お店は“舞台”。“演出家”としての挑戦はこれからも続く『hair create mano』
洋裁をしていた母親の影響で、幼いころからお洒落が大好きだったという秋山さん。高校に通いながら通信教育で美容師免許を取得し、卒業後はすぐに地元・福岡で美容師に――。「毎日がワクワクドキドキの連続で、仕事もプライベートも常に全力投球！」と瞳を輝かせて語る姿が、本当に素敵です♪ 後編では、大阪での出店に至った経緯や今後のビジョンなどをざっくばらんに語っていただきました。
愛娘の一言が大きなターニングポイントに
――秋山さんがこのお店を立ち上げた経緯を教えていただけますか？
「結婚を機にいったん美容師からは遠ざかったのですが、紆余曲折がありまして、熱心にお誘いを受けた大阪の美容室に勤め始めたのは2003年のこと。一人娘を両親に預け、住処はボロボロのアパート…という再スタートでした。ブランクを取り戻し、いち美容師としてやりがいを感じるようになってきた矢先に両親が体調を崩しましてね。やむなく実家に帰ったのですが、その時に娘が私にこう言ったんです。『お母さんを頼りにして、お店に通ってくれるお客さんをこのまま放っておくの？』。この言葉にハッとした私は、もう一度大阪で頑張ることを決意。その後、理想のお店をカタチにしたいと独立を決意し、準備期間を経て2006年夏に『mano』をオープンさせました。中学1年になった娘を呼び寄せ、新たな生活がスタートしましたが開業するとアレコレとすべきことが山のように増えて、リズムをつかむまでは大変でしたね。娘も積極的に仕事を手伝ってくれ、まさに親子二人三脚で乗り越えてきたという感じです。贔屓にしてくださるお客様が年を追うごとに増えて、お店が軌道に乗り出した時は本当に嬉しかったなあ…。今は毎日、このお店に立っていることが楽しくってしょうがないんです！現状に満足することなく、技術面・サービス面ともにさらに磨きをかけるのが私の使命だと決意を新たにしています」
お客様の笑顔と喜ぶ姿が頑張れる何よりの原動力に！
――お店独自のイベントも頻繁に開催しておられるとお聞きしました。
「楽しいことが大好きなので、毎月何らかのイベントを開催しています。お客様にも楽しみにされている方が多いのが、『mano祭』と称したバーベキューパーティですね！ワイワイと会話を楽しみながらご馳走に皆で舌鼓――。嬉しそうな参加者の方々の顔を見ているだけで、私も心から幸せな気分になれちゃいます(笑)。12月には大盤振る舞いな商品が多数のガラガラ抽選会もやっていますし、これからもワクワクできるイベントをどんどん催していきたいですね。スタッフが集まっての食事会も定期的に実施しており、時には突発的に営業終了後の店内でプチパーティが開かれることもあるんですよ♪」
――後進の指導にも熱心に取り組まれておられるそうですね。
「スタッフへのレッスンだけでなく、数年前から女子大で美容関連の講義を受け持っています。若くてフレッシュな感性に刺激をたくさんもらえますし、人に教えることで私自身が気づかされることも多いんですよね。スタッフへの指導に関しても、個性や特技を最大限に活かせられるようなアドバイスを常に心がけています。今現在活躍しているスタッフはそれぞれが自分のキャラクターを活かしたスタイルを確立し、必要不可欠な存在としてオンリーワンの輝きを放ってくれています。一人ひとりの成長が自分のこと以上に嬉しいですし、本当に頼もしい限りです！」
実現させたい夢や目標がまだまだたくさん！
――今後の目標や夢があればぜひお聞かせください。
「今、実現させたいなとじっくり構想を描いているのが、主婦のスタイリストだけが活躍する美容室なんですよ。自分の経験上、仕事と子育ての両立がいかに大変であるかをよく理解しているので、女性が長く働ける環境づくりにはこれからも特に力を入れていきたいと思っています。当店にはご高齢のお客様も多く、いつかお客様がご自身の力で通えなくなった時のためにヘルパーの資格も取得しました。今後はタイミングを見て、訪問サービスなどもできる範囲でやっていけたらと夢を膨らませています。『mano』という“舞台”をよりいっそう素敵な空間にするため、“演出家”としてこれからも貪欲にいろんなことにチャレンジしていきますよ！」」
“一期一縁”をモットーにお客様第一のお店づくりに注力『hair create mano』>>
