結婚・育児をしている人でもホームヘルパーを続けられるのか
高齢化社会が進む日本では、ホームヘルパーなどの介護業界に関する求人が年々増加傾向にあります。これから先も、ますます需要は高まると予想されており、介護業界を希望する人材は、男女ともに貴重な存在となっています。
今回は、そんな介護業界の中で、資格がなくても始められるホームヘルパーに注目。結婚・育児と並行しながら続けることができる職業かどうかについてまとめてみました。
主婦がホームヘルパーになれるかどうか
主婦がホームヘルパーになれるかについてですが、結論から言うと可能です。もともと、ホームヘルパーの仕事内容は、女性が家事の傍ら行ってきたことであり、男性よりも女性の方がこの仕事に向いているケースが多いでしょう。さらに、ホームヘルパーの仕事をしている人のほとんどが、パートタイムなどの短時間での勤務をしていることが多く、主婦の人でも比較的働きやすい勤務体系になっています。
ホームヘルパーの仕事は、高齢者の身体介護にとどまらず、家事の援助も兼ねているため、主婦が日頃行っている家事のスキルを生かすことができます。しかし、主婦であってもホームヘルパーとして働く以上は、ある程度の責任を背負って仕事を行う必要があります。
また利用者の承諾なく、勝手な個人の判断で家事を行ってもいけません。あくまでも、ホームヘルパーは、利用者が自立した生活を送ることができるように、補助することがメインのお仕事です。このことを念頭に置きながら働くようにしまよう。
周囲への相談を忘れずに
ホームヘルパーは、家事などと両立をしながら隙間の時間を生かして働くことができるため、働いている方の中には、主婦なども非常に多くいます。とは言っても、子育てをしながらの仕事をスムーズにこなすことは、簡単ではありません。
お子さんがいる女性にとっては、いつ自分の子供が風邪を引いたりするかは予測がつきません。そのため、家族などの周囲の協力があってこそ、続けることができる仕事と言えるでしょう。また、ホームヘルパーとして働くのは女性が多い分、気持ちを共有しあえる女性が多いと勘違いしがちですが、実際は女性の多い職場の方が、人間関係が複雑なケースがあります。そのため、女性の中には、人間関係に耐えることができずに辞めてしまう人もいます。
ホームヘルパーとして働く中で、不安や迷いなどが生じた場合は、全体を管理しているサービス提供責任者やベテランのホームヘルパーに相談しましょう。職場の上司や先輩とコミュニケーションを積極的に取るのも、いざという時に役立つでしょう。
主婦がホームヘルパーとして働く時のメリット・デメリット
主婦がホームヘルパーで働くことは可能ということはおわかりいただけたかと思いますが、働く上で、さまざまなメリットやデメリットがある、ということは把握しておかなければいけません。
主婦がホームヘルパーとして働くことのメリットは、料理を覚える時に役に立つことです。これまでは、ご自宅でしか料理を作ることがほとんどだったかもしれませんが、ホームヘルパー先でも料理を作ることによって、メニューに幅が出たり、レシピを覚えやすくなります。また、訪問先で学んだ技術などは、将来的に自分の両親や、旦那さんの世話をすることになった時に役に立つこともあるので、ぜひ参考にしておきたいものです。
一方で、デメリットとしては、家の都合で仕事を急遽キャンセルしないといけなくなったりすることがあるということです。ホームヘルパーは一人で完結する仕事のため、仕事をキャンセルする時には、代わりの人を探す必要があります。このように、ホームヘルパーとして働く時の、メリットとデメリットを考慮に入れて、仕事を探すようにしてみてください。
主婦がホームヘルパーとして働くことは難しいことではありません。短時間でできる仕事なので、隙間時間などを活用してできる仕事として、むしろ人気があります。しかし、ホームヘルパーとして働くと決めた以上、メリットやデメリットがあるので、その点を理解したうえで、ホームヘルパーという仕事に挑戦するようにしましょう。