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学び・キャリア 2019-09-16

生活相談員・ケアマネージャー・介護福祉士はどこが違うの? 資格と仕事内容を解説!

生活相談員・ケアマネージャー・介護福祉士、一見するとどれも同じような仕事と思われがちですが、実は取得を必要とする資格は異なり仕事の内容も大きく異なります。それぞれよく聞くことのある名称ですが、具体的にどのような仕事をするのか、どのような資格を必要とするのか、どんな場所で活躍できるのか、明確に理解されている方は決して多くはありません。

ここでは生活相談員・ケアマネージャー・介護福祉士の仕事内容や必要な資格などについてご説明します。

生活相談員・ケアマネージャー(介護支援専門員)・介護福祉士の違いは?

生活相談員・ケアマネージャー(介護支援専門員)・介護福祉士の違いをご説明する前に、それぞれどのような資格取得が必要か、どのような仕事をするのか、働く場所に違いはあるのか、についてご説明します。役割は異なりますが、それぞれが連携しなければならない職業でもあります。

①資格のココが違う!

生活相談員・ケアマネージャー・介護福祉士になるためには、それぞれ必要とする資格があります。仕事をする内容により、求められる資格が異なるからです。ここでは生活相談員・ケアマネージャー・介護福祉士になるために必要な資格についてご説明します。

生活相談員の資格要件とは 社会福祉士など

「生活相談員」とはソーシャルワーカーとも呼ばれています。特別養護老人ホーム、デイサービス、ショートステイなどの介護施設で活躍する職業です。実は「生活相談員」という資格はなく、その職業の名称を「生活相談員」といいます。

とはいえ、誰でも生活相談員になれるということではなく、「社会福祉士」「精神保健福祉士」「社会福祉主事任用資格」の3つの資格のいずれかを保有していることが、生活相談員になるための要件となっています。

都道府県により、「2年以上の介護業務経験」というように、資格がなくても実務経験があれば生活相談員として働けるケースもあります。また、都道府県によっては上記資格保有以外にも介護福祉士・ケアマネージャーなどが資格要件として含まれている場合があります。詳細は最寄りの各自治体にお問い合わせください。

ケアマネージャーの資格とは

「ケアマネージャー(介護支援専門員)」(ケアマネとも呼ばれています)とは、介護保険制度に基づいてケアマネジメントを行なうための資格です。障害を持つ方、介護を必要とする方が可能な限り自立した日常生活をおくるため、さまざまな課題を解決するプロセス(ケアマネジメント)を作ります。

ケアマネージャーは国家資格ではありません。ただ、年に1回行なわれる「ケアマネージャー試験」に合格しなければなりません。合格後、介護支援専門実務研修を受けて修了する必要があり、そのあと介護支援専門員資格登録簿への登録を行ないます。

ちなみに、ケアマネージャー試験は介護福祉系資格の中でも難関といわれ、2017年の試験では、合格率が25.1%でした。大半の受験者は過去問題やテキストで自習をしたり、通信講座で勉強したり、または専門スクールへの通学などで勉強をしています。

介護福祉士の資格とは

「介護福祉士」とは、社会福祉士専門の介護に関係する国家資格の名で、資格取得者を指します。介護が必要なお年寄りや障害のある方に対して、スムーズな日常生活が送れるよう、食事・入浴・排泄・歩行といったサポートから、介助・介護者からの相談に応じたアドバイスなどもします。

介護福祉士になるためには、3つのルートがあります。1つ目は「養成施設に通って資格取得」で、福祉系の大学、専門学校卒業後、国家資格の受験となります。2つ目は「福祉系高校から取得」です。福祉系の高校は、高校課程の勉強をしながら、介護福祉の受験資格をえることができます。

3つ目は「実務経験を経て取得」です。3年以上の実務経験に加え、450時間の実務者研修を受けると国家試験を受験することができます。介護福祉士は介護福祉士系唯一の国家資格です。合格率は平成28年度で70%を越えていますが、決して優しい試験ではありません。

②仕事内容のココが違う!

