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特集・コラム 2022-05-05

訪問介護の一日の流れを紹介|訪問介護のやりがい・魅力とは

訪問介護とは、その名のとおり、利用者さんの自宅を訪問して介護サービスを提供するお仕事です。

ここでは、そんな訪問介護という仕事の一日の流れや仕事内容、やりがいなどをくわしくご紹介します。

訪問介護員(ホームヘルパー)のお仕事とは? 1日の流れを紹介!

高齢や障がいなどが原因となり、自力で日常生活を送ることが困難となっている人も少なくありません。

そのような人のサポートをおこなう訪問介護の仕事は、今日の社会で欠かせない仕事のひとつです。ここでは、この仕事の概要や一日の流れなどを確認しておきましょう。

ホームヘルパーはどんなお仕事をするの?|利用者さんの自宅を訪問

ホームヘルパーがおこなう訪問介護の仕事では、利用者さんの自宅を訪問し、利用者さんが自力でおこなえない活動を支援します。ここでは、そんなホームへルパーの具体的な仕事の内容を見ていきましょう。

ホームへルパーの仕事内容はこちら

身体介護|食事・入浴・排泄などの介助

訪問介護では、一日の流れのなかで身体介護をおもな仕事のひとつとしておこなっていきます。この身体介護とは、利用者さんの身体に直接触れる介護のことです。

具体的には利用者さんが自力でおこなえない食事や入浴、おむつ交換なども含む排泄の援助などが該当し、利用者さんの障がいや病気に合わせた介助をおこなうことが求められます。

生活援助|調理や洗濯・買い物代行など

訪問介護では、生活援助もおこなわなければなりません。生活援助とは一般的には家事と呼ばれる活動を対象とするものです。これには具体的にいうと、調理・洗濯・買い物・洗濯などが該当します。

生活援助では、利用者の生活スタイルに合わせた支援をおこなうことが大切です。たとえば、薬を日常的に服用している人であれば、買い物の際にその受け取りをおこなわなければならないこともあります。そのため、この仕事では利用者さんの生活スタイルへの深い理解が必要です。

通院等乗降介助|通院に必要な支援をおこなう

訪問介護では、病院やリハビリ施設などへ通院している利用者さんの支援をおこなうことも珍しくありません。この場合、通院時のバスなどへの乗降介助が必要となることもあります。

また、この仕事が発生する場合、通院時の準備や病院の受付での受診手続きなどをおこなうケースもあるのが特徴です。よって、通院にともなう範囲が広い介助業務もホームヘルパーの仕事と認識しておくとよいでしょう。

1日の流れを紹介|勤務内容が柔軟に選べることも

訪問介護の仕事は、1日の流れを把握しておくことも重要です。ただし、詳細な仕事内容やその流れは雇用形態によって異なり、たとえば正社員とアルバイト・パートで任される仕事が変化することもあります。

また、正社員でも直帰などが可能な場合もあり、詳細な勤務内容が柔軟に選べるようになっていることも少なくありません。そのため、詳細な仕事内容は求人情報の内容をチェックするようにしましょう。

事業所へ出社→現場へ|直接現場へ向かうことも

多くの場合、訪問介護の仕事では最初に事業所へ出社し、その日の業務の流れの確認や点呼などをおこなってから現場へ向かいます。ただし、事業所によっては直接現場へ向かうこともあり、ケース・バイ・ケースと考えておくのがよいでしょう。

また、事業所から現場へ移動する場合、その時間も勤務時間に含まれます。したがって、移動時間を有効活用することも忘れないようにしましょう。

利用者さんの自宅でお仕事|仕事を終えたら移動

利用者さんの自宅に到着したら、決められた介護をおこないます。上述したように、介護の内容は利用者さんによって異なるため、詳細な内容は移動時間などに確認しておくことが大切です。

すべての介護が終了したら、次の現場へ向かいます。訪問介護の仕事では、このように複数の現場を回りながらサービスをおこなっていくのが一般的です。

事業所へ帰社→退社|直帰のことも

すべての現場を回ったら、その日の介護業務は終了となります。通常、そのあとは事業所へもどり、日報などを書いてから退社するのが一般的です。

しかし、事業所によっては直帰を可能としていることもあり、この点も求人情報の内容などを確認しておくとよいでしょう。

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訪問介護のやりがい・魅力とは?

