急激な勢力で成長するfifthグループ。圧倒的確度の高い学生を呼び込む秘訣とは【fifth group 小川皓功(テルイサ)さん】#1

美容師を目指す学生、新天地を目指すスタイリストさんにとって、避けては通れない就職活動。採用を勝ち取るためには、どんな準備が必要? 心がまえは? そんな疑問を、実際のサロン採用担当者にインタビュー!

今回は、多様性とチャレンジ精神を持った経営を行う「fifth」グループにフォーカス! fifthグループは、創業20年を超えていながら、ここ7年間で急激なスピードで26店舗まで拡大してきました。その背景を伺いながら、4回にわたりfifthグループの採用事情に迫ります!

第1回目は、fifthグループの事業形態や採用事情について。採用対策に悩むサロンが多い昨今、fifthでは美容学生のインターンの参加人数は80名、サロン見学は250名を超えています。その数を呼び込める理由と採用に至るまでのフローをお聞きします。

お話を伺ったのは…

fifth group 小川皓功(テルイサ)さん

2年前にfifthに入社し、本部で採用を担当している。国内美容メーカーおよび外資美容メーカーの営業職経験を持つ。

fifthグループリクルートアカウント:@fifth.group_recruit

fifthグループの発展と独自の取り組みで学生からの注目度を獲得

fifthグループのリクルート用アカウントの投稿の一部。それぞれのサロンの特徴はもちろん、働いているスタッフの雰囲気を詳しく知ることができます。

――店舗拡大に至った経緯を教えてください。

fifthグループの強みであるマーケティングをもとに、新規集客と採用の相乗効果を活かした戦略が店舗の拡大につながったと考えています。また、スタッフの個性を尊重し、やりがいを持って働ける環境作りや、それに対するスタッフの高い還元率と定着率の向上も、店舗拡大を支える重要な要素となっています。

それから7年間ほどで、fifthブランドではない特化型のサロンを次々と出店していきます。

――すごい勢いですよね。

1つのブランドに絞ってしまうよりも、特化型のサロンにすることが時代ごとのニーズがマッチしやすく受け入れられやすかったようで…時期も良かったのだと思います。

現在は一番伸び続けているfifthグループが17店舗、郊外にもテーマを持ったいくつかのブランドサロンを構えることができ、どの店舗もそれぞれの魅力やニーズについて支持を獲得しています。

――それぞれのブランドの特徴とは?

今、fifthグループが展開しているのは、「fifth」「techné(テクネ)」「elima(エリマ)」「cinq(サンク)」「soigné(ソワネ)」の5つです。あとは、大阪に業務委託で「tenn.(テン)」という店舗も連携しています。お客様はもちろんですが、fifthグループに所属するスタイリスト一人一人にとって、ライフステージやブランディングの方向性の変化に合わせてブランドや勤務地が選べることは、学生からもメリットだと捉えられているようです。

1つの「fifth」というブランドを一途に守りながら、同時に新しい分野に挑戦し続けてグループ全体で人生が歩めるような仕組みづくりを考えています。

――インターンでは、80名もの学生が参加されたそうですね。
就活生に注目してもらうためにしている独自の取り組みはありますか?

1年生の時点で学生と関わりを持つようにしています。

通常、どのサロンも2年生になってから就活イベントや説明会を通じて、そこでようやく学生と接点を持つところ、fifthグループでは1年生のうちに接点を持つことを大事にしています。取り組みとしては、それぞれの店舗でサロン見学回や説明会を毎月4回ほど行っていたり、リクルーターの方からご案内いただく就活フェアなどへも積極的に出店をしたり…さらに、各学校での講義にも参加させていただいて、親交を深められるように力を入れています。

個人的には最初に入る会社は人生のキャリアスタートとして、とても重要なポイントだと捉えています。例えば、出店もなく年上のスタイリストしかいないサロンと、いくつか出店もしていて年齢まで問わず仲間がたくさんいるサロンだったら、どちらの方が未来を描けますかと。自分のポジションや活躍している想像がつかないと、離職につながってしまうと思っていて。最初の一歩でその後の人生も変わると思うので、サロン選びの重要性については訴求させていただいています。

自分の将来をしっかり見据えて計画立てられる学生の志望が多い

――fifthグループの良さを広める一方で、サロンの選び方も指南していると?

そうですね。社会経験がない学生に進路を決めさせるのはけっこう酷だと考えていて…実際に、最近は就職フェアなどでサロン側からスカウトしてそのまま入社というケースが多いんですね。そういうケースだと学生は他のサロンを知らないまま入社するから、離職率が高くなる傾向があります。SNSではどのサロンもキラキラした部分しか載せませんし、福利厚生も良いところを全面的にアピールします。学生もそれを見て「なんとなく良いな」と思って志望するけど、入ってみたら違ったとなるケースも多いと言われています。

そうした安易な判断で後悔を生まないためにこういう活動をしていますし、1年生の最初の段階だからこそ、しっかり企業研究をしたうえで自分に合ったサロン選びをする必要があることをお話しながら、良いところばかりではなくNGなしですべてをありのまま伝えることを大事にしています。

――そうした姿勢を見て、志望する学生も多いのでは?

おかげさまでやる気のある学生の志望が多いように感じます。

応募いただいている学生のほとんどが自分の目標に対して、具体的に計画が立てられている印象です。これだけの人数のお客様に来店いただいて、売上はいくらを目指していて…「なんとなくかっこいいからやりたい」などの漠然とした目標ではなく、しっかりと具体性を持って目標を語る学生が多いですね。

透明性のあるコミュニケーションを意識

――求める人材でもある?

当てはまると思います。スタイリストは個人競技だと思うかもしれませんが、みんなで連携しないとお客様を呼べないので、チームプレーとも言えるのです。具体性を持って前に進める人、協調性を持って行動できる人を理想としています。

――担当者として、大事にしていることを教えてください。

透明性を持ってコミュニケーションを取ることを大事にしています。

もうこれ以上見せられませんというくらい丸裸の状態で、fifthを求める人たちと向き合っていきたいと思っています。「fifthでなら挑戦できそう」「fifthでしか考えられない」などのチャレンジ精神を持って向き合ってもらえないんじゃないかなと。2年以内の離職率が20%と言われている業界では、大事なことだと思っています。

取材・文/東 菜々(レ・キャトル)

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