【フリーランスのライフスタイル】atelier ema’kさんの美容業界で輝く方法
シェアサロンの普及などに伴い、最近耳にする機会が増えてきたフリーランス美容師。「どのようにして生計を立てているのか？」興味がある方も多いはずです。そこで、実際に活躍している現役のフリーランスヘアメイクにインタビュー。今回は、2015年からフリーランスとして働いているatelier ema’kさんに登場していただきました。
高校生の頃に、通信教育で美容師免許を取得したというatelier ema’kさん。「厳しく辛いこともありましたが、これからもずっと続けていきたい楽しい仕事です」と語ります。果たして、どのようにして現在のスタイルにたどり着いたのでしょうか？「2年前にオリジナルのファンデーションを開発しました」とatelier ema’kさん。ヘアメイク以外の活動も気になります。
後編では、ヘアメイク以外の活動に迫ります。
夢は、言い続けたら叶う
――――フリーランスに転身後に、とくに印象に残っていることはありますか？
「転身後すぐに、パリコレでヘアメイクができたことです。実は、私が高校生の頃にヘアメイクを志した理由は、パリコレの映像を見た時に、そのヘアスタイルとメイクに興味を持ったからでした。そのため『フリーランスになったら、まずその夢を成し遂げよう』と、思っていました。チャンスをずっと探していたところ『優勝するとパリコレでメイクができる』という撮影コンテストを見つけ『これはチャンスだ』と。
作品を送りましたが、優勝することはできず、とても悔しかったので『私はパリコレでヘアメイクがしたいんだけど、コンテストで優勝できなかった』と、事あるごとに言っていました。すると、『知り合いがパリコレのヘアメイクチームに入ってくれるメンバーを探している』と紹介を受けて。実際に、そのルートからパリコレの舞台に立つことができて、『夢は言い続けたら叶うもんだな』と思いましたね」
美容業界を盛り上げるために、仕事の魅力を高校生に伝える
――――ヘアメイク以外の活動をされていたら教えてください。
「学校に足を運んで高校生にヘアメイクの指導を行っており、授業の目的は高校生たちが夢中になれるものに出会うきっかけを作ることです。その高校生たちは、家庭の問題や病気などで学校に通うことができず、同年代との交流があまりないため自分の好きなものをなかなか見つけられない環境にいます。そこで、私をはじめとする、さまざまな技術者が仕事の魅力を伝えて『彼らの視野を広げることができたらよいな』と。
ここ数年、美容業界の人気が少し下がっていると感じています。時代の流れなど、さまざまな要因はあると思いますが、私たち30代がもっと仕事の魅力を発信して、業界を盛り上げていけるはずです。
私は、これまでにたくさんの素敵な先輩たちから、いろいろなことを教わってきました。恩返しの想いも込めて、それを次の世代に伝えることが今の私の役割かなと思っています。その他にヘアメイク以外に活動としては、独自に開発したオリジナルコスメも好評です」
プロの仕上がりを家庭で実現、オールインワン下地「Mei UV bese」
――――オリジナルコスメは、どのような内容でしょうか？
「2年ほど前に、『Mei UV bese』というオールインワン下地を開発しました。開発のきっかけは、『atelier ema’さんのファンデーションを家で再現できたらうれしい』と、お客さまから言われたことでした。私はメイクをする時に、いくつかのファンデーションを混ぜて、その方にもっともマッチする下地を作っており、お客さまとの会話のなかでも下地のこだわりを話すことが度々ありました。そのため、商品の要望を私に伝えてくれたのだと思います。
『Mei UV bese』の魅力は大きく2つあり、1つ目は機能性が高いことです。日焼け止め、コントロールカラー、化粧品下地、ファンデーションが1本に集約されていてメイクの時間を大幅に短縮できます。2つ目が身体に優しいことです。私自身が敏感肌で、これまでに化粧品の不一致による肌のトラブルに悩まされてきたため、肌への刺激が少ない成分で作っています。こだわりを詰め込んだので開発までには1年半くらいかかりましたね。
また使い切るまでに結構時間がかかり、かなり長持ちする商品です。正直にいうと、リピートするペースが遅すぎるので売上が伸びなくて、『コスパを高く作りすぎちゃった』と困っているところです（笑）」
フリーランスヘアメイクとして活躍するための極意
オフの時は、自然のなかで過ごすことが多いというatelier ema’さん。フリーランスのヘアメイクとして活躍するための極意をまとめると、下記の3つでした。
１. ヘアメイクとして働くために、いち早く美容業界に足を踏み入れる
２. 夢を言葉にして、チャレンジを続ける
３. 講師活動やコスメ作りなど、ヘアメイク以外にも力を入れて取り組む
フリーランスとして働き続けるためには対応力が大切というatelier ema’kさん。「トラブルがあった時に、臨機応変に動けることが信頼につながると思います」と笑顔で答えてくれました。フリーランスのヘアメイクに興味がある方は、参考にしてみてはいかがでしょうか？
▽前編はこちら▽
【フリーランスのライフスタイル】atelier ema’kさんの夢の叶え方>>
