【フリーランスのライフスタイル】中西結梨花さんのプライベートと仕事の両立法
シェアサロンの普及などに伴い、最近増えてきたフリーランスという働き方。「どのようにして生計を立てているのか？」興味がある方も多いはずです。そこで、実際に活躍している現役のフリーランス美容師にインタビュー。今回は、2019年の8月からフリーランスとして働いている中西結梨花さんに登場していただきました。
現在は東京と福岡を往復しながら働いているという中西さん。果たして、どのようにして現在のスタイルにたどり着いたのでしょうか？「旅行が大好きで以前は2ヵ月に1度くらい旅をしていました」とのことで、プライベートの過ごし方も気になります。
前編では、フリーランスに至るまでの経緯などについて伺いました。
時間と場所にとらわれない働き方を求めてフリーランスの道へ
――――まずは、フリーランスに転身するまでの経緯について教えてください。
「フリーランスに転身をしたのは2019年の8月です。それまでは、福岡の美容学校を卒業後に東京のサロンに入社し、正社員として働いていました。大手のサロンだったので、美容師として働くうえで大切なことをたくさん教えてもらえたと思います。基本的な技術はもちろん、接客で心掛けるべきことや、社会人としての礼儀などです。
それから、ブランディングについてもサロンに所属しているときに勉強して、今でも役に立っています。9年ほどそのサロンで働いた後にフリーランスに転身し、現在に至ります。」
――――なぜフリーランスに転身したのでしょうか？
「理由は2つあります。まず、自分のペースで働きたいと思ったこと。サロンで働いているときは予約に関係なく拘束時間があるため、長いときには1日11時間ほど働いていました。また休みの日にレッスンが入ったり、まとまった休みが取れなかったり、体力的にきつかったんです。私は旅行が趣味なので、自分のペースで時間を調整しながら仕事とプライベートを両立させたいと思いました。
もう1つは、東京に限らずいろんな場所で働きたいと思ったからです。サロンにいる頃から出身地の福岡県で友人に頼まれてカットなどを行うことがありました。その経験を通して、いろんな場所でお客さまを増やして仕事ができたらいいなと思ったのがきっかけです。サロンに所属しているとどうしてもその土地から離れられないので、趣味の旅行と仕事を両立できれば最高だなと思ってフリーランスに転身しました。」
地元で働くことでリフレッシュにもつながる
―――― 現在、どのくらいの頻度で東京以外で仕事をされていますか？
「今は2ヵ月に1度、4日間ほど福岡で勤務。福岡で働く時は、現在所属しているシェアサロン EMANONの福岡店を借りています。友人にも会えますし、地元は気持ち的に落ち着くので、仕事をしながらリフレッシュができていますね。関西から東京まで通ってくださるお客さまもいるので、本当は関西や日本全国いろんな場所で働きたいと思っているのですが、コロナ禍の問題があり今は時期を見計らっているところです」
―――― 東京以外の場所での集客はどのように行っていますか？
「インスタグラムで告知をして集客を行っています。ネット予約や広告はとくに使用していません。福岡に出張する際は、予約を受け付ける旨を投稿して、トップページから予約専用LINEにアクセスできるようにリンクを貼り付けています。予約の方法は東京の場合も同じです。ちなみに現在フォロワーは約1.7万人。ヘアスタイル以外にも旅行の写真などプライベートの投稿も定期的にしているので、それを見て興味を持ってくれる方も多いみたいです。そのため、東京に限らず全国にフォロワーがいてくださって、東京では難しいけど福岡に来るなら！ と新規で予約してくださる方もいます」
インスタグラムを通じてお客さまと世界観を共有
――――どのようなお客さまが多いですか？
「ブリーチやハイライトが入ったスタイルが好きなお客さまが多いですね。私が外国人風のヘアが好きで、よくインスタグラムにアップしているのでそれを見てオーダーをしてくだいます。またメインのアカウントとは別に好きな海外のスタイルやデザインを集めたアカウントを作っており、そちらも好評です。写っているのが海外の方ばかりなので、こちらはスタイルの参考よりも私の好きな世界観を知ってもらうために更新しているのですが、『インスタグラムの雰囲気が好きで予約しました』と言ってくださるお客さまもいらっしゃいます。自然と私と好みが似た方が来てくださるので、カウンセリングがとてもしやすいです。事前に世界観の共有ができているのでほとんどのお客さまが、私自身も好きだなと思うスタイルをオーダーされます」
後編では、生活リズムの変化やプライベートの過ごし方に迫ります。
▽後編はこちら▽
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