訪問介護は、自活をするのが困難な人にとって欠かせないサービスです。そんな訪問介護の仕事に携わるうえでは、一日の仕事の流れだけでなく、そのやりがいや魅力を知っておくのもよいでしょう。つづいては、その詳細をご紹介します。

1. ライフスタイルに合わせて働きやすい

訪問介護には、ライフスタイルに合わせて働きやすいという魅力があります。これはひとつの現場でおこなう仕事が限られるためで、たとえば午前中だけ働きたいという場合には、午前中だけでこなせる数の現場だけを割り当ててもらうことも可能です。

このことから、柔軟性のある働き方を希望される方にとっても、介護訪問の仕事には大きな魅力があるといえるでしょう。

パート・アルバイトでも需要は高い

柔軟性があるという点に関連して、パートやアルバイトでも需要が高いという点もまた、訪問介護の仕事の魅力のひとつとして挙げられます。パートやアルバイトであれば勤務日・時間を選びやすくなるため、ほかの仕事や育児などとの両立もしやすくなるでしょう。

また、ほかの介護関連職と比較した場合、パート・アルバイトへの需要が高い点はより大きなメリットです。

2. 利用者さんに合った介護を提供できる

訪問介護の仕事の特徴のひとつとして、利用者さんに合った介護サービスを提供できる点が挙げられます。この仕事では一対一で介護サービスを提供するため、利用者さんの希望に合わせてサービスの内容を変更することも可能です。

このことから、訪問介護の仕事では利用者さんから感謝される機会も多く、それがやりがいにつながることも少なくありません。

ご家族にも喜んでもらえる

訪問介護の仕事では、利用者さんのご家族と接する機会も少なくありません。ご家族からの要望で提供するサービスの内容を変更することなどもあり、その対応次第ではご家族に喜んでもらえることもあります。

このことから、介護サービスを提供する利用者さん本人とそのご家族から感謝されることも多い点もまた、この仕事の魅力でしょう。

3. 職場での人間関係の悩みは少なめ

出社時や帰社から退勤までのあいだを除き、訪問介護の仕事では事業所にいる時間が少なく、多くの時間を利用者さんの自宅で過ごすこととなります。

雇用形態などによって違いはあるものの、訪問介護の仕事ではほかの従業員と過ごす時間が少なく、職場での人間関係にかかわる悩みが生じにくいという点も大きな魅力のひとつです。

ホームヘルパーならではの悩みとは?

ある程度介護業務のスキルが身についたら、ひとりで利用者さんの自宅を訪問し、一対一でサービスを提供することも珍しくありません。そのため、業務そのものに対して抱く責任感はより強くなり、それがプレッシャーとなることもあります。

また、一対一で業務をおこなうからこそ、利用者さんへの接し方で悩みを抱える人が少なくないことも覚えておくとよいでしょう。

訪問介護で生じやすい悩みはこちら

4. 上位資格を取得すればキャリアアップも

ホームヘルパーとして訪問介護の仕事をおこなううえでは、スキルアップやキャリアアップを図ることも大切です。そのためには、資格の取得を目標とするのもよいでしょう。

ホームヘルパーの経験を活かすことで取得が可能になる上位資格は複数存在し、それらを活用すれば正社員登用や昇給といった具体的な目標も達成できるかもしれません。

介護福祉士|実務者研修修了が必要

訪問介護の仕事に携わる人が目標とすべき資格のひとつとして挙げられるのが、介護福祉士です。この資格は国家資格に認定されていることから、キャリアアップや転職などにおいては大きな強みにできます。

ただし、この資格を取得するには国家試験に合格しなければなりません。試験を受けるには、指定の学校や施設における学習や実務者研修を通じて受験資格を満たすことではじめて受験可能となります。

ホームヘルパーと介護福祉士の仕事の違いはこちら

訪問介護は柔軟性のある働き方も可能なやりがいのあるお仕事!

訪問介護の仕事としては、一度事業所に出社してから現場を回り、最後にもう一度事業所へ戻るというのが基本的な一日の流れです。ただし、この仕事ではパートやアルバイトの需要も高く、雇用形態次第では現場からの直帰が可能となっていることも珍しくありません。

また、訪問介護の仕事にはやりがいや魅力が多いという特徴もあります。助けを必要とする人の役に立つ仕事がしたい方は、訪問介護をおこなうホームヘルパーを目指してみてはいかがでしょうか。

引用元サイト
厚生労働省 訪問介護及び訪問入浴介護

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