２大都市で活躍するスタイリストが揃うハイセンスなヘアサロン『180°』
サロンやショップはお客さまをお迎えする場であり、コンセプトを形にする場であり、スタッフにとっては職場でもあります。
「On Stage」では、お店づくりのアイデアがいっぱいのお店にとっての“表舞台”をご紹介します。
お客さまのストーリーをメインに最新スタイルを作り続ける
JR恵比寿駅から程近いビルの一室にあるヘアサロン、180°ONE EIGHTY DEGREES（ワンエイティーディグリース）と読むサロン名の由来は、軸を縦に置いたときの180°の変化、軸を横にしたときの180°の平らな基盤、お客さまとスタッフとサロンという３点を結んだときの三角形の内角の和180°という調和。その「変化」「基盤」「調和」を大切にしたいという思いが込められているそうです。
おしゃれな大人の街というイメージの恵比寿でサロンをかまえる180°で代表を務める横塚鉄也さんにお話をお聞きしました。
「サロンのコンセプトとしては、エレガントで品のあるヘアスタイルを提案することです。エレガントと言っても昔のようなコンサバなスタイルではなく、どこかに抜け感を持たせた上品なスタイル作りになります。とくにこだわっているのはお客さまにストーリーを持たせてカットやスタイリングをすること。ここでいうストーリーというのは、お客さまの過去、現在、未来にヘアで関わるという意味です。お客さまの今だけをお聞きして髪型を作るのではなく、何ヶ月後にはどういうヘアスタイルになりたいかなどを詳細にお聞きして一緒に考えていくことを心がけています。ですから、好みのファッションなどを聞いて、そこからイメージを広げることを大事にしています。
僕以外に、スタイリストとしてのキャリアが長い人ばかりいるので技術面でも安心できると思います。また、他のサロンと違ってカラーリストがいるのでヘアカラーはおすすめ。ヘアカラーをするときに天然オイルを用いるので頭皮や毛髪への負担を軽減し、刺激も少ないのが特徴です。しかも、マイナスな成分を分解して髪への残留や酸化を防いでくれるので、カラーの発色が良くて色持ちも良いというヘアカラー。ダメージが気になる、思い通りの色にならない、など今までのカラーにご不満がある方はぜひ一度試してみて欲しいと思います」
お客さまの未来のヘアスタイル作りまでも提案するという180°のスタッフたち。恵比寿という土地柄、おしゃれに敏感なOLさんやアーティスティックな学生さんがお客さまに多いとのこと。そんなお客さまを満足させる横塚さんは、ニューヨークでヘアメイクアップスタイリストとしても活躍していた経験があるといいます。
「ニューヨークには３年半ぐらいいました。それまでは日本でヘアスタイリストとして10年続けていて、そろそろ独立をしてサロンをオープンしようかと考えていたんです。でも自分にはまだまだ足りないものがあるんじゃないかと思い単身ニューヨークに。ヘアだけではなくメイクの技術も向上させたかったので、ゼロからの気持ちで勉強しに行きました。大変だったのはやはり言語ですね。語学学校に通いながらヘアメイクアップの勉強を続けました。よく大変だったのでは？と聞かれることがありますが、言語以外は大変だったと思ったことはないんですよ。ニューヨークで普通に生活をするだけでも刺激はありますし、そして僕には目的もあったし、スキルを学ぶことで日々忙しかったので大変だと思うヒマもありませんでしたね。そのおかげか、活躍するヘアスタイリストのアシスタントとして雑誌やファッションショーなどを経験したり、僕自身でもファッションショーや雑誌、広告のヘアを手がけたりと、ヘアとメイクアップのスキルが向上できたと思います。そして日本に戻り、準備期間を経て2014年9月に180°をオープンしました」
ヘアスタイリストとして育ててくれた日本と、ヘアメイクアップアーティストとして成長させてくれたニューヨーク。そのふたつの都市をフュージョンさせて出来たのが180°なんですとおっしゃる横塚さん。ハイセンスなスタイルやカラーなどを提案してくれるのも人気の秘密です。そんなニューヨーク仕込みのセンスの良さはサロン内のインテリアにも発揮されています。
「ロゴマークをニューヨークのストリートにある看板風にしているので、インテリアのコンセプトをグローバルな感じにしたかったんです。美容室として居心地の良さを一番に考えながら、雑貨屋やカフェの中にヘアサロンがあるような作りに仕上げようとイメージしていました。温かみのあるセレクトショップのような雰囲気ですかね。ただこだわって作っていたら男っぽくなりすぎて冷たい感じに最初は仕上がってしまい、そこで木材を基調とした内装にチェンジしました。自分で買いつけたアンティークのミシンなどをうまく取り入れています。１周年記念のときはニューヨークで仕事をしたときの作品などを展示したりしました。他にも大好きなアルフォンス・ミュシャの作品のポスターも飾ったりしていますよ」
日本にいながらグローバルでハイセンスな雰囲気に浸れるのが魅力の180°。次回は180°の裏をご紹介します。
Shop Data
180°（ONE EIGHTY DEGREES）
住所：東京都渋谷区恵比寿南1-10-11 美矢川ビル３F
TEL：03-5724-3771
Email：info@180degrees.jp（予約の受付はメールのみとさせていただいてます）
http://www.180degrees.jp
【サロン探訪】将来はメイクアップもできるヘアスタイリストを育て上げたい『180°』
