技術面は自信あり。だけど接客が苦手な方へ『極上スマイル』と『微笑み』の作り方を伝授
技術面は自信があるけれど、接客は苦手という方も多いのでは?お客様に喜んでいただくためには、接客もマストです!今回は接客の基本である極上スマイルの作り方を、キャビンアテンダント(以下:CA)流美容コンサルタントの清水裕美子さんにレクチャーしていただきます。
接客の基本! 極上スマイル(2)
笑顔はもちろんですが、実はもっと大切なのが微笑みだそう。今回はその微笑みの作り方も教えていただきます。CAさんといえばいつも口角が上がっているイメージですが、接客をしていないときもCAさんが微笑んでいるのには、こんな理由がありました。
極上スマイルと微笑みの作り方
目も口元も笑っている極上スマイル。口角を上げて歯を見せます。
微笑みの状態。口角を上げていますが歯は見せません。
「素敵な笑顔であればあるほど、それがなくなって真顔になる瞬間って怖いですよね。今のは作り笑顔だったんだ……って。ですから、笑顔から真顔に戻るときのトレーニングはかなり重要です。例えば、お客様からお飲物を伺って、笑顔で『かしこまりました』と言った直後に真顔でオレンジジュースを注いでいたら『えっ?!』となりますよね。そんなときは真顔ではなくて、微笑みに戻って作業をします」
接客時以外も微笑みで
「新人は皆、『CAに真顔はありません、CAの真顔は微笑みです』と教わるんですが、本当に常に微笑みでいることが求められます。機内を巡回しているときや、台所でひとりで作業しているときなど、接客をしていないときでも、お客様がいる空間の中では基本的にずっと微笑んでいます」
話しかけやすいオーラを
「一日のうち、本当に笑顔の瞬間というのは、実はそんなに多くはありません。ひとりでいるときに笑顔だったらちょっと怖いですよね。ですから、人から見られている時間というのは、笑顔じゃないときのほうが多いんです。でもそういうときの印象が実は重要。いつも微笑みをまとって、お客様にとって話しかけやすいオーラを発していることが大切です」
広く好感を持たれる人に
「いつも微笑んでいれば、自分が直に接したお客様以外の方にもいい印象を与えることができます。『あそこのサロンのスタッフは皆さん感じがいい』となれば、サロン全体に対する評価も良くなりますよね。接客というと、自分が接客するお客様のことばかり考えがちですが、いつも微笑みを絶やさないことで、もっと広く好感を持ってもらえる人になれると思います」
「表情・笑顔」と同様に大切な『身だしなみ』
人に会う際、好印象を与えるのは清潔感です。サロンやショップの作りはもちろんのこと、接客をするスタッフの清潔感はとても大事なことでしょう。サロンやショップによっては、制服を支給するとろこもありますが、皆が一緒のスタイルだからといっても清潔感という部分には気を使いたいものです。
身だしなみや清潔感は下記のような内容から受けます。・シャツやパンツ、スカートはプレスを効かせておく。
・デザイン性ではないもので、シャツがヨレている状態は悪い印象。
・ネクタイやネームプレートの角度、エプロンなどしっかりと身に着け整える。
・髪や爪の手入れをしっかりと。職種にも直結することです。
・靴は磨き上げ、ストッキングやソックスはねじれなどがないように気を付ける。
・口臭や体臭など、臭いも人に与える印象です。また、サロンやショップのコンセプトに沿って店長判断にもなりますが、下記についても考えておいていいことです。金髪、長髪、スキンヘッド、モヒカンなどの髪型。体各所へのピアス、アクセサリーなどの身に着ける物。そしてTシャツ、穴あき、ヘソ出しなどのファッション。
個性やファッションとして受け取るのかは、サロン、ショップによりますが、スタッフひとりから与える印象は、ダイレクトにサロン、ショップに印象になります。そのことを考えた上で、身だしなみを整えてみましょう。
Profile
清水 裕美子さん
CA流美容コンサルタント/CA Media Agency代表
CA(キャビンアテンダント)として約5年乗務。自身が敏感肌、アレルギーなどの美容トラブルを抱えていたことがきっかけで、在職中に熱心にCAの美容法を観察・分析。退職後はそれを体系化し、CA流美容コンサルタントとしてセミナー、メディアなどで活動。また、シーエーメディアエージェンシー代表取締役として、日本初のキャビンアテンダントがおすすめする総合情報サイト「CAメディア」(http://ca-media.jp/)を運営。1000人以上のCAネットワークから、美容、旅、グルメ、ライフスタイルなどの情報を発信している。
著書:「キャビンアテンダント5000人の24時間美しさが続くきれいの手抜き」(青春出版社)