学び・キャリア 2025.08.15

応募フォームは来店回数と志望動機がポイントに【fifth group　小川皓功（テルイサ）さん】#2

美容師採用・人材募集就職ノウハウ

美容師を目指す学生、新天地を目指すスタイリストさんにとって、避けては通れない就職活動。採用を勝ち取るためには、どんな準備が必要？心がまえは？そんな疑問を、実際のサロン採用担当者にインタビュー！

前回に引き続き、多様性とチャレンジ精神を持った経営を行う「fifth」グループにお話を伺います。

第2回目は、書類選考となる応募フォームと応募上必須のサロン見学について。評価が高くなる応募フォームの記入例や動画審査について詳しくお話をお聞きします。

お話を伺ったのは…

fifth group　小川皓功（テルイサ）さん

2年前にfifthに入社し、本部で採用を担当している。国内美容メーカーおよび外資美容メーカーの営業職経験を持つ。

fifthグループリクルートアカウント：＠fifth.group_recruit

サロン見学は必須！　来店回数が多くとも応募者全員平等に審査

――まず、エントリーシートの通過率を教えてください。

ほぼほぼ通ります。僕たちは、できれば応募していただいた方全員を通したいと思っています。なので、応募いただいたら面接まで通過は確実と言っても良いです。

――応募はどのように？

fifthのInstagramアカウント（リクルート専用）のプロフィールからリンクに飛んでいただき、専用のGoogleフォームへ記入したら完了です。

必須なのは顔写真だけで、必要であれば1分程度の自己PR動画をご用意のうえ、応募をお願いしています。

――まずは、応募フォームの内容について伺います。
最も重要視している項目を教えてください。

志望動機と来店回数です。

来店回数とは、施術やサロン見学、会社説明会に来た回数のこと。fifthでは、事前に来ていただいていることを前提に応募していると認識していて…うちは、どのサロンよりも学生と交流している自負があります。それと同じように熱意のある学生は、面接前に何度も足を運んでサロンの人間と接点を持ち続ける方が多くて、どうしても来店回数が多い人に目が行ってしまうんですね。どれだけ信頼関係を築けていたとしても、特別扱いはせずに、しっかりと平等に面接を受けていただくなど、プロセスは踏んでもらっていますよ。

魅力が伝えきれないのなら動画を

――期待できると思う志望動機は？

志望動機がとても具体的に書かれていると期待が持てますね。この仕事に就きたいと思った経緯はもちろん、fifthが良い理由や叶えるために過去と未来で取り組んでいることが細かく書いてあるものは、会う前の期待値が上がります。技術を磨くためにこんなことをしている、接客力を高めるためにこういうところでこんなアルバイトをしている…そういう具体性が見えるとうちへの熱量が感じられるので、印象に残りやすいです。

――反対に、いまいちな内容はどんなもの？

稀にあるのは、志望動機や自己PRが1〜2行だけのもの。こちらで文字制限は設けていないので自由ではありますが、他の応募者は平均でも300文字以上は書いて応募いただいているので、パッと見でどうしても比較してしまいます。

――応募する際に必要であれば動画を。とのことですが、送ってくる割合は？

うちは一次から多いときには四次まで募集をしていて、一番動画を送ってくださる確率が高いのは一次募集の方たちです。

ただ、動画があるから通りやすいかと言われるとそうではないです。そもそもうちでは、面接前に1度は来店いただくことを勧めていて、場合によっては何度も足を運ぶ学生もいます。そういう方が動画がないから不合格、とはなりにくい。でも、動画があることで意欲が伝わることは確かです。

応募フォームだけでは伝えられないと思うのであればぜひ、動画にその想いを詰め込んで送っていただけると嬉しいです。

サロン見学はNGなしで真正面から向き合う姿勢

――必須とされている、サロン見学についてお聞きします。
流れを教えてください。

まず、東京エリアであれば都内の渋谷にあるオフィスに、それ以外だと名古屋、福岡の各場所に来ていただき、担当者による説明を行っています。どうしても、行けない人のためにオンラインも用意しています。

どちらの場合も、NGなしで会社の全てをありのままお話します。

――NGと言いますと？

ネガティブに聞こえてしまう部分もはっきりお伝えしています。例えば、他よりも3倍忙しいとか。全面的に「忙しい」と発言すると一見、不利に思える内容かもしれません。でも、3年後には経済面もスタイリストとしても成長するための基盤作りのためなら、乗り越えられるはず。多くのサロンは一店舗に1人のカリスマがいて売上を独占しているイメージがありますが、fifthはそもそもの平均年収が高いために一人一人がスポットライトを浴びて活躍できるので、魅力に感じてもらいやすいと思います。

このように、入社してからの具体的な成長過程をしっかりと示せているところが好感を持ってもらえるポイントだと思っています。良いところだけではなく大変なところも包み隠さず提示することで初めて、透明性を持って伝えられると言えるのです。