朝井麗華 interview #3：今の私の使命は本当の健康を多くの人に広めること

日本のセラピストのレベルを底上げしたい

「今、施術以外の活動としては、スクールや講演活動があります。目的は、師匠の素晴らしい技術と私の築き上げたオリジナルの手技を、多くのセラピストへ普及させること。中でも、本当の「体圧」の技術を広めることです。体の重みを利用して筋肉の奥深くまで浸透させる技術で、師匠と私が大切にしているテクニックの一つなのですが、日本では体圧の施術ができるセラピストがほとんどいません。指先の技術だけでは、施術後、お客様の体はすぐ元に戻ってしまいますし、セラピスト自身の体を壊してしまいます。体圧を会得すればセラピストの実力を底上げでき、ひいては多くの方を健康に導くことができ、「未病」を防ぐ一助にもなると考えています。また、講演やセミナーなどにも力を入れています。サロンでの施術は1対1ですが、セミナーでは私1人に対して5人、10人、100人…という単位で伝えることができます。さらに、雑誌やメディア、出版活動を行えば、一度により多くの方へ伝えられる。最初の著書『おっぱい番長の「乳トレ」』（講談社）がおかげさまで累計8万部なのですが、8万人の方に読んでいただけているのだとしたら、やはりすごいことだと思うんです」

“本当の健康”を広めることが私の使命

「私が、健康にこだわるのは、やはり主人の病気を経験しているから。闘病生活の中で培ったこと、学んだことを通じて考えた、健康であることについて。それを広めることが、私の使命だと思っています。将来的には、日本のホスピスの現状を変えるための貢献活動にシフトしていくつもりです。主人の闘病中は、とにかく情報が命でした。正しいものから間違った情報まで本当にいろいろ試しましたし、お金もかけました。悔やまれるのは、今の私の知識を当時の私が知っていたら、ということ。だからこそ、私の持ちうる知識を多くの方に伝えたい。整体師であることは、手段の一つなんです。

『おっぱい番長』というキャッチーな部分から私を知っていただくことも、それはそれでいいと思っています。一時期は、あだ名がひとり歩きしているような気持ちになったこともありますが、そこを入り口に、私が真に訴えたいことに触れてもらえればと考えるようになりました」

目の前のことにひたむきに向き合ってほしい

「これまで私は、目の前の人に一生懸命に寄り添うケアをしてきました。少しでも手を抜いたり、緩んだ気持ちで接すると、すべてお客様に伝わってしまいます。駆け出しのころ、技術は今ほどのレベルではありませんでしたが、お客様が私を紹介していただくときに言ってくださったのは、「とにかく一生懸命やってくれる子だから」ということでした。私を頼ってきたお客様に全力で立ち向かう、その想いでやってきたからこそ、今に繋がっているのだと思います。もし、仕事に迷いを抱えているとしたら、まずは一生懸命、目の前のことに向き合っていくこと。ひたむきな気持ちが大事だと思います。それで結果が出れば、自分の気持ちが変わるかもしれないし、手応えも感じられるかもしれない。そもそも一生懸命になれなかったとしたら、別の道に進むことを考えた方がいいと思います。一生懸命にできることは、魂が喜ぶことでもあります。喜ぶこととは楽しいことではありません。自分が何に対して夢中になれる＝魂が喜ぶのかを、常に自分自身の心に問いかけながら、日々を過ごすことが大切だと思います」

Company

気・Reika

「心身共に健康ではつらつとした体作り」をコンセプトに、本当の美しさと健康を追求。「気」「血」「水（唾液・リンパ液など）」を、東洋の推拿療法と西洋のアロマセラピーで整え、体を根本から改善。その的確な施術は「痛いけど効く」と、顧客からの信頼は厚い。

サロンでは、施術のほか、スクールやセミナーなども開催している。

気・Reika　公式サイト

http://ki-reika.com/index.php

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Information

『病気がいやならわきの下をもみなさい』幻冬舎

2015年9月15日発売

『おっぱい番長・朝井麗華の「ゴムチューブたすき」で美バストダイエット』（宝島社）

2015年7月

『おっぱい番長・朝井式 筋膜ゆるめ』（KADOKAWA）

2015年7月

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