ヨガインストラクターを辞めたいと思う理由とは? 転職を成功させるポイントを紹介
憧れや目的を持ってヨガインストラクターになったものの、いつからか「辞めたい」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。具体的な理由が思い浮かぶならまだしも、なぜ辞めたいのかわからないときは、自分でもどうしていいか困ってしまいますよね。
今回は、ヨガインストラクターになったものの辞めたいと思う理由にくわえて、退職前に試してほしい対処法、転職先の探し方や履歴書のポイントを紹介します。
ヨガインストラクターの道を諦めたくない方をはじめ、新たな道へと転職を検討中の方はぜひ参考にしてください。
ヨガインストラクターを辞めたいと思う理由とは?
多くの目標や夢を胸に続けてきたヨガインストラクターの仕事。しかし、日々の業務に対してさまざまなストレスを感じることも少なくありません。
ここではヨガインストラクターを辞めたくなってしまう理由を紹介します。辞めたいと思うものの明確な理由が浮かばない方は、よくある例として参考にしてください。
1. 体力面での負担がつらい
ヨガインストラクターの仕事は、1日に3レッスン以上担当することが多いです。1レッスンは1時間程度であり、その時間は常に集中力を維持しなければならないために、疲労を感じやすいといえます。
さらに、レッスン前後にはヨガの用意や片付けがあるほか、レッスン中は指導のためにしゃべり続ける必要もあるため、心身ともに負担がかかりやすいです。受付業務も兼任している方であれば、休む暇のない職種といえるでしょう。
2. 収入面に不安がある
厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、スタジオの規模が10人以上のヨガインストラクターを含む「個人教師」職の「きまって支給する現金給与額」は約26万円でした。なおこの月給はヨガインストラクター以外の職種も含むので参考のひとつとしてお考えください。
さらに国税庁の日本の平均給与を確認すると、1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与は458万円としていることから、やや低いことがわかります。賞与が支給されるスタジオもありますが、月給だけのスタジオであれば、収入面に不安を感じるのも無理はないといえるでしょう。
引用元
厚生労働省:令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況
国税庁:令和4年分 民間給与実態統計調査
ちなみに、リジョブで取り扱う2024年1月現在の求人データによる月給は下表のとおりです。
正社員 | 月給下限 | 月給上限 | 平均月給 |
スタッフ | 234,691円 | 528,560円 | 381,626円 |
店長(候補) | 254,971円 | 543,654円 | 399,313円 |
このように、収入面に不安がある方は、正社員としてスタジオと雇用契約を結ぶことで、賞与の支給にくわえ、研修制度や昇給のチャンスがあるなど、待遇面で働きやすさを感じられる可能性があります。
モアリジョブではヨガインストラクターの給料についてまとめた記事も公開中です。一般的な給料について詳しく知りたい方はぜひ参考にしてください。
ヨガインストラクターの給料はどれくらい? 働き方による違いも紹介|収入UPを目指せる4つの方法とは?
3. ノルマに負担を感じる
スタジオによっては担当する生徒数にノルマを課す場合もあり、その点に負担を感じる方もいるようです。生徒数の下限を下回るとレッスンが開けなくなることもあるほか、スタジオ側からの強いプレッシャーに耐えられなくなったり、契約更新に至らなかったりするケースも少なくないようです。
さらにプロテイン・食品・ヨガウェアなどの物販を業務に含むスタジオも。物販にもノルマが課せられていることがあり、純粋にヨガインストラクターとして働けない環境だと気付いて、辞めたいと感じてしまう方もいるようです。
4. 勤務時間が長くてゆっくり休めない
ヨガインストラクターの仕事は交代制であるのが一般的ですが、夜遅くまで営業するスタジオも少なくなく、シフトによっては退社時間が遅くなることもあります。
閉店時間までのシフトの場合、片付けや閉店作業もあるので、帰宅後は簡単な食事を済ませて眠るだけという方も。
