seen 境 健助さんが「アウターカラー」の作り方をレクチャー!【美容師のカラー技術 「seen」境 健助さん #2】

前編に続き、デザインカラーに定評がある『seen』境 健助さんに、これから気になるアウターカラーについてインタビュー。

前編では、境さんがデザインカラーに力を入れたきっかけや、「アウターカラー」の需要とデザインを作る時のポイントについてお聞きしました。

後編では、実際にアウターカラーを作るHOW TOをおすすめのデザインとともに、境さんにレクチャーしていただきます。

教えてくれたのは…

seen 境 健助さん

美容師歴8年。専門学校卒業後、原宿・表参道エリア3店舗を経てフリーランスとして活動。2020年、代表として表参道に「seen」をオープン。インナーカラーをメインとしたデザインカラー、派手髪で人気を集める。
Instagram:@saakaai

境 健助さんが作る『アウターカラー』とは?

髪の内側に色を入れるインナーカラーとは反対に、髪表面に色を入れるのが「アウターカラー」の特徴。色が前面に出ることで、より個性的で攻めた印象に仕上がります。

境さんがアウターカラーを作る時に重視しているのが、色を入れる部分のスライスの取り方なのだとか。今回はインナーのグレーが透けるように、スライスをジグザグに取っています。表面のカシスカラーが際立ち、ハイライト効果で髪全体に立体感も生まれます。

そんな境さん提案の「アウターカラー」の作り方を詳しく教えていただきます。まずは施術のポイントをチェック!

『アウターカラー』の施術ポイント

1. 髪を下した状態を考えてブロッキング

デザインを決める上で最も重要なのが、表面のスライスをどう取るか。スライスの幅と取り方でデザインがガラッと変わるので、最初のブロッキングではデザインの仕上がりをしっかり想定すること。

2. 薬剤の選定と時間管理を徹底する

色を入れる表面の髪はブリーチをするため、色の入り方が変わります。色ムラを出さないためには、反応速度をいかにコントロールできるかが重要。自分のカラー剤塗布スピードまで考慮して、薬剤選び、オキシ設定をした上で、しっかり時間の管理をしましょう。

3.ライフスタイルに合わせて色を調合

ブリーチ毛に色を入れるため、色を決める時は色落ちする前提で。色落ちした時に汚くなる色は避け、ホワイト系の色落ちしてもキレイな色、もしくは色持ちのいい暖色系もおすすめです。また、ヘアアイロンをよく使う、海によく行くなど、色落ちにつながるライフスタイルなのかお客さんにしっかり確認をしましょう。

準備/カラー剤の調合
A/〈ベースカラー〉キャラデコ7-GG:アディクシー9SL=2:1 +クリア(総量の20%) 2液はオキシ1.5%の1.5倍
B/〈ブリーチ〉ファイバープレックス ケアブリーチ(オキシ1.5%)
C/〈オンカラー〉カラーミューズ レッド:ピンク:パープル:クリア=1:2:1:2

ベースカラーは暗めのグレー。ブリーチ剤は、ブリーチ履歴が多いので弱めの薬剤を使用。オンカラーはカラーバターを使い、鮮やかなカシス系カラーを調合。

カラー剤を調合したら、塗布の工程スタート! 詳しいHOW TOを解説します。

HOW TO

BEFORE根元から中間までに2回、中間から毛先までに3回のブリーチ履歴あり。3週間前に染めたアッシュ系カラーが色落ちした状態。

1 ブロッキング髪表面をブロッキング。生えグセ、骨格を見て、髪を下した時にどう見えるかを考えながら、トップの分け目周りを細かくジグザグに分け取る。しっかり放射状になっているか確認して。

2 ベースをオールカラー分け取った表面の髪以外を、Aでオールカラー。今回は、肌なじみが良くカシスカラーとも相性がいい暗めのグレーに。塗布後、15~20分放置。

3 アウター部分をブリーチラップでベースを保護してから、分け取ったアウター部分にBブリーチ剤を根元からワンテイク。塗布後、7分放置。

4 シャンプーチェック後、ラップをしたままブリーチ部分を先にシャンプー。しっかりブリーチを流したら、ベース部分もシャンプー。

5 アウター部分にオンカラー再度ラップでベースを保護。アウター部分に、根元がグラデーションになるようにCを塗布。6分程放置後、アウター部分、ベース部分の順にシャンプーして完成。

AFTER

スタイリング

26mmのヘアアイロンを使用。毛先が外ハネになるように、ウェーブを作る。「N.」のセラムとポリッシュオイルを手のひらで混ぜ、髪の内側からなじませる。手のひらに残ったものを表面になじませると筋感が出て◎。

仕上がり巻いて動かしつつスタイリング剤で筋感を出すと、アウターカラーからベースカラーがチラ見え。よりコントラストが強調され、立体感もアップ。

「今回はブリーチ部分のオンカラーに、カラーバターを使用しました。もし通常のカラー剤でオンカラーする場合は、アウター部分のブリーチ→ベースカラー→オンカラーの工程で染めると失敗しにくいです。派手色はもちろん、グレージュなどのアウターカラーで白髪ぼかしなどもおすすめです」(境さん)

デザインの幅が広いアウターカラーは、自分らしさを求める個性的な人だけでなく、ナチュラルカラーの中にデザイン性を求める人にも◎。スライスの取り方や色を変えて、いろいろ挑戦してみるとオーダーの幅も広がりそうです。

▽前編はこちら▽
デザインカラーの需要と、今気になるアウターカラーとは【美容師のカラー技術 「seen」境 健助さん #1】>>

取材・文:山本二季
撮影:高橋佳代

Salon Data

seen(シーン)

住所:東京都港区北青山3-10-25 chabi青山2F
TEL:03-6805-0847

この記事が気に入ったら
いいね!してね

この記事をシェアする

編集部のおすすめ

関連記事