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特集・コラム 2025-01-10

理学療法士の仕事内容とは?3つのやりがいや活躍の場所、資格取得ルートを紹介

理学療法士(別名PT)とは、ケガや病気・加齢などが原因で身体動作に問題がある方に対して、運動療法・物理療法を用いながら、基本動作能力の回復・維持を目指す専門職です。

そんな理学療法士の仕事内容・活躍の仕方について知りたいと考えている方も多いでしょう。理学療法士を目指す上では、事前に業務内容を知ってキャリアプランを立てることが大切です。

本記事では、理学療法士の具体的な仕事内容や活躍できる場・給与水準・3つのやりがい・理学療法士を目指す方法・将来的なキャリアプランについて紹介していきます。

理学療法士の具体的な業務やキャリアプランが知りたい方は、参考にしてみてください。

理学療法士(PT)の仕事とは?

理学療法士とは、障害のある方に対してさまざまなアプローチで治療をする医療技術者のことです。身体のことはもちろん、日常生活や住宅環境についても関わります。

ここからは、理学療法士の仕事内容をご紹介していきます。

理学療法士(PT)とは|運動の指導や物理療法をおこなう医療技術者

理学療法士とは、ケガや病気などで障害を持った人に対して、運動の指導や物理療法をおこなう医療技術者です。相手の基本的動作能力の回復を図るために、「立ち上がる」「歩く」ことを目的としたプログラムを作成して提供するプロフェッショナルになります。

筋力増強や関節の動きを調整する「運動療法」と、温熱・電気を用いた「物理療法」を使いこなし、患者の身体の麻痺や痛みを考慮したリハビリテーションをおこなうのが特徴です。

立ち座りや歩行、寝返りなど、基本動作を直接回復するリハビリのほかに、身体の痛みや違和感を改善するためのマッサージや関節のばしなどの施術も業務内容に含まれます。

引用元
公益財団法人 日本理学療法士協会:理学療法士とは

作業療法士(OT)との違いとは?

医療技術者には、作業療法士と呼ばれる職種もあります。作業療法士は食事や着替えなどの日常動作に関する訓練をおこない、社会生活の復帰や復職について支援する職種です。

理学療法士が物理療法や運動療法で基礎的な運動機能の回復を目指すのに対して、作業療法士は社会復帰や就労支援、精神面でのケアが業務に含まれます。

作業療法士とは? 仕事内容を紹介|需要と将来性について解説
理学療法士と作業療法士の違いとは?選ぶ際の基準と資格取得までのルートを解説

動作のスペシャリスト! 理学療法士の仕事内容を紹介

理学療法士の仕事内容は、患者の日常生活を送る上で必要となる基礎的な運動動作のサポートです。ここでは、具体的な主たるサポートの内容やその他に求められる業務など、理学療法士の詳しい仕事内容について見ていきましょう。

機能回復|リハビリテーションで身体の運動機能回復をサポート

障害のある方に対して、リハビリテーションによる運動機能回復をサポートします。

たとえば、足の骨折により手術をした人は、筋力が低下して歩くことが困難になるでしょう。ほかにも、脳梗塞によって半身麻痺になってしまった人は、自分の力では立ち上がることすらできなくなります。

理学療法士はそのような人に対して、運動療法や物理療法を用いることで、立ち上がりや歩く動作の獲得をサポートする職業です。

健康維持|ケガ予防やパフォーマンス向上などをサポート

理学療法士の役割には、機能回復だけでなく健康な人に対する健康維持も含まれます。

理学療法士はトレーニングジムやスポーツの現場で活躍するアスリートに対して、ケガの予防やパフォーマンスの向上などをサポート。とくに、スポーツにおけるケガは手術が必要になるケースが多く、機能回復をしても再発する可能性があります。

環境調整|患者の生活環境の改善をはかる

理学療法士は、患者の退院後に問題なく日常生活を送ってもらえるように、自宅の住環境や周辺環境をチェックして、環境改善や居住空間の改築を指導することも。

たとえば、ベッドが電動で起き上がるように改築したり、階段やトイレに手すりをつけたりなど、患者が生活しやすい環境に整えられるように指導していきます。

家族や他職種との連携|関係者との円滑なコミュニケーション

他の職種の方との連携や家族へのこまめな連絡やコミュニケーションも、理学療法士に求められる業務内容の一つです。他職種の方と連携して、患者が退院するまでの治療スケジュールを立てるのも、基本的な業務です。

