本当に欲しい人材って？ 採用担当のホンネ【alku 斉藤マサフミさん】#2
「こんなスタイリストになりたい！」という理想をかなえるには、技術を磨く努力はもちろん、経験の積み重ねがものを言います。その体験の場となるのがサロン。そこで、人気の美容系サロンの採用担当者に、求めている人物像を直撃しました。さらなる高みを目指している人を応援します！
今回は、alkuで採用を担当している、代表の斉藤マサフミさんにホンネをうかがいます。
今回お話しを伺ったのは…
alku 代表 斉藤マサフミさん
2015年4月、中目黒に「alku」をオープン。立体感を引き出し、骨格をきれいに見せるオリジナルの技法「ラウンドシェイプカット」を確立し、そこにカラーやパーマデザインを組み合わせたスタイル作りで支持を集めている。他にも商品開発、撮影、セミナーワークなど幅広く活躍中。
「チェックポイントは、姿勢＆気持ちの強さ！」
――面接では、どのような内容を聞いていますか？
面接では、「なぜ美容師になりたいと思ったのか？」など基本的な内容をはじめ、将来のビジョンも聞いています。現在は働き方が多様化している時代なので、「将来はどのように働きたいと思っているのか？」を事前に知ることは、とても大切です。
私は「スタッフの目標を実現できる環境を整えたい」と思っていますから、学生の話を聞いたうえで、「1年目はこんな感じ、2年目はこんな感じで働いてもらいたいな。将来はこういう風になっていてほしいな」と、大まかなすり合わせを面接で行っています。早めになんとなくのビジョンを見せることは、重要だと思いますね。
――どのようなポイントをチェックしているのでしょうか？
チェックポイントはコミュニケーションの姿勢で、「目を見て話ができるか？」、「自然な笑顔がでるか？」などです。私は、「コミュニケーションを取る時の表情に本当の人間性が出てくる」と思っています。話す内容は、ある程度は対策ができますからね。また、「自分はこう考えている」という意思表示をはっきり示してくれると好印象を受けますね。
ちなみに、alkuではスタッフの自主性に任せる教育スタイルを取っています。私は美容師のスキルはサロンワークのなかで勉強できることがたくさんあると思っているので、レッスンのペースは2週間に1回です。前向きに仕事に取り組んでいるスタッフは、自然と力が伸びていますね。
――入社2年目、小野由梨香さんの採用を決めた理由を教えてください。
美容について幅広く興味を持っていたからです。彼女は、学生の頃から自主的に着付けやネイルに取り組んでいて、「将来はいろいろな美容のスキルを身に付けたい」と。
「とても可能性があるな」と感じたので採用を決めました。着実に成長をしているので、これからの活躍を楽しみにしています。
ROOKIE’S FILE 小野由梨香さん
アシスタント2年目の21歳。国際文化理容美容専門学校渋谷校を卒業後、alkuに入社。憧れの人は阿部朱莉さん。趣味、ハマっていることは、美味しいものを食べること、邦ロック、漫画など。
――スタイリストを目指した理由は？
小さい頃からおしゃれが好きだったからです。とくに髪の毛をアレンジすることに興味がありました。
――alkuへの入社を決めた理由は？
サロンの雰囲気がよかったからです。おしゃれだけど、アットホームな空気感に惹かれ、「髪によいこと、体によいこと、心によいこと」というコンセプトも、「思いやりがあって素敵だな」と感じました。
――将来の目標は？
お客さま1人ひとりに寄り添える美容師になることです。そのために、これから練習を重ねて技術を磨いていきたいと思っています。
採用担当のホンネから分かった３つのポイント
１. 学生が持っている将来のビジョンを聞く
２. サロンに入社後のステップアップについて、すり合わせを行う
３. コミュニケーションを取っている時の表情をチェックする
来年は出店を考えているという斉藤さん。「近場での展開を考えているので、おそらく中目黒に2店舗目をオープンすると思います」と笑顔で話します。採用に悩んでいる人事の方は、alkuの採用方法を参考にしてみてはいかがでしょうか？
▽前編はこちら▽
本当に欲しい人材って？ 採用担当のホンネ【alku 斉藤マサフミさん】#1>>
