アイリストは男性にもおすすめの仕事! アイリストになるために必要な資格とは?平均年収はどれくらい?
アイリストは女性の仕事だと思っていませんか。一般的に女性のイメージが強い仕事ですが、実は男性にもおすすめの仕事のひとつです。確かにまだ圧倒的に女性の方が多いのが実情ですが、最近では男性のアイリストも増えてきています。その理由は、男性でもまつエクをする人が増えている状況もあるからでしょう。今回は男性にもおすすめできる仕事のアイリストになるための必要な資格、平均年収についてご紹介します。
アイリストは男性にもおすすめの仕事!
まだ女性の方が圧倒的に多いアイリストという職業ですが、最近では男性の方も増えています。しかし、なぜアイリストという職業が男性にもおすすめの仕事といえるのでしょうか。まずはその理由をご紹介します。
男性目線でデザイン・アドバイスができる
美容師やヘアスタイリストには、男性がたくさんいます。美容師に限らず最近では男性ネイリストも増えていますが、アイリストの男性はまだまだ少ないのが現状。しかし、実は男性アイリストの需要が高いことをご存知でしょうか。
その理由のひとつに、男性目線でデザインやアドバイスができることが挙げられます。男女問わず感じたことのある人は多いと思いますが、女性が思うかわいいと男性が思うかわいいは違いますよね。もちろん誰が見てもかわいいというものも存在します。たとえば赤ちゃん・子犬・子猫といったもののかわいさは男女共通でしょう。
一方、ファッションやおしゃれに関してのかわいいは男性と女性で異なります。つまり男性目線のかわいいを手に入れたいと思っている女性は多く、男性目線でまつエクのデザインやアドバイスができる男性アイリストはとても貴重な存在でもあるのです。
男性のお客様が施術を頼みやすい
男性アイリストを求めているのは女性だけとは限りません。最近では、まつエクやアイラッシュをする男性が増えています。これはまつエクに限らず、美容に対する意識の高い男性が増えてきているからでしょう。
実際にまつエクをするお客様の1割くらいが男性というお店もあるほど。しかし、まつエクをする人のほとんどは女性です。アイリストもその多くは女性ですから、まつエクをしたいと思っている男性は肩身の狭い思いをしている可能性も考えられます。
まつエクをしたい男性も、異性のアイリストに施術をお願いするのは勇気がいるものです。そんなとき、男性のアイリストがいれば男性のお客様も施術を頼みやすいでしょう。男性アイリストは、そんな男性のお客様にとっての救世主ともいえる存在なのです。
男性専用のサロンも開ける
上述したように、まつエクをする男性の数は確実に増えてきています。さらに美容やファッションにこだわる最近の若い男性のなかには、まつエクに興味はあるけど女性のアイリストに施術を頼むのは抵抗があるという人も少なからずいるはずです。
こういった潜在的な需要も含め、男性アイリストの需要、さらには男性専用サロンの需要も今後ますます高まってくるといえます。男性アイリストの将来的な目標に、男性専用サロンを開くという選択肢が加わるのも時間の問題でしょう。
美容師の方|仕事の幅がひろがる
後述しますが、アイリストになるためには美容師免許が必要不可欠です。つまり、今美容師として働いている男性はまつげエクステの技術を習得すれば、いつでも男性アイリストになれるということでもあります。
お客様にとってもカットを頼んでいる美容師がまつエクまでできるとなると、安心感もあって頼みやすいのは間違いないはずです。男性美容師の方にとっては仕事の幅を広げるチャンスであり、まだまだ少ない男性アイリストになるというのは大きなビジネスチャンスでもあります。
まつ毛の施術には資格が必要? アイリストに必要な資格とは
まつ毛の施術を無資格でおこなえたのは昔の話です。今は資格がなければまつ毛の施術をおこなえません。では、アイリストにはどのような資格が必要なのでしょうか。
アイリストになるためには美容師免許が必須!
