イベントでお客さまの心をつかむ。サロン『Karunakarala』の集客術
本場の技術を取り入れた施術で人気店に成長した『Karunakarala』。安定した成果を残し続けている理由について「技術と人柄を兼ね備えた魅力的なスタッフが揃っているからですね」と、代表の唐澤さん。他にも、『Karunakarala』が厚い支持を得ている背景には、お客さまのゴールをつかむ丁寧なヒアリングや、新しい出会いを生むイベントの開催がありました。
後編では、メニューの作り方や集客方法に迫ります。
丁寧なカウンセリングで、お客さまのゴールを設定
————メニューはどのように作ったのでしょうか？
「メニューは、本場スリランカで最も古い『アーユルヴェーダ研修病院』で勤めた経験もある医師に監修をしてもらい作りました。現在スパのメニューは、ボディーオイルトリートメントの『アビヤンガ』や、ハーブオイルを額に垂らし続け脳を極限のリラックス状態に導く『シロダーラ』などの4つです。
また、ヘアサロンメニューでも『アーユルヴェーダヘッドスパ』や『ヘナトリートメント』などのアーユルヴェーダを取り入れています」
————施術の流れを教えてください。
「まずは、お客さまの現状をキャッチするためにヒアリングをして、一緒にゴールを設定します。『お客さまの理想像を作る』と言い換えてもいいかもしれません。次はそのゴールにたどり着くまでの計画を立てます。アーユルヴェーダの場合、一回の施術でケアが終わることはほとんどありませんから、達成までに必要な大まかな期間をお伝えすることが大切です。
それから、施術の一連の流れ、使うオイルの効果、終わりの時間など、当日に行う内容を説明します。施術時間はだいたい60分で、長いコースは90分ほどです。施術後にはアフターカウンセリングを実施して、施術前にお話した内容の照らし合わせを行います。
また、『首の周りが気になるとお伝えいただきましたが、実際は足のほうが疲労が溜っていましたよ』など、実際に身体に触れて感じた内容のフィードバックも重要です。そして、最後に、『頭が凝っていたので瞑想がおすすめですよ』、『身体が冷えていたので半身浴をしてくださいね』などアフターカウンセリングの方法をお伝えしています。
お客さまの感想を聞くと、『翌日の眠りがすごくよかった』、『1週間快調だった』など、効果をしっかりと感じている方が多いですね」
イベントの開催でファンをつかむ
————サロンワーク以外の取り組みはありますか？
「ヨガや占星術など、さまざまなイベントを開催しています。昨年までは『リトリート』というワークショップも行っていて人気でした。『リトリート』は、実際にスリランカを訪れて自分の暮らしを見つめ直す企画です。自然のなかでヘルシーな食事を摂るなどの優しい生活を送るので『心地よいひと時を過ごせてスッキリしました』と、とても好評でした。
ちなみに、先ほど言ったヨガのイベントでは著名なインストラクターの方とコラボをして、その先生がイベントの内容をインスタグラムにアップしてくれました。投稿を見た方がご来店してくださったので、新規のお客さまの集客にもつながりとてもありがたかったですね（笑）」
オンラインの活用で、離れていてもお客さまをサポート
————最近、新しく始めた企画があれば教えてください。
「『満月瞑想会』というオンラインのイベントを定期的に開催しています。最近は、感染のリスクを考えてなかなか対面のイベントを開催できずにいました。そこで『オンラインでお役に立てる方法を考えよう』と。企画の内容は、満月に行う意味や、実際の方法などをお伝えして、瞑想の魅力についてレクチャーしています。
ちなみに、先生はロンドンで働いているドクターです。距離が離れていても参加できるのは、『オンラインならではで、いいな』と（笑）。これからも、さらに力を入れて少しでもみなさんの力になれたらうれしいですね」
安定した成果を上げるための極意
もともとお客さまだった方が、スタッフになることが多いという『Karunakarala』。安定した成果を上げるための極意をまとめると、下記の3つでした。
１. 丁寧なヒアリングで、お客さまのゴールをつかむ
２. イベントの開催で集客につなげる
３. オンラインの活用で、離れていてもお客さまをサポート
オリジナルのヒアリングシートを使っているという唐澤さん。「一般的な質問表よりも、深い内容を聞いているので入り込んだ施術ができています」と、笑顔で答えてくれました。本場のアーユルヴェーダを体験したい方、居心地のよい空間に触れたい方は、サロンに足を運んでみてはいかがでしょうか。
▽前編はこちら▽
本場の技術で心も癒す。スパ＆ヘアサロン『Karunakarala』のファンの作り方>>