生活相談員・ケアマネージャー・そして介護福祉士の仕事はどのような相違点があるのでしょうか。また、それぞれの職業はどのような場所で活躍できるのかをご説明します。

生活相談員の仕事 利用者のサービスを幅広くサポート

「生活相談員(ソーシャルワーカー)」は、おもに特別養護老人ホームやデイサービス・ショートステイなどの介護施設において活躍する職業です。利用者とその家族からの相談業務や施設との調整、手続きなどをはじめ、地域やその他のコミュニケーションの連携など、「介護福祉サービス」全般において連携・調整するのが仕事です。

一例を挙げてみると、施設入退所の際の手続き、サービス利用開始・中止の際の業務、利用者やその家族への相談援助、ケアマネージャーや地域・他機関との連絡・調整など、多岐にわたる仕事となります。介護職ではないので、直接利用者の身体に触れてケアをするなどということはしません。

ケアマネージャーの仕事 ケアプランの作成業務など

「ケアマネージャー」は、介護を必要とする方がサービスを受けられるように、ケアプランを作成、サービス事業者との調整を行ないます。介護支援専門実務研修受講試験に合格することが必須です。

ケアマネージャーの大きな仕事の1つ、「ケアプランの作成」は、サービスを受ける方が、できる限り自立した生活を送れるよう支援するうえで、どのようなサービスを提供するかをプランニングします。

その際、利用者や事業者が抱える課題に対する「アセスメント能力」が必要となります。ケアプラン作成の際には、生活相談員や事業者との密な関係が求められます。

次の大きな仕事として「サービス事業者と利用者をつなぐ仕事」があげられます。訪問介護や通所介護など、事業所が提供するサービスを利用者がよりよく受けられるよう、事業者と利用者の橋渡し役をします。

その一方で、生活相談員と同じように事業者やサービス利用者からの相談にのり、家族への介護アドバイスなどを提供することもあります。

介護福祉士の仕事 現場の管理責任者など

「介護福祉士」は前述したように介護福祉系唯一の国家資格を有する仕事です。サービス利用者の身体に直接触れて、着替えの補助や食事、入浴の補助、ときには排泄の補助など「身体介護」を行ないます。

そのほか「生活援助」として食事の調理や準備、部屋の掃除や身の回りの整理整頓、洗濯、日用品の買い物代行なども行ないます。これらはあくまでも日常生活の範囲内なので、日用品以外の買い物や外食の付き添いなどは行ないません。

身体の介護だけではなく、心のケアも大切な仕事の一つです。利用者の話し相手になる、レクリエーションなどを催す、近隣住民などとの交流をうながすことも重要な仕事です。

利用者の介護業務のみならず、現場の管理責任者として、介護スタッフの管理やメンバーの指導、士気向上など細部にわたる範囲で気を配らなければなりません。

③働く場所に違いはある? 老人ホームや障害者福祉施設・医療施設

生活相談員・ケアマネージャー・介護福祉士は基本、老人ホーム・障害者福祉施設・医療施設での業務となります。ちなみに介護福祉士はホームヘルパーと同じように身体介護も行ないますが、ホームヘルパーとは異なり、訪問介護は行ないません。あくまでも施設内での業務となります。

具体的な業務の場所として挙げられるのは、特別養護老人ホームや病院、ショートステイ・デイサービスを提供する通所介護施設・介護老人保健施設などがあります。

どの職業も介護の必要な方を支援する大切なお仕事!

少子高齢社会の今、生活相談員・ケアマネージャー(マネージャー)・介護福祉士など、介護に携わる仕事はこれからますます需要が高まります。介護の仕事はキツイ、汚い、給料が安いの「3K」だと言われていますが、実際に働いている方からは「やり甲斐がある」「仕事が楽しい」という意見があげられています。

誰かのために役立ちたい、介護を必要とする方の生活支援をしたいと思われている方には、とてもやり甲斐のある仕事です。

参考元

介護求人ナビ ケアマネジャーと介護職員・ヘルパー、介護福祉士との違い
https://www.kaigo-kyuujin.com/care/difference.html

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