場合によっては休日もレッスンを開いたり、ヨガの研修や社員会議に出席しなければならなかったりすることもあり、きちんと休むことのできない日々に、辞めたいと感じる方も少なくないようです。
5. 集客ができない・苦手
集客に苦手意識を持つ方も辞めたいと感じるようです。先述したように、スタジオによっては生徒数にノルマを課すケースも珍しくなく、下限人数を下回るとレッスンを開けなくなったり契約更新に至らなかったりすることも。
さらにフリーランスでヨガインストラクターとして働いている場合、集客が収入に直結する部分なので、集客がうまくできないときほど辞めたいと感じてしまうようです。
6. 外見をずっと気にしなければならない
ヨガインストラクターは生徒にヨガを指導するのが基本的な業務。しかし、生徒のなかには「ヨガを教える立場なのだから細くきれいであるべき」といった見本としての姿勢を強く求めるあまり、インストラクターのスタイルに厳しい目を向ける方もいらっしゃいます。
生徒の目が厳しいあまり、いつまでも自分の外見を気にしなければならないことにストレスを抱えてしまう方も多く、その結果辞めたいと考えてしまうときもあるようです。
7. ほかのインストラクターと比較される
ヨガインストラクターの仕事は、生徒にヨガのポーズを見てもらい、習得してもらうことです。そのため、指導そのものにプレッシャーを感じるときも少なくありません。
たとえばインストラクターとしての経験が浅い場合、経験豊富な先輩インストラクターとポーズや指導内容を比較され、生徒の間で話題になることも。
技術を高めるにはそれなりの時間と費用がかかります。技術を磨く時間も費用もまともに取れない方だと、生徒からの比較に強い劣等感を持ち、辞めたいと思うきっかけになるようです。
辞める前に何かできる? つらくなった時の対処法
ヨガインストラクターの仕事を続ける方のなかには、さまざまなシーンで辞めたいと感じる方がいるようです。しかし辞めたいからといってすぐに辞めてしまうと、収入源がなくなり、生活が不安定になってしまいます。
まずは辞める前にできることとして、これから紹介する対処法を試してみましょう。
1. 体力的な負担を減らす
あたりまえのこととして、人間は加齢とともに体が動かなくなっていきます。毎日運動をしていても体力は低下し、負荷を感じやすくなることも少なくありません。そのことから、ヨガインストラクターの仕事に体力的な不安がある方は、レッスンの回数を減らしたり、ヨガそのもののやり方を変えたりすることを考えましょう。
ただし、レッスンの回数を減らすと収入も減ってしまうので、体力と収入双方のバランスを見直すことをおすすめします。
2. 収入面の不安を解消する
ヨガインストラクターとしての収入を見直し、支出とのバランスをチェックしましょう。もし収入に対して支出が多いなら、浪費している可能性を疑い、不要な買い物や契約は避けることをおすすめします。
毎日長時間にわたって働いていてもまったく貯金ができていないのなら、勤務時間に対して給料が少ない可能性も。
このようなときは自宅などで取り組めるオンラインレッスンをはじめ、収入を増やす方法を取り入れましょう。
3. インストラクター仲間に相談する
ヨガインストラクターの業務に対してストレスを感じているなら、インストラクター仲間に相談するのも方法のひとつ。
とくに、自分ではどうしようもできない悩みがあるときほど、仲間に打ち明け話を聞いてもらうだけでもリフレッシュになることもあります。
仲間に話すことで悩みを共有できたり解決の糸口を見つけるきっかけになったりすることもあるので、思い切ってつらい気持ちを打ち明けてみましょう。
4. やりたいことを明確にする
ヨガが好きでインストラクターを目指したものの、どこかやりがいを感じられない日々が続いているのなら、初心に返り、やりたいことを明確にするとよいでしょう。
たとえば、「ヨガによって体調が改善したことを受けて、インストラクターになって同じように悩む人を救いたい」といった目標があった場合。このような目標があったにもかかわらず、生徒数や物販に対するノルマが厳しく、毎日ノルマを達成することばかりを気にするようでは、やりたいことと大きくかけはなれ、辞めたいと思うのも無理はありません。
このように、インストラクターとしてやりたいと思っていたことがスタジオの都合でできずストレスになっているときは、職場を変えるのがおすすめです。また、ヨガインストラクターの仕事以外に情熱を注げるものや目標があると気付いたのなら、転職を視野に動いてもよいでしょう。
違うスタジオに転職したい! 求人はどう探せばいいの?