日々の患者の変化を家族に伝え、退院後の患者のセルフリハビリテーションの指導など、他人との密接なコミュニケーションを通して、退院後までサポートしていきます。

補装具の適合判定のレクチャー

理学療法士のリハビリ現場では、患者をサポートするために補装具を使用することも珍しくありません。補装具の製作・選定は基本的に義肢装具士の仕事ですが、補装具を実際に使用して調整し、着脱・使い方をレクチャーするのは理学療法士の業務にも含まれます。義肢装具士と連携しながら相談を重ね、補装具の調整・再選定もおこないます。

理学療法士の立場から補装具に対して意見することで、患者一人ひとりにとってベストな補装具に近づけられるでしょう。患者のリハビリ環境改善には欠かせない要素です。

どんな分野で輝ける? 理学療法士の活躍の場を紹介!

理学療法士が活躍する場面は病院だけではありません。デイサービスや老人保健施設などの介護施設であったり、アスリートへのパフォーマンス向上やケガ予防を指導するスポーツチームであったりさまざまです。

それでは、理学療法士の活躍の場を紹介していきます。

1. 介護施設|訪問リハビリ・自立支援など

理学療法士は介護施設でも働いており、おもに以下のような業務をおこないます。

・通所リハビリテーション
・訪問リハビリテーション
・住宅改修、福祉用具のアドバイス

病院を退院した人の運動機能の維持・向上を目的に介入するなど、より暮らしやすいように生活環境を調整して、自立支援に繋げる関わりをしているのです。

2. 医療機関|急性期~社会復帰まで

医療機関では、さまざまな病期に合わせて理学療法士が介入しており、時期に沿った適切なアプローチが非常に大切です。

・病気になって間もない「急性期」
・病状が安定してリハビリが必要になった「回復期」
・社会生活に向けて支援する「生活期」

それぞれのタイミングで適切なリハビリサービスを提供するのが理学療法士の役割です。

3. 健康維持|スポーツ分野・介護予防など

理学療法士は障害のある方だけを対象とするのではなく、健康な人に対しても健康維持を目的に関わります。

一例として、地域単位における介護予防の指導があります。高齢者を中心に、体操やコミュニティーの形成に積極的に関わるのです。ほかにもスポーツチームへ所属し、ケガの予防やパフォーマンス向上について指導するなど、健康維持も理学療法士の使命です。

4. 教育現場|研究・理学療法士の育成

医学はつねに進歩しており、すぐれた理学療法をおこなうためには最新の知識を取り入れ、使いこなす技術が必要です。臨床研究も盛んになってきており、研究者として活躍する理学療法士も増えてきています。

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理学療法士の給与水準

職業状況提供サイト jobtagの調査によれば、令和5年度調査で判明した理学療法士の平均年収は432万5,000円でした。都道府県別に見てみると、以下のような賃金の差が見てとれます。

都道府県 平均年収
北海道 411万円
宮城県 401万2,000円
東京都 444万7,000円
愛知県 452万2,000円
大阪府 451万2,000円
福岡県 434万5,000円
沖縄県 441万9,000円

引用元
職業状況提供サイト jobtag:理学療法士(PT)

理学療法士として働く3つのやりがい

理学療法士は、患者やその家族から感謝の言葉をかけてもらったり、好意的な反応がかえってきたりすることも多く、やりがいや技術的な進歩が実感しやすい仕事です。また、チーム一丸となって患者を支援するため、チームワークが培われる魅力もあります。

理学療法士として働くやりがいや意義についてチェックしましょう。

1.患者の笑顔や反応が感じられる

理学療法士は長い間患者のそばでリハビリに付き添って、身体の状態が良くなっていく要素を間近で見られる仕事です。不安や悩みが改善していくに連れて、患者やその家族から感謝やねぎらいの言葉をかけてもらったりする機会も増えていくでしょう。

