【フリーランスのライフスタイル】NAOさんのスキルを高める行動力
シェアサロンの普及などに伴い、最近増えてきたフリーランスという働き方。「どのようにして生計を立てているのか?」興味がある方も多いはずです。そこで、実際に美容業界で活躍している現役のフリーランスにインタビュー。今回は、2020年からフリーランスの美容師&ヘアメイクアップアーティストとして働いているNAOさんに登場していただきました。
美容室でアシスタントをしながらヘアメイクの学校に通ったというNAOさん。果たして、どのようにして現在のスタイルにたどり着いたのでしょうか?「休日は、ほとんどありませんね(笑)」とNAOさん。仕事とプライベートのバランスも気になります。
前編では、フリーランスのヘアメイクに至るまでの道のりに迫ります。
メイクには、女性を前向きにする力がある
――――まずは、現在に至るまでの経緯について教えてください。
2020年の1月頃フリーランスに転身をしたので、今のスタイルに行き着くまでには6年ほどかかりました。それまでの流れは、まず2014年に北海道の美容学校を卒業し、原宿のサロンに入社。そこでは1年半ほど働き、それから恵比寿のお店に移り4年ほど在籍しました。ちなみに美容室を移った理由は、ヘアメイクの技術を身に付けたかったからです。
――――なぜ「ヘアメイク」を目指したのでしょうか?
学生時代からメイクが好きだったからですね(笑)。美容学校時代には、校内のヘアメイクコンテストで優勝をしたこともありました。コンテスト以外でも、友人にメイクをする機会が度々あって、みんなの笑顔を作ることができたので『メイクには女性を前向きにする力がある』と、当時からぼんやり感じていたと思います。そこで、仕事では『美容室でのサロンワークだけでなくヘアメイクとしても動きたいな』と。
オールジャンルのヘアメイクに触れて腕を磨いた、サロン時代
――――それからは、順調にヘアメイクの技術を身に付けることができましたか?
いえ、就職の段階でいきなりつまずきましたね(笑)。学生時代の私には『原宿のサロンに入れば、ヘアメイクの仕事が必ずできる』という考えがありました。新卒で原宿のサロンに入社した理由は、そのためです。
しかし、そのサロンには思いのほかヘアメイクの仕事がありませんでした(笑)。そこで、ヘアメイクもできる美容室をインスタグラムで探したところ、恵比寿のサロンが投稿していた求人を見つけました。そこには、『オーナーさんがヘアメイクの仕事もやっている』という情報があったので、『とても魅力的だな』と。
――――それでは、恵比寿のサロンではヘアメイクの仕事ができたのでしょうか?
そうですね、ヘアメイクの現場でアシスタントとして働くことができました。現場には、アーティストのイベントや、ファッションブランドのルックなど、さまざまな種類がありました。業界に縛られることがなくいろいろなスタイルのヘアメイクに触れることができた経験には、今でもとても助けられています。また、その頃ヘアメイクのスクールにも通っていました。
仕事の幅を広げるために、フリーランスに転身
――――そのヘアメイクのスクールについて教えてください。
スクールは毎週2回授業を展開するスタイルで、メイクとヘアセット両方の講義を受けることができました。ちなみに当時、私はまだアシスタントでした。多くの仕事を抱えていて結構ハードに動いていたので、時には仕事とスクールの両立が大変なこともありました。それでも『美容師とヘアメイクを両立する!』という目標があったので、頑張れたと思います。
――――それでは、なぜフリーランスに転身をしたのでしょうか?
『仕事の幅を広げたい』と、思ったからです。2019年の終わり頃、私のもとには『ヘアメイクの講師をやりませんか?』というオファーが専門学校から届いていました。とても興味がありましたが、講師業を引き受けるとサロンワークができないので、お店には迷惑を掛けてしまいます。
私は、その頃から1人でヘアメイクの現場に向かうことが時々あり、その時には『お店をヘルプできなくて申し訳ない』という気持ちが、やはり湧いていました。そこで、もっと自由に動くために『フリーランスになろう』と。
――――フリーランスに転身した当初について教えてください。
コロナが広まり始めた時だったので大ピンチでしたね。その頃には、ヘアメイクの撮影が中止になるなど、仕事が減ってしまい『さすがに、これはマズイな…』と。それでも、私には専門学校での講師業がありました。授業は週に1回定期的にあって、安定した仕事には本当に助けられましたね。
ちなみに、私は『韓流ビューティーコース』というクラスを担当していて『韓国風に見える眉毛の引き方』などを教えていました。もともとコリアンテイストが好きだったので、授業はとても楽しかったですね(笑)
後編では、フリーランスの大変な一面や今後の目標などに迫ります。
▽後編はこちら▽
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