もし現在のスタジオの収入面や業務内容に不満があるのなら、違うスタジオへの転職を検討しましょう。ここからは、現在のスタジオを退職した後と転職までの流れ、求人の探し方を紹介します。
エージェントを利用する
別のスタジオに転職するときは、エージェントの利用をおすすめします。民間の人材会社が就職活動をサポートするものなので、誰でも気軽に利用できるのが特徴です。
企業情報として雇用形態や給与、賞与や福利厚生といった企業情報を希望に合わせてアドバイザーが紹介してくれるため、就職後のミスマッチも防げます。
アスリートや体育会系に特化したエージェントもあるので、転職を検討する方はこの機会に目を通してみるとよいでしょう。
求人情報サイトで検索する
ハローワークやリジョブといった求人情報サイトで検索するのも方法のひとつです。リジョブであれば、都道府県での検索はもちろん、職種と掛け合わせた検索も可能。
さらにキーワードの入力や絞り込み検索によって、自分に合ったスタジオをスムーズに見つけることもできます。ちなみにリジョブの掲載求人数は2024年3月現在で3万3000件を超えており、転職満足度も98%※と非常に高いです。
自分に合ったスタジオを見つけたい方は、この機会にリジョブを覗いてみることをおすすめします。
※リジョブ経由で採用された1,242名を対象に実施した満足度自社調査より(実施期間:2023年2月8日〜2023年3月8日)
ヨガインストラクターの履歴書をうまく書くポイントとは?
ヨガインストラクターとして働き続けたいものの、スタジオを変えたいと考える方は、転職を検討するのがおすすめです。しかし、転職するためには志望動機や現職の退職理由といった履歴書の書き方に工夫を加える必要があります。
ここからは、ヨガインストラクターの履歴書をうまく書くポイントを紹介します。履歴書のポイントを押さえ、転職を成功へ導きましょう。
なお、ヨガインストラクターの履歴書の基本的な書き方については下記ページで詳しくまとめています。基本的な書き方をおさらいしながら仕上げたい方は、ぜひ参考にしてください。
ヨガインストラクターの履歴書の書き方・|志望動機・自己PRまで一挙解説
志望動機には何を書くの?
現在、ヨガインストラクターとして働いている場合、別のスタジオに転職するので、一般的な志望動機の書き方とは異なります。ここではスタジオを変える転職に効果的な志望動機の描き方を紹介します。
ヨガインストラクターを目指した理由
まずはヨガインストラクターを目指した理由を明確にしましょう。もともとヨガインストラクターとして働いていたので、さかのぼってヨガインストラクターを目指した理由を振り返ることをおすすめします。
たとえば、「ヨガを始めたことで体調不良が改善し、同じように悩む方にヨガを教えたいと思った」といった内容などでも構いません。初心に返ったつもりで当時の思いを振り返り、志望動機に絡めましょう。
ヨガインストラクターの仕事に対する熱意
これまでどのくらいの熱意をもってやってきたのかを振り返り、志望動機に絡めましょう。スタジオも応募者の熱意は注目するポイントなので、業務ひとつひとつを振り返り、どのように取り組んできたのかがわかるようにまとめましょう。
さらに、新しいスタジオでもどのよう程度の熱意を持って取り組むつもりなのかを絡めると、就職後のイメージが湧き、即戦力と判断されやすくなります。
そのスタジオを選んだ理由
スタジオを選んだ明確な理由も必要です。自分の利益だけを理由にすると、「待遇のいいスタジオが見つかればさらに転職するかもしれない」といった悪印象を与えてしまいます。
そのことから、この場合はスタジオ・自分の双方にとってメリットとなるような理由を挙げましょう。たとえば「募集する人材の特徴が自分と合致する項目が多く、即戦力になると判断したため」といった内容です。
このような内容にまとめると、スタジオにとってもどのような項目が合致しているのか興味が湧き、自己アピールのきっかけに役立ちます。
自己PRでうまく自分をアピールしよう
志望動機を書くときは、あわせて自己PRのポイントを押さえておくことも大切です。ここからは具体的にどのようなことを書くべきかを紹介します。
ヨガのスキルをアピール
自己PRは、一般的な転職用履歴書と同様に、アピールしたいことを書きましょう。ヨガインストラクターの転職であれば、レッスンに活かすことのできるスキルを中心に書くと、スタジオ側も応募者の就職後をイメージしやすくなります。
このとき、ヨガインストラクターのために取得した資格やどのような指導者のもとで学んだのか、どのようなことを身につけてきたのかも絡めて仕上げるのがポイント。これまでの努力が自分の武器となり、印象に残るアピールになります。
コミュニケーション能力の高さをアピール
ヨガインストラクターの仕事は、主に生徒への指導が中心です。そのため、コミュニケーション能力の高さを意識した自己PRにまとめるのもポイント。
たとえば、コミュニケーション能力を高めるために読んだ本があれば、タイトルや著者、参考にした技術を書くのもよいでしょう。読んだことで得た技術などを絡めて書くことで、ヨガインストラクターへの熱意や努力する姿勢が伝わる履歴書に仕上がります。
ヨガインストラクターの面接を成功させるには?
