美容師としていかに楽しく長く働き続けられるかを追求『Speciality Hairsalon asso』

池尻大橋の地で今年8周年を迎えた『Speciality Hairsalon asso』。オーナーの北原直樹さんは、美容メーカーでインストラクター業やアドバイザー業を5年間務め、薬剤や髪に関する圧倒的な知識を持ち、お客さまから絶大な信頼を集めています。後編では「人を育てるのが好き」と言う北原さんがたどり着いた人材育成について伺いました。

北原さん

アシスタントも成果報酬!創意工夫を凝らした人事制度

――今後スタッフが入店したときのために、さまざまな人事制度をお考えとのことですが、特徴的な制度がありましたら教えてください。
「特徴的な点でいうとアシスタントも成果報酬にしようと思っています。商品を買ってもらったら報酬を付けるというのはよくありますけど、そうではなくて自分が普段やっていることが仕事につながるという風にしたいんです。今は、SNSの時代ですよね。お店ではおしゃれなお店に食べに行った話をお客さまとしていたのに、その夜にチェーン店で牛丼を食べていることをSNSにアップしたらそれはちょっと違うかなと思っていて。寝ても覚めても自分は見られている、そういう仕事なんだということを意識してもらいたいので、SNSにお店にプラスになるような投稿をすれば報酬を支払うようにしたいと思っています。惰性でアップするよりいいと思うんです。あとはスタイリスト向けになりますが、何日休んでもいいというプランを作ろうと思っています。たとえば月に25日働いて入客数が50人の場合は1日平均ふたりですよね。それを1日平均4人にできたら、人数に支障がなければ翌月は完全週休2日にすることも可能です。美容室は祝日という概念がないのでどうしても休みが少なくなってしまうんですよね。その分有給があるというわけではないですから、がんばった分の成果報酬という形で休みを増やしていこうと考えています。美容師というのは本当にいい仕事なので、待遇面を改善してそれを感じてもらいたいという思いがあります」

Speciality Hairsalon asso

――スタッフの方が楽しく働けるように工夫していることは?
「曜日によって好きな曲をかけていいとか、前にいたスタッフはサバゲ―をやってみたいということで、一緒に行き、費用はすべて会社持ちということもしていました。あとはミニ四駆が昔流行ったという話になり、店内にコースを作って他店の美容師さんとレースをしたこともありましたね。仕事と遊びは一緒にするな、と言われるかもしれませんが、楽しむことで仕事にメリハリがつくと思い遊びの時間も大切にしています。その他は実務的な部分になりますが、基本的な部分を覚えてもらったら、あとは自分が何のスペシャリストになりたいかを考え、自由に選択してもらうようにしています。たとえばカラーのスペシャリストになりたいんだったら、カットは全部後回しにしてカラーを学び、それができたら入客も可能にしています」

――スタッフを募集中とのことですが、求める人物像とこのお店で働くことで得られることを教えてください。
「人を大切にできる人だとうれしいです。叶えられることとしては、『生涯美容師』ですね。70、80歳になっても1日に1時間でもハサミを握れるようにするにはどうすればよいかを考えていて。やっぱり重要なのは体力ですよね。今僕は夜中の2時、3時までお店にいることも多くて、こんなことを続けていたら長くは続かないと思ったので、今年からは無理はしないようすることを心掛けています。無理だなと思ったら容赦なく休むようにしているんです(笑)。自分のペースを知ることは大切だと思うんですよね。たとえばすべてのアシスタントが、2年でスタイリストデビューしたいなんて思ってないと思うんです。したいならすればいいし、自分のペースをわかっていて、一気に詰め込むとパンクすると言うなら3年をかけてもいいと思っていて。長く働くことを一緒に考えられるお店だと思います」

北原さん

一生の付き合いができるサロンに

――接客面での特徴はありますか?
「美容雑誌に取材をされたときも珍しいと言っていただいたんですけど、うちでは髪の処方せんというものをお客さまに出しています。この辺りは居住区域なので引っ越しをされる方が多いんですよね。僕は美容メーカーに勤務していた時に、いろんな美容室やディーラさんと付き合いがあったので、引っ越した先のいいお店を紹介できると思ったんです。その時にそのお客さまがうちで使っているカラー剤の型番を書いて渡してみたら、とても喜ばれて。最初は引っ越す方限定だったのが、今では全員の方に渡すようになりました。書くのに時間はかかるのですが、教育の部分にもリンクしていて。何も考えずに施術していると書くことができないんですよ。今日はこんなことをやりましたと自信をもって書くことで、美容師としてのプライドの育成にも役立つと思います」

――最後に今後の目標を教えてください。
「一生の付き合いができるお店にしたいんです。最近それができるようになって、小学生だった子や高校生だった子たちが進学したり、成人式を迎えたりしても通ってくれています。その人の人生の節目節目に関われるというのがうれしくて。あとは、美容師を辞めようかなと思っている人の駆け込み寺になれたらいいなと思っています。実は今よりもう少しアクセスのよい場所へ移転する話も出ているので、転職を考えている人にも来てもらいやすくなると思っています。これからも美容師を楽しいと思えるような環境作りに力を入れていきます」

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Salon Data

Speciality Hairsalon asso

Speciality Hairsalon asso

住所:東京都世田谷区池尻3-19-1 ioビル8F
TEL:03-3795-3080
http://www.asso2010.com/

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