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特集・コラム 2022-08-18

介護福祉士の合格率はどれくらい? 過去10年のデータを解説|押さえておきたい試験勉強のコツ

介護現場で働く人のなかには、介護福祉士を目指す人も多くいます。しかし、介護福祉士といえば国家資格であり、あまりにも狭き門では、なかなか挑戦する意欲もわかないかもしれません。

そこで、介護福祉士の合格率はどれくらいなのか、過去10年のデータとともに紹介します。また、受験するならできればストレートで合格したいもの。効率のよい受験勉強のやり方もお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

介護福祉士の合格率はどれくらい? 過去10年のデータを解説

では早速、介護福祉士の国家試験合格率の過去データについて見ていきましょう。

なお、合格率や難易度に関しては、以下の記事もあわせてチェックしてみてください。
介護福祉士の国家試験合格率や難易度はどれくらい?|おすすめの勉強法と受験対策講座を紹介 | MORE REJOB

過去10年の合格率を紹介

令和4(2022)年7月時点で最新の第34回を含めた、過去10年の受験者数・合格者数・合格率を紹介します。以下の表でご確認ください。

受験者数は10年で増えた? 減った?

前項の表でもわかるように、受験者数は第29回で前年度の約半分にまで減っています。理由は、受験資格の改定があったためです。それまでは実務経験があれば受験できましたが、第29回からは受験資格が狭まったため、受験者数の減少につながりました。

その一方で、合格率は第29回からグンと上がっており、おおむね70%前後で推移しています。

合格点の変遷を紹介

過去の介護福祉士筆記試験における合格基準点もまとめました。

第29回からは設問数が5問増え、総得点が125点に上がりました。合格基準点が75点~78点なので、125点満点中80点以上取れば合格ラインといえるでしょう。

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押さえておきたい試験勉強のコツとは?

前章では、介護福祉士の合格率に関するデータを見てきました。つづいては、介護福祉士の国家試験を受けるならぜひ知っておきたい、受験勉強のコツをお伝えします。

筆記試験対策のコツ

筆記試験の合格基準は、「総得点の60%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数以上」かつ「試験科目11科目群すべてにおいて得点」することです。以下で筆記試験の対策ポイントを5つ紹介します。

1. 全体像を把握して計画を立てよう

まずはどんな範囲でどんな問題が出るかという筆記試験の全体像を理解し、計画を立ててから取り組むことが大切です。

2. 自分に合った勉強方法を選ぼう

次に、独学やスクール、通信など、自分に適した勉強方法を選んで効率的に学びます。

3. 過去問から傾向をつかもう

過去問を解いてみて、問題の傾向や出題方式を知りましょう。勉強した内容がきちんと身についているかということ以外に、合格に向けた勉強の方向性は合っているかの確認もできます。間違えたところは解説を読んでしっかり復習し、理解度を深めることが重要です。

なお、介護福祉士試験の過去問は、下記のページで無料でダウンロードできます。
[介護福祉士国家試験]過去の試験問題:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター

4. 過去問は繰り返し解こう

過去問は一度やって終わりではなく、繰り返し挑戦するのがおすすめです。1回目よりも2回目、2回目よりも3回目のほうがスラスラと間違いが少なく解けるのが理想です。せっかく無料で提供されている資料なので、最大限活用しましょう。

5. 模擬試験を利用しよう

スクールなどで開催される、模擬試験を利用するのもおすすめです。試験当日は緊張して実力が発揮できないという人もいるので、本番のような緊張感のある環境で受けた際の実力を試すことができます。予行演習を兼ね、受験してみてはいかがでしょうか。

実技試験対策のコツ

実技の合格基準は、「総得点の60%程度を基準として、課題の難易度で補正した点数以上」と決められています。なお、指定の養成施設を卒業した場合や、一定の実務経験があり実務者研修を受けている場合は実技試験は免除されます。

詳しくは下記の記事もご覧ください。
【2022年】介護福祉士国家試験の概要を紹介|おすすめの勉強法とは | MORE REJOB

では、実技試験が必要な方に向け、以下で対策のコツについて解説しましょう。

1. 問題文からシチュエーションを想像しよう

まず、問題文を読んでどんな状況で介護を行うのかを即座に理解するため、頭の中で想像しシミュレーションできるように訓練しておくことが大切です。スムーズに理解できるように脳内を整理しておくと、気持ちにも余裕が生まれて実技に取り組みやすくなります。

2. 繰り返して練習しよう

友人や家族などの協力を仰ぎながら、試験本番まで日々練習を重ねることも重要です。繰り返し何度も練習すれば、当日も余裕を持って実技に挑むことができるでしょう。

3. 実技試験の流れを再現しつつ練習しよう

スムーズに試験を受けるため、実技試験の流れを頭に入れ、本番を想定して練習しましょう。声かけなどが自然に行えるよう備えておくことも大切です。

4. 試験当日の注意点も押さえておこう

当日の服装や試験中の態度など、試験本番に注意したいことも確認しておきましょう。服装は自由ですが、動きやすいなど介護者として適切な衣類を身につけ、アクセサリー類の着用は避けます。

また、実務中の笑顔や態度などは、練習時から意識して実行しておくと本番でも自然に出すことができるでしょう。

介護福祉士の合格率は約70%! 自分に合った勉強方法で合格を目指そう

介護福祉士の過去10年の合格率は、受験資格の変更に伴い上昇し、70%前後で推移しています。また、受験者は筆記試験は必須ですが、実務試験は免除される場合も多いことがわかりました。

合格率が高いとはいえ、しっかりと勉強して本番に備えることが大切です。紹介したような試験勉強のコツをもとに、繰り返しの学習や練習を中心に、自分に合った方法で介護福祉士合格を目指してください。

引用元URL
[介護福祉士国家試験]過去の試験問題:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター

第 34 回介護福祉士国家試験の合格発表について|公益財団法人 社会福祉振興・試験センター

厚生労働省|介護福祉士国家試験の受験者数等の推移

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