ヨガインストラクターの転職に必要なのは、履歴書や職務経歴書といった書類対策に限りません。書類選考後は模擬指導を含む面接を経て最終審査に至ることが多いですから、内定を掴むためにも面接を成功させるポイントを押さえておきましょう。
体型・健康的な肌を維持しよう
まずは体型・健康的な肌を維持しましょう。ヨガインストラクターは指導者として生徒の前に立つのが仕事であり、目標となるべき存在です。
さらに、ヨガを学びたい人のなかには「ヨガを通じてきれいになりたい」という生徒もいることから、インストラクターとして胸を張って指導できるよう、体型や健康的な肌のコンディションは整えておきましょう。
身だしなみにも気をつけよう
ヨガインストラクターは、指導者の立場で生徒へ指導するのが主な業務です。そのことから、ノーメイクや派手なメイク、デコレーションしたネイルは避け、清潔感のあるヘアスタイルやナチュラルメイクで面接に臨みましょう。
面接時に模擬指導があるときは、ジャージではなくヨガウェアで臨みましょう。
模擬指導の内容を押さえておこう
スタジオによっては、面接とあわせて模擬指導を行う場合もあります。面接をへてそのまま模擬指導に進んでもいいように、どのようなことを行うのかを押さえておきましょう。
たとえば、集団で行われる模擬指導では、20人近くの応募者が生徒役とインストラクター役にわかれてレッスンをすることも。ふだん通りの自分をアピールできるよう、リラックスを意識して取り組みましょう。
小さなスタジオであれば、スタジオ側のスタッフが生徒役となって模擬指導をチェックする、または数名の応募者で時間配分を決め、一人ずつレッスンを行うといった場合もあります。集団・個人どちらであっても、臨機応変に対応できるよう、緊張しすぎず明るく元気な姿勢をアピールしましょう。
基本的なマナーをおさらいしておこう
マナーができていることは、指導者としてもっとも基本的なことです。スタジオ側のスタッフからの信頼を獲得できるよう、スタジオから連絡を受けたときはすぐに返す、メールでの連絡であれば自分の名前などを漏れなく記入する、面接当日は遅刻しないよう時間にゆとりをもって行動するなど、ミスがないよう細心の注意を払いながら面接に臨みましょう。
笑顔で元気よく受け答えしよう
元気のない受け答えだと、「指導者としてやっていけるだろうか」という不安が残り、スタジオ側のスタッフへネガティブな印象を与えます。ヨガインストラクターは明るく元気な印象が大切なので、笑顔で元気よく受け答えすることも意識しましょう。
もし面接時にマスクの着用が義務づけられている場合は、ふだんの発声よりやや大きめを意識すると、好印象を残せます。
自分に合った方法でヨガインストラクターを続けるか転職するか検討しよう!
ヨガインストラクターを辞めたいと思う理由は、体力や収入に対する不安、生徒による他インストラクターとの比較などさまざまです。スタジオによっては、生徒数や物販にノルマを課されることもあり、思い描いていた理想と違う部分に直面し辞めたいと感じてしまうことも。
もし、ヨガインストラクターを諦めたくないという熱意があるのなら、スタジオを変えるという方法を検討しましょう。
リジョブでは豊富な求人数のなかから、詳細な検索条件で自分にぴったりな求人を探すことができます。転職満足度も98%※と非常に高いサービスですから、この機会に気になる求人はないかチェックしてみましょう。
※リジョブ経由で採用された1,242名を対象に実施した満足度自社調査より(実施期間:2023年2月8日〜2023年3月8日)