美容師アシスタントのあるあるとは?失敗・辛いこと・嬉しいことを紹介
美容師免許を取得した後、お客様にカットなどの施術を担当するスタイリストになるためには、必ずアシスタントとして先輩スタイリストの補助やサロンの雑務などを担当する期間があります。
本記事では、この美容師アシスタント期間中の「あるある」を、失敗編・辛いこと編・嬉しいこと編の3つにわけて紹介します。
美容師アシスタントのあるある【失敗編】
特に美容師アシスタントをはじめたばかりの頃は、わからないことも多く、さまざまな失敗を経験することでしょう。なかでもよくある失敗は下記の5つです。
・カラー剤の調合
・予約管理
・寝坊
・雑誌の選択
・ドリンクのオーダー
失敗の内容について順番にみていきましょう。
カラー剤の調合
カラー剤を調合する際、先輩スタイリストから番号や割合の指定はあっても、分量の指定はないケースが少なくありません。そのため、多く作りすぎてしまうという失敗がよくあります。
予約管理
予約の管理ミスは、美容師アシスタントが働きはじめの頃によく起こります。
多くのサロンでは予約管理システムを導入していますが、店頭や電話での予約がまったくないところは少ないでしょう。そのため、口頭での予約や予約内容の変更を受ける機会が発生します。
この際、下記のようなミスを起こす可能性があります。
・お客様の施術が終わる前に次のお客様の予約時間が始まってしまう
・ダブルブッキングとなる予約を受け付けてしまう
ひとつめは施術にかかる時間を正確に把握していないこと、ふたつめは予約表の見間違いや予約枠の管理ミスなどが主な原因です。
予約管理でのミスはサロンだけではなく、お客様にも迷惑がかかってしまうため、アシスタント時代に怒られた経験を持つ美容師も少なくありません。
寝坊
アシスタントは朝早くから出勤してサロンの開店準備やカットなどの練習をし、閉店してからも店に残りカットやシャンプーの練習をすることが多いです。
サロン営業時の業務からくる疲労に加え、毎日のように営業時間前後の練習が続いた結果、朝起きられずに寝坊してしまうこともあります。
雑誌の選択
タブレット端末を導入している場合は、お客様自身で自由に読むものを選んでもらえます。しかし紙の雑誌を用意する場合は、お客様の年齢や服のテイストなどから推測して渡す必要があります。
雑誌を選択するには、どの雑誌がどのくらいの年齢層をターゲットにしているかという認識も求められます。雑誌について把握できておらずお客様の年齢層より上の世代の雑誌を渡してしまい、気まずい空気が流れた経験を持つ美容師アシスタントも少なくないようです。
ドリンクのオーダー
美容院によっては、ドリンクサービスを提供しているところもあります。しかし、忙しかったりほかの業務のことを考えていると、聞いたはずのドリンクオーダーを忘れてしまうことも。よくあるオーダーミスは、コーヒーか紅茶か、ホットかアイスか、といった間違いです。不確かなまま出すよりも、素直にお客様に聞き直した方が賢明でしょう。
美容師アシスタントのあるある【辛いこと編】
アシスタントの仕事を辛いと感じ、心折れて辞めてしまう人も少なからずいます。美容師アシスタントが「辛い」と感じることが多いのは、下記の6つです。
・手荒れ
・足腰への負担
・休憩がとれない
・不規則な生活
・人間関係
・お金がない
それぞれの項目が、どのような理由で「辛い」と言われているのか、みていきましょう。
手荒れ
手荒れは美容師の職業病のひとつと言っても過言ではないでしょう。もともと肌が強い人でも、シャンプーやパーマ液の影響で手が荒れがちです。
さらにアシスタントのうちは、お客様のシャンプーを担当する機会が多い上、営業時間外にシャンプーの練習をすることもあります。そのため手肌の皮脂が失われて乾燥しやすくなり、手荒れしやすくなります。
先輩美容師に、おすすめのケア方法を聞いてみても良いかもしれません。
足腰への負担
アシスタントは基本的に、業務中に座る時間はありません。さらに営業時間外にシャンプーやカットの練習をする際にも立ちっぱなしの状態が続くことから、足腰への負担が大きいです。
休憩がとれない
特に週末などの混んでいる日は、まともに休憩を取れないことも珍しくありません。また、アシスタントのうちは昼休憩でもゆっくり過ごすことは少なくないでしょう。手早くランチを食べて、すぐ業務に戻ることがほとんどのようです。
不規則な生活
勤務時間以外も朝晩練習し、食事も決まった時間に取れないことが多いことから、生活が不規則になりやすい傾向にあります。
人間関係
アシスタントは先輩美容師から技術的な指導を受けるため、上下関係がハッキリしている傾向が強いです。
そのため、指導してくれる先輩美容師との人間関係に悩むアシスタントも少なくありません。
また、サロンの規模によっては人数の少ない閉鎖的な環境となることもあり、その狭い人間関係に頭を悩ませることもあります。
お金がない
スタイリストになれば、お客様からの指名を増やすことで指名料や歩合などのインセンティブが支払われるサロンもありますが、アシスタントのうちは基本的に固定給のみとなっています。
また、営業時間外にシャンプーやカットの練習をしている時間は業務ではないため、残業手当は発生しないケースがほとんどです。そのため、拘束時間に対して給料が見合わないと感じる人も多いようです。
それでも美容師として職業柄、ファッションや身だしなみに気を遣うことが求められるため、経済的に厳しい状況に陥ることも少なくありません。
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美容師アシスタントのあるある【嬉しいこと編】
