退屈なOL時代に別れを告げ、「手に職」を求めてキャリアチェンジ! 私の履歴書 【サロンオーナー/エステティシャン 小林ゆかりさん】#1

東京都世田谷区と杉並区の境目辺りにある、京王線下高井戸駅。駅前には商店街があり、程よくレトロな空気感が暮らしやすさを醸し出すこの街に、多彩な施術メニューを提供するエステサロンがあります。今回お話を伺うのは、地域密着型のサロン「りらく洞ゆうな」をご夫婦で営む、エステティシャンの小林ゆかりさんです。

OLとして働きながら学校に通い、美容業界に飛び込んだという経歴の小林さん。前編では、自分の生き方を見つめ直し、思い切ったキャリアチェンジに挑んだ小林さんの姿をお伝えします。

YUKARI’S PROFILE

お名前
小林ゆかり
出身地
埼玉県坂戸市
年齢
49歳(2024年10月時点)
出身学校
城西大学女子短期大学部 経営学科秘書学部
東京療術学院
山野美容専門学校 通信課程
プライベートの過ごし方
3人の子どもが所属する、バスケットボール部やクラブ活動の応援・お手伝い
趣味・ハマっていること
最近始めたママさんバレーボール
仕事道具へのこだわりがあれば
「対処療法ではなく、長期的な視野で悩みの解決に向かえるような化粧品を選ぶことを心がけています」

自分だからこそできることで、一人で生きていける力が欲しかった

現在の姿からは想像できないが、当初はOLとして会社員をしていたという小林さん。「このままでいいのかな」という将来への不安から、自らの道を切り拓くまでをお話しいただいた

――小林さんは、最初から美容業界を志していたわけではなかったようですが、本当ですか?

そうなんです。地元にある短大を卒業後、20歳からOLとして働き始めました。しかし、結婚や将来のことを意識し始めた23歳くらいの頃だったでしょうか、デスクワークで月々に決められた給料をもらいながら、アフター5や週末を楽しみにするような毎日が「つまらない」と感じたんです。

「手に職をつけて、一人でも生きていける力が欲しい」
「自分にできることは、一体なんだろう」
そんな思いを胸に、一念発起して転職活動を始めました。

――そこから、美容業界に目を向けたのはなぜですか?

OL時代はデスクワークだったこともあってか、足の冷えやむくみに悩まされていて、メンタル面も不安定になりがちでした。そんな時に私の心を落ち着かせてくれたのが、「香り」だったんです。

元々、香水やアロマテラピーなどが好きだったこともあり、アロママッサージに興味を持ち始めました。そして、せっかくやるなら本格的に学ぼうと思ったんです。

こうして、会社員として働きながら、アロマテラピーと整体技術の両方を学ぶことのできる東京療術学院に通うことにしました

仕事と学びを両立し、OLからセラピストやエステティシャンへ見事転身!

平日は、会社員として働きながら通学する多忙な日々。そんなバイタリティある小林さんの姿に、勇気づけられる人も多いはず

――働きながら通学するのは、大変だったのでは?

大変な時もありましたが、興味があることを学ぶのは楽しかったです。当時の会社が池袋にあったので17時過ぎに退社して学院がある新宿に向かい、18時からの授業に参加するような日々でした。ある程度、自分で自由に講義を選択できるカリキュラムだったので、講義が終わるのは大体20時や21時くらいだったかな。

2年制だったので、1年目は解剖学や生理学、アロマや美容に関することなどの座学を中心に。2年目から実技に入り、アロマテラピーを用いたボデイ・フェイシャルトリートメントや整体、リフレクソロジーなど技術的なことを学びました。

講義や講師の質がしっかりしていたこと、学院が抱える求人数も多くてサポート体制が充実していたことなどもあり、2年目には会社を退職して、早めに現場に出ることにしたんです。24歳くらいの時ですね。

――会社は、在学中に辞められたのですね。どちらに転職されたのですか?

学院の講師に紹介していただき、接骨院とリラクゼーションサロンで学びながら現場経験を積みました。ダラダラと会社員を続けずに、早々に現場に出て実践的な感覚を経験できたのは、今になって思うとよかったと思います。

――東京療術学院を卒業後は、どのようなキャリアを歩まれましたか?

2件の接骨院やリラクゼーションサロンに加え、整形外科などでもさらに実践を重ねていきました。整形外科では、リハビリを目的としたマッサージなどの施術を担当していました。

こうしてキャリアを積んでいくうちに、歩合制で働いてみたくなって。自分の実力を試すことにもつながると思い、新宿の京王プラザホテルに転職し、エステティシャンとして勤務することにしたんです。

京王プラザホテルのエステでは、アロママッサージやフェイシャルトリートメントなどといった施術がメインでした。いろんな現場を経験してきましたが、エステにしっかりと舵を切ったのはこの時ですね。

東京療術学院時代に出会った夫と共に、スキルアップに勤しむ日々

セラピストやエステティシャンとして、着実にキャリアを積み重ねていった小林さん。夫との出会いは、仕事面においてもプラスに働いた

――京王プラザホテルでのキャリアは、いかがでしたか?

施術前後のもてなしはフロントの方が担当されていましたが、施術中はエステティシャンとお客様との1対1の環境。お客様とのコミュニケーションには特に気を配り、こまやかな声掛けを心がけていました。たくさんのお客様のお肌やお身体を任せていただく日々の中で、学んだこともたくさんありましたね。

東京療術学院時代に出会った夫は、整体師やヨガインストラクターをしていました。そのうちに夫は独立して自分のお店を開業したのですが、そこの手伝いとして、アロママッサージやリフレクソロジーの施術を請け負うようになったんです。エステにシフトしたのも、夫の専門性と差別化しようという意図もありました。夫のサロンでの業務を週に3日、ホテルでのエステティシャンを週に4日と2カ所を掛け持ちする、仕事にどっぷりな毎日を送っていました

――多忙な日々ですね!

休みなんてほとんどありませんでしたが、自分のスキルアップに集中できた期間だったと思います。

夫のお店での施術の時に新しいことや改善点を実践してみたり、忙しい合間を縫って気になった先生のサロンやお店へ実際に自ら施術を受けに行ってみたりと、日々研究を重ねていきました。

そんな取り組みが功を奏してか、京王プラザホテルでも徐々に指名が取れるようになったんです。少しずつ、エステティシャンとしての自信をつけていきました。

――京王プラザホテルには、どのくらい在籍していたのですか?

4年間です。ホテルという場所柄もあり年齢や性別の幅も広く、仕事も国籍も様々なお客様がいらっしゃいました。エステティシャンとして多種多様な人々に触れられたこの期間は、私の財産になっていると思います。

小林さんご夫妻が営むサロン「りらく洞ゆうな」内にある、ゆかりさん用のエステルーム


OL時代、現状に疑問を抱き、より自分らしい生き方を探し始めた小林さん。当時の自身の経験からアロマテラピーや整体に興味を持ち、働きながら学校に通い卒業。見事セラピストやエステティシャンとして転身しました。近しい職業に就く夫と共に技術を磨きつつ、充実した日々を送っていた小林さん。後編では、夫との協業によるサロンを開くに至った経緯や自らの店を持たれてからのキャリア、家庭と仕事の両立などについてお伝えします。

 

撮影/内田 龍
取材・文/勝島春奈

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Salon Data

りらく洞ゆうな
住所:東京都世田谷区松原3-42-1 クラウンズコート3F
TEL:090-6520-8894
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