その人のポテンシャルを引き出すことを第一に。fifthでないといけない明確さがカギ【fifth group 小川皓功(テルイサ)さん】#3
美容師を目指す学生、新天地を目指すスタイリストさんにとって、避けては通れない就職活動。採用を勝ち取るためには、どんな準備が必要? 心がまえは? そんな疑問を、実際のサロン採用担当者にインタビュー!
前回に引き続き、多様性とチャレンジ精神を持った経営を行う「fifth」グループにお話を伺います。
第3回目は、面接・サロンワーク試験について。必ずする質問や好印象を与える所作などをお聞きします。
お話を伺ったのは…
fifth group 小川皓功(テルイサ)さん
2年前にfifthに入社し、本部で採用を担当している。国内美容メーカーおよび外資美容メーカーの営業職経験を持つ。
fifthグループリクルートアカウント:@fifth.group_recruit
未知数のポテンシャルを引き出すサポートを全力で行う
――面接試験の概要を教えてください。
各ブランドの店舗の代表や店長が面接官となり、だいたい1時間くらいかけて集団面接を行います。
名前と学校名、志望動機を1人ずつ簡潔にお話しいただいたあと、こちらから質問をしていく流れです。質問内容は面接用のシートがあり、だいたい決まっていますね。
――どういう質問があるのでしょうか?
例えば、この仕事を選んだ理由やきっかけ、自身の強みと弱みを聞いています。
その他には自己PRだったり、他に応募しているサロンの有無、目指している美容師像など。あくまでこれらの質問はベースにしているだけで、聞く内容は人それぞれで変わります。
――その中でも、必ずしている質問は?
やはり志望動機は欠かせません。なぜ美容師になりたいのか、なぜfifthなのか、一番気になるところなので、必ず聞いています。
数あるサロンの中でうちを選んでもらったからには、全力でサポートしたいと考えています。そのために、その人の本来のポテンシャルを引き出す必要があるので、目標や到達点を知っておくことはとても大事な作業なのです。
一番気になるのは「自分の言葉」で話せているのか
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――面接で重要視しているところを教えてください。
今まで取り組んできたことについて、自分の言葉で話せているのか見ていますね。一言一句違わずに言えることは求めていなくて、ただ、取り組んできたことへの想いや姿勢をその人の言葉で教えてほしいと思っています。
所作も気にしているポイントで、周りの人が話しているときに相槌を打って聞いているか、相手のことを考えて話せているのかをチェックしています。スタイリストは技術職であると同時に接客業でもあるため、一人一人の動向を確認して他人への対応を見る必要があるのです。
――あまり印象が良くない人の特徴は?
協調性が感じられず自我が強いと感じる人は少し心配になりますね…個人的な統計では、目標の理由が浅い人は挫折しやすいと感じます。叶えるための具体的な道筋が漠然としていて、ただカリスマになりたいとか、月に1000万円稼ぎたいとか、SNSで目立ちたいとか…「なりたい」と言うことは簡単ですが、そのために何をしたらいいのか考えられていないと実現は難しいですから、目標を達成するために具体的に必要なことを考えて実行できる人が望ましいです。
周囲とコミュニケーションを取る姿勢が見られると好印象
――面接を通過すると、サロンワークに進める?
そうですね。面接を通過していただいた方は別日にサロンワーク試験を受けていただきます。フローは、午前と午後で2店舗ずつ回るようにしています。
――サロンワークで見ているところを教えてください。
fifthグループは礼儀礼節を大事にしていて、挨拶ができているかどうかはとても重要視していますね。第一に、自分の名前と学校名を伝えられていれば問題ないと思います。
次に見ているのは、積極性の部分でしょうか。お客様もそうですが、一緒に働くスタッフたちとの関わり方もチェックしています。自分から積極的にコミュニケーションを取ろうとしている様子が見えたら間違いなく好印象を持たれるはずです。
――では、印象が良くないのは?
面接と同様に、協調性がない人は悪い意味で目立ってしまいます。自分だけを見てほしくて周りの人を蔑ろにするような行動があれば、採用は難しいかもしれません。
――サロンワークは、どのように評価するのですか?
その日にいたスタッフ全員にフィードバックをもらい、「◯・△・×」で評価シートを埋めて、面接の結果と併せて合否を決定しています。
――◯の数が多いほど合格に近づくのですね。
その人たちの共通点は?
熱意を持って気持ちをぶつけてこられる人でしょうか。
応募フォームと面接に力を入れることはもちろんですが、その前段階であるサロン見学や会社説明会へ積極的に参加して、意欲をアピールしてくださっている学生が多い印象です。おそらく、どのサロンにも同じくらい熱意を持って志望する学生はいると思いますが、その気持ちを持って伝えてもらえることはとても嬉しいですし、こちらも同じ熱量で向き合うことを大切にしています。
採用される面接&サロンワークのポイントまとめ
1 今まで取り組んできたことを自分の言葉で話せる
2 目標や到達点まできちんと伝える
3 礼儀を意識しながら積極的に周囲と接点を持つ姿勢を持っている
取材・文/東 菜々(レ・キャトル)
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