美容師アシスタントとして働く期間中は失敗や辛いことだけではなく、嬉しいことも、もちろんあります。
・シャンプーを褒められる
・お客様に名前で呼んでもらえる
・練習台としてカットやカラーをしてもらえる
・技術テストに合格する
それぞれについて、具体的に見ていきましょう。
シャンプーを褒められる
シャンプーは、美容師アシスタントがお客様に直接褒めてもらえる数少ない場面です。日々の練習の成果を認めてもらえることは、向上心や練習へのモチベーションにもつながります。また、練習で先輩に上達を褒められることも、嬉しい場面のひとつです。
お客様に名前で呼んでもらえる
リピーターとして来店するお客様が、担当美容師の名前だけではなく自分の名前まで覚えてくれることは、アシスタントにとってとても嬉しい瞬間です。このような経験は、仕事へのやりがいを深め、成長意欲を刺激するきっかけとなるでしょう。
練習台としてカットやカラーをしてもらえる
自分自身がカットやカラーの練習台になることもあるため、美容院代が浮く上に、流行をいち早く取り入れられるなどのメリットがあります。
ただし、練習台なので自分の好みのスタイルにしてもらえない可能性もあるでしょう。
技術テストに合格する
朝晩の練習を続けて受けた技術テストで不合格が続くと、指導してくれる先輩にも申し訳なくなり、心折れそうになる美容師アシスタントも少なくありません。
しかしその分、受かったときはこれまでの努力が報われたことを実感でき、大きな喜びを感じられます。
美容師アシスタントの仕事内容
美容師アシスタントの仕事内容は、大きく分けると接客・店舗運営サポート・スタイリスト補助の3つに分けられます。
接客では来店したお客様の受付や電話予約の対応のほか、ドリンクの提供なども行います。
店舗運営サポートは、掃除・買い出し・備品の在庫チェック・タオルの洗濯などです。サロンによっては、SNSの更新やチラシ配りを行うこともあるでしょう。
そしてスタイリスト補助をする際は、スタイリストが動きやすいよう連携をとりながら、シャンプー・カラー・パーマ・ブローなどを行います。
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スタイリストになるには
スタイリストとしてお客様に施術できるようになるまでには、カットやパーマなどのスキルを段階を踏んで身に付ける必要があります。その上で、サロン内で行われる技術テストにおいて、店長やオーナーから合格のお墨付きをもらわなければ、お客様に施術を行うことはできません。
それらのスキルを習得するアシスタント期間は、平均2~4年と言われています。ただし、個人の技量に左右されるほか、サロン環境によっても長さが異なります。
スタイリストになるまでに習得すること
美容師アシスタントはカットやパーマについての技術を段階的に習得していくほか、スタイリストの補助業務や接客についても習得する必要があります。
どのような順番で技術を習得していくかを紹介します。なお、アシスタントとしての年数はあくまでも目安です。
アシスタント1年目
・接客マナー
・カウンター業務(受付・会計)
・掃除
・カウンセリング
・シャンプー
・ブローやスタイリング
・カラー剤の塗布
1年目はさまざまな業務の基本を学び、習得します。
アシスタント2年目
・基本のパーマ
・特殊パーマ(縮毛矯正など)
・カット技術
上記に加え、着付けやメイクを学ぶサロンもあります。
アシスタント3年目
・カットのバリエーション(ショート・ミディアム・ロングなど)を習得
この頃には、ほとんどの業務をこなせる状態になっており、お客様のさまざまな要望に応えられるように技術を磨きます。
スタイリストデビューの基準はサロン次第
一般的に、技術テストの合格をスタイリストデビューの条件としているサロンは多いです。
しかしなかには、カットモデルへの施術人数や研修カリキュラムの修了など、独自の目安を設けているサロンもあります。
美容師アシスタントの大変なこととその対処法
下記は、多くの美容師アシスタントが、アシスタント期間を「大変」と思う理由の一部です。
・拘束時間の長さ
・仕事量の多さ
・手荒れや腰痛
・給料の低さ
ほかにも、いつまで続くかわからないアシスタント期間に不安を募らせ、モチベーションを失ってしまうケースも。なかにはサロンのアシスタント不足が原因となり、スタイリストとして活躍できる実力があっても、アシスタントとして続けざるをえないサロンもあります。
美容師求人のなかには、スタイリストデビューまでの目安年数をオープンにしているものもあります。スタイリストデビューの基準を明確にしているサロンを選ぶことも、アシスタント期間をモチベーションを下げずに乗り切れるひとつの手段かもしれません。
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たとえば、美容師の役職として「アシスタント」も指定できるため、美容師求人のなかでもアシスタントを募集している求人をピンポイントで検索することも可能です。
アシスタント期間を乗り越えて美容師として活躍しよう!
どのサロンに就職した場合も、お客様にカットやカラーなどの施術を行うためには、技術を習得するためのアシスタント期間が設けられています。
ただし同じ「アシスタント期間」でも、独自のカリキュラムが設けられていたり、就業時間中にも練習が行えたりするなど、サロンによって環境はさまざまです。
アシスタント期間は辛いことの「あるある」もありますが、そのなかでも自分に合った職場環境を選ぶことで、仕事へのモチベーションを保ちながらアシスタント期間を過ごせるでしょう。
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