基本的に、アイリストになるためには美容師免許が必要です。なぜこの資格が必要なのでしょうか。
まつエク(まつげエクステ)は美容師法の「美容」に含まれる
アイリストに美容師免許が必要な理由は、美容師法に根拠があります。美容師法の第二条に「美容とは、パーマネントウエーブ、結髪、化粧等の方法により、容姿を美しくすることをいう」記述があり、まつげエクステはこの条文にある「美容」に含まれるのです。
また、この法律で「美容師とは、厚生労働大臣の免許を受けて美容を業とする者をいう。」という記述もあります。つまり、まつげエクステをおこなうのは美容師でなければならないことから、美容師免許が必要だと決められているのです。
こうなった経緯には理由があり、以前はまつげエクステの施術を無資格でおこなうことは違法ではありませんでした。しかし、まつげエクステの需要が拡大し、専門的な技術をもたない人による施術で健康被害が多発したのです。そのため、2008年に厚生労働省から「まつげエクステの施術をおこなうには美容師免許が必要」という通達が出されたという経緯があります。
出典元:美容師法
美容師免許を取得するためにはどうすればいいの?
美容師免許を取得するためには、美容師国家試験に合格しなければなりません。しかし、この国家試験は誰でも受験できるというわけではなく、まずは受験資格を得る必要があります。
まずは厚生労働大臣が指定した美容師養成施設を卒業しなければならないのが条件です。つまり、厚生労働大臣が指定した美容専門学校を卒業しなければ受験資格を得られません。美容専門学校には昼間課程・夜間課程・通信課程があります。昼間と夜間課程の場合は2年間、通信課程の場合は3年間学校に通い、単位を取得して卒業しなければなりません。
そして実技試験と筆記試験からなる美容師国家試験を受けて、実技試験・筆記試験のどちらも合格点を取ることができれば美容師免許を取得できるのです。
男性アイリストの需要はある? 平均年収はどれくらい? 求人情報をチェック!
これまで述べてきたとおり、男性アイリストの需要は確実に高まっています。そこで気になるのはその年収。ここでは求人情報などをもとに平均年収などをご紹介します。
男性アイリストは需要アリ!
上述したように男性目線のかわいいを手に入れたいと思っている女性が多いのはもちろんのこと、男性でもまつエクをする人が増えています。そういったお客様にとって男性アイリストは貴重な存在です。そのような状況をふまえて男性アイリストの需要が高まってきています。
まだまだ女性中心であるこの仕事は男性アイリストにとって大きなチャンスです。今後ますますその需要が高まるであろう男性アイリストをあなたも目指してみてはいかがでしょうか。
平均年収はどれくらい?
需要が高まってきているとはいえ、現在のアイリストの平均年収はどれくらいなのでしょうか。まずは求人情報についてですが、東京都で見てみるとその数はかなりあるといえます。このことからも男性アイリストのみならず、アイリスト自体の需要が高いことがおわかりいただけるでしょう。
一方、その給料ですが、求人内容を見てみるとその金額はさまざまです。月給18万円から高いものでは月給70万円という求人もあります。もちろんその人の技術や経験、働く場所にもよるでしょうが、月給18万円だと賞与も含めてその年収は300万円前後。月給70万円だとするとその年収は1,000万円を超える計算になります。
スタートは給料もそれほど多くはありませんが、それはどんな仕事でも同じです。アイリストの年収は一般的に基本給と指名料の合計となるため、実力がともなってきて指名をたくさん取れるようになれば高収入も夢ではありません。
メンズエクステの普及とともに男性アイリストの需要もUP!
これまでご紹介してきたようにメンズエクステの普及とともに、男性アイリストの需要は確実にアップしています。しかし、現在はまだまだ女性が中心の仕事だといわざるを得ません。それだけに、これから男性アイリストを目指す人にとっては大きなチャンスです。男性アイリストが活躍できる舞台は整いつつあります。今現在美容師で仕事の幅を広げたいと思っている方はもちろん、アイリストに興味があるという方は、男性アイリストを目指してみてはいかがでしょうか。
※「アイリスト」は有限会社ローヤル化研の商標です。
引用元:
厚生労働省「まつ毛エクステンションによる危害防止の徹底について」
経済産業省「まつ毛エクステンション施術に係る美容師法の取り扱い」
公益財団法人理容師美容師試験研修センター「受験資格」