【フリーランスのライフスタイル】中西結梨花さんのお客さまファーストな仕事術
シェアサロンの普及などに伴い、最近増えてきたフリーランスという働き方。「どのようにして生計を立てているのか？」興味がある方も多いはずです。そこで、実際に活躍している現役のフリーランス美容師にインタビュー。今回は、2019年の8月からフリーランスとして働いている中西結梨花さんに登場していただきました。
現在は東京と福岡を往復しながら働いているという中西さん。果たして、どのようにして現在のスタイルにたどり着いたのでしょうか？
後編では、生活リズムの変化やプライベートの過ごし方などについて伺いました。
丁寧かつスピーディーにお客さまの希望を叶える
――――フリーランスとして働くうえで心掛けていることはありますか？
「どんなメニューも集中して、時間をかけないことです。私自身美容室に長い時間いることが苦手で。お客さまも長い時間同じ姿勢で疲れる方が多いと思ったので、なるべく早く仕上げることを心掛けています。カットとカラーは1時間半くらい、ブリーチをしても2時間半くらいで対応。サロンで働いていたときは、同時に4、5人のお客さまを担当していたので、待っていただくことやアシスタントにお願いすることが頻繁にありました。
それがいつも心苦しくて、フリーランスになってからは1人のお客さまに集中して、スピーディーに可愛くしたいという想いで仕事をしています。今は完全マンツーマンで、シャンプーからスタイリングまでお客さまとコミュニケーションをとりながら全部自分で対応できるのがとてもうれしいです」
――――短い時間でお客さまの要望を叶えるコツを教えてください。
「2点ポイントがあります。まず、お客さまのライフスタイルをしっかり把握すること。どんなに長く通ってくださる方にも必ず最初に前回ご来店以降の髪の状態や悩みをお伺いします。季節や使用するシャンプーなど、環境が変わるとカラーの色持ちに変化が現れたり、前回のカットの方法が自宅でのスタイリングと合わなかったり、毎回状況が違うからです。私一人で施術をするというよりは、お客さまと一緒にスタイルを作っていく気持ちで臨んでいます。その場で希望の髪型にすることはもちろん、お客さまがご自宅でスタイリングをしてもきちんときまる、持続できるスタイリングが得意です。
2つ目は、カウンセリングで聞いた希望や悩みを解決する技術。これについては前職のサロンで働いていた時の経験が大きいです。研修や教育がしっかりしているので、たくさんのことを学ばせてもらいました。今でも尊敬する先輩に直接連絡をとって相談に乗ってもらうことがあります。多くのお客さまを担当させていただいた経験も生きていますね」
旅先での経験を仕事に生かす
――――自由時間が増えたと思いますが、どのように過ごしているのでしょうか？
「去年まではよく旅行に行っていました。10連休をとって海外旅行に行ったこともあります。とくにアメリカと韓国が好きで、韓国は2ヵ月に1度くらいのペースで行っていました。観光地を巡るというよりは美術館に行ったり、気になるお店で洋服を見たり、のんびり過ごすことが多いです。また、韓国では内装にこだわって作られたカフェが多いので、見せ方がうまいなと、ブランディングの観点から訪れることもあります。旅先の人々のヘアスタイルを見るのも好きです。日本では得られないセンスやインスピレーションを持ち帰れて仕事にも生かせていると思います」
お客さまと向き合える時間を大切にする
――――フリーランスになってよかったことを教えてください。
「お客さまのことだけを集中して考える時間が増えたことです。サロンに所属していたら、売上のことや後輩の教育、自身のキャリアなど、考えることがたくさんありました。フリーランスになってからは、その時間をすべてお客さまのために使えるのはうれしいです。おすすめのスタイルを探したり、シェアサロンの方と最新技術の情報交換をしたり、お客さまへ直結する仕事ができていると思います。
趣味の旅行と仕事をバランスよく両立できていて、そのうえ働いている時間もお客さまときちんと向き合えているのでフリーランスになって本当によかったです」
充実したフリーランス生活を送るための極意
現在はまったくストレスなく毎日楽しく働いているという中西さん。充実したフリーランス生活を送るための極意をまとめると、下記の3つでした。
１. お客さまと世界観を共有するためSNSを活用
２. 趣味の旅行を仕事に生かす
３. 空き時間にはお客さまのためになる行動を行う
現在のサロンは自宅から近く、通勤のストレスもなくなったという中西さん。「また海外旅行に行けるようになったら現地で働くことも考えたいです」と笑顔で答えてくれました。フリーランスに興味がある方は、参考にしてみてはいかがでしょうか？
▽前編はこちら▽
【フリーランスのライフスタイル】中西結梨花さんのプライベートと仕事の両立法>>
