に奨励している代替医療の1つでもあり、Karunakaralaでは、本場スリランカで最も歴史のある病院での勤務経験も持つ医師が監修した施術をはじめ、本格的なメニューを揃えています。丁寧にヒアリングを行い、根本に迫る施術をご提供しているのでリピーターになる方が多いですね。
また、ヘアサロンでもアーユルヴェーダヘッドスパを取り入れており、薬草オイルやアロマオイルを額に垂らして頭皮と髪のケアを行っています。額から伝わる振動と植物ならではの香りが癒しの効果を生み、お客さまからも「心身ともにリラックスできました!」と好評ですね。
——それでは、採用の流れを教えてください。
採用は大きく3ステップに分かれており、まずは書類選考です。履歴書を送ってもらい、その方の経歴をチェックしています。続いては30分ほどの面接です。面接は、私とその方の1対1で行っており「アーユルヴェーダのセラピストに興味を持ったきっかけ」や「どのような仕事のスタイルを望んでいるか」などを聞いています。そして最後は実技です。私がお客さま役になり実際に施術を体験していて、時間はだいたい60分ほどですね。
——ちなみに、どのようなセラピストが応募をしてくるのでしょうか?
お客さまとして、何度かご来店してから「実はセラピストとして働きたいです」と、声を掛けてくれることが多いですね。他にもスタッフからの推薦もあります。最近は施術中のやり取りがきっかけで採用に至りました。
スタッフが、その方と話をするなかで「人柄がとても魅力的だな」と思い、詳しく聞いてみると「実は、セラピストとして働いています」と。そこで私に「よいセラピストのお客さまがいますよ」と教えてくれて、実際に会うととても素敵な方だったのですぐにオファーをして、今もサロンで活躍してくれています。
——セラピストに共通しているポイントはありますか?
アーユルヴェーダに救われた経験をしている方が多いですね。ちなみに、私もそのひとりで本場のスリランカでアーユルヴェーダを体験した際に、パーソナルに迫る本質的な施術に感銘を受けました。やはり、自分自身が大きく変わった経験をしていると、お客さまにも親身になれるのだと思います。
次回は、採用の際に意識してチェックしているポイントをはじめ、唐澤さんが採用を決めた人材のひとりをご紹介します。
▽後編はこちら▽
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