また、患者が退所したあとも、感謝の気持ちを伝えてくれることもあります。

患者が元気になっていく様子を見ながら感謝されるのが理学療法士のやりがいです。

2.技術的・精神的な成長を実感できる

理学療法士の仕事は患者のリハビリプランを策定・実行・改善していく毎日です。最初はうまくいかないことが多くても、一つずつできる仕事が増えたり、仕事の練度が上がっていったりするにつれて自信がつき、より幅広い状況に対応できるようになるでしょう。

このように、技術的・精神的な成長を日々感じられるのがやりがいの一つです。

3.チームの一員として職場に貢献できる

理学療法士としてリハビリをおこなうにあたっては、医師・看護師・介護福祉士・社会福祉士など、多職種の現場スタッフと協力しながらチームでサービスを提供する必要があります。

チームで協力しながら患者のリハビリをおこなっていく中で、チームの一員として職場に貢献でき、同じチーム内で信頼される機会も増えると考えられるでしょう。

また、チームワークを向上することで患者一人ひとりの情報伝達がスムーズにできるようになり、結果としてリハビリサービスの質の向上にもつながることが想定されます。

このように、チームに必要とされる人材になることで、やりがいを感じられるでしょう。

理学療法士を目指すにはどうすればいいの?

理学療法士は医療国家資格であり、国家試験の合格が必要です。試験に合格すれば、厚生労働大臣から免許を与えられます。

理学療法士の国家資格を取得するためには、国家試験の受験資格が必要になります。国家試験の受験資格は、文部科学省が指定した大学・短大・専門学校・特別支援学校において、3年以上理学療法士として必要な知識や技術を学び、修得した人が対象です。

すでに作業療法士の資格を取得している方は、養成校で2年以上学ぶ必要があります。

また、外国で理学療法士の資格を取得している方は、不足分の単位を履修する、もしくはそのままストレートで理学療法士の資格が認可されるケースもあります。

理学療法士・作業療法士になるためのルートについては、以下の記事も参考にしてみてください。

理学療法士になるためには?受験資格ルートや試験の概要、勉強方法について解説

作業療法士になるための最短ルートは?仕事の魅力とおすすめな学校の選び方を紹介

引用元
公益社団法人 日本理学療法士協会:理学療法士になるには

理学療法士が将来的に目指すキャリアプラン

理学療法士になった後は、いくつかのキャリアプランが考えられます。自分に合った最適なキャリアプランを描けるように、どのようなプランがあるのか考えてみましょう。

専門性を高めてスペシャリストを目指す

理学療法士が将来的に目指すべき王道のキャリアは、日々の業務の中で知識やスキル、資格取得を目指して、その道のスペシャリストを目指すケースです。

認定理学療法士や専門理学療法士、心臓リハビリテーション指導士など、理学療法士の上位資格やより専門性の高い資格取得を目指すことで、人材としての価値を高められます。

理学療法士を教育するジェネラリストの道もある

現役の理学療法士として活躍するほかに、理学療法士を指導する立場のジェネラリストを目指すキャリアプランもあります。理学療法士に対する指導のほか、他職種の方と連携して、チームとして経営にも携わる理学療法士を目指す点が特徴です。

人材の育成に興味がある方は、ジェネラリストの道を志すのもいいでしょう。

仕事内容と資格取得のルートを知って、理学療法士を目指そう!

本記事では、理学療法士の仕事内容や就職先や、なり方や就職後のキャリアプランについて解説しました。理学療法士は患者の身体運動のリハビリや健康の維持に向けたサポートを通して、日常生活に戻るためのサポートをおこなっていくのが主な仕事内容です。

また、関係機関との連携や生活環境の指導・改善といったサポート業務も含まれます。

患者やその家族から感謝され、技術的・精神的な進歩を日々実感できる点が大きなやりがいです。また、他スタッフとチームでリハビリサービスに従事する連帯感も魅力ですね。

養成校で3〜4年以上のカリキュラムを修了し、理学療法士国家試験に合格したら、その後のキャリアプランを思い描きながら、理学療法士を目指してみましょう!

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