アシスタント業務なし、残業なし。給料をもらいながら週5日間、デビューに向けて技術習得に集中できる「Ashanti」大澤剛志さん
日本の美容業界を支える企業の魅力を紹介する本企画。今回登場いただくのは、2016年に創業し、現在は美容室を70店舗構える「株式会社Ashanti」です。
前編ではサロン統括マネージャーを務める大澤剛志さんに、急成長を遂げている理由を中心にお話を伺います。
その肝ともいえるのが、革新的なアシスタントの教育システム。アシスタント専用のアカデミーを構えており、お給料をもらいながら研修施設に週5日通い、そこで技術をすべて習得できる仕組みです。店舗のアシスタント業務なし、残業も一切なし、お休みはしっかり週休2日と、充実した環境で技術の習得に集中できます。その結果、中途採用であれば平均して3ヶ月、新卒採用の場合は平均して7ヶ月ほどでデビューが叶うといいます。
その背景には、美容業界の当たり前をアップデートし、日本一美容師が働きやすい環境を目指すという、「Ashanti」のミッションがありました。
お話を伺ったのは・・・
株式会社Ashanti
サロン統括マネージャー・アカデミー講師
大澤剛志さん

美容専門学校卒業後、都内のサロンで経験を積んだのち、2018年に「Ashanti」に入社。すぐに頭角を表し、順調にキャリアアップを重ね、現在はサロン統括部の最高責任者とアカデミー講師を兼任する。
美容業界の当たり前を疑い、革新的なアシスタント教育制度を確立

――企業の成り立ちについて教えてください。
弊社は2016年に創業しました。今は当時と経営陣も変わっていますが、創業社長は美容業界のユニクロを作ろうとしたと聞いています。高品質なサービスを手の届く価格で提供するというコンセプトですね。
現在の弊社のミッションは「美容業界の当たり前をアップデートし、想像を超えた心豊かな未来を実現する。」となっています。美容室業界が抱える低所得、長時間労働などさまざまな課題を解決し、日本一美容師が働きやすいサロンを目指しています。
――具体的にはどのような形で課題解決に取り組んでいるのですか。
一番大きな特徴は、アシスタントの教育体制です。一般的なサロンだと営業時間中は先輩スタイリストのアシスタントに入って、営業時間外の朝や夜などに練習をするのが普通ですが、「Ashanti」の場合はアカデミー制度があります。アシスタントはスタイリストデビューまでの間、池袋にある研修施設「Ashanti Academy」に週5日通い、10時から19時までの間、スタイリストになるための学びに集中できるようになっているんです。この期間中、店舗でのアシスタント業務や残業は一切ありません。
研修を受けている間は当然お給料が出る仕組みになっていまして、月給は21万5000円からです。店舗に配属となり、アシスタント業務と研修を並行に行うような会社でも、このような給与水準のところはあまりないのではないでしょうか。
またアカデミーには講師が常駐していますので、疑問点などはその場で解決することができます。カットやカラーを施術するモデルさんも、会社が集客媒体を使って募集するので、モデルさん集めに苦労をして技術習得が遅れるということもありません。
――素晴らしい仕組みですね。
ええ、僕はスタイリストとしての中途入社ですし、アカデミー制度は2020年にできたので、このアカデミーには通うことができませんでした。うらやましいと思います(笑)。
美容師というのは本来、とても素晴らしい仕事なのにもかかわらず、アシスタント時代の給料が少ない、拘束時間が長い、スタイリストデビューまでに時間がかかるなどの理由で、途中で挫折してしまう人も数多くいます。
本当にもったいないことだと思いますし、サロン側からしても人材不足を助長していることになるので、課題解決に力を入れてきました。美容師の仕事を好きなままデビューできる方がサロンにとって有益ですし、業界全体の発展にもつながると考えています。
マーケティングの専門チームが在籍し、安定的に「稼げる」環境

――アシスタントの教育以外にも、美容師が働きやすいように取り組んでいることはありますか?
スタイリストが安定的に、売上を上げられるようにしています。弊社にはマーケティング専門のチームが在籍しており、サロン単位での集客に力を入れているため仮に顧客ゼロの状態で店舗配属となっても、フリーのお客様に入客することができるんです。こういった仕組みによって売上を上げることができ、デビュー初月の平均報酬は32万円となっています。
また各種手当も充実しており、他社ではあまりないものでいうと、勤続年数や売上によって手当が出る仕組みもあります。
ほかにも、基本的に副店長以上の役職者が対象にはなってしまうのですが、月に1度行われるマネージャーミーティングの際に、外部講師を招いてカットやカラーの講習が行われることもあるんです。業務委託のスタッフが多いサロンのなかでも、学びの機会は充実しているのではないかと思います。
――独立支援もされているとのことですが。
はい。この会社に関わっているすべての人に幸せで、美容師を楽しんでもらいたいという思いがあり、独立したいと考えるスタッフへのサポートも充実させています。独立のハードルがなるべく下がるようFC展開をしていますし、FCという形でなくても独立支援を行っているんです。
――FCではない形での独立支援とは、どんなものでしょうか?
美容師一筋できた人にとっては、経営の視点をあまり学べていない人も多いと思うので、経営の視点からアドバイスをしています。あとは材料費に関するサポートですね。材料は規模が大きいほど安く仕入れられるメリットがありますので、業者さんを紹介させていただいたりもしています。ほかにも、集客サイトの作り込みのサポートなども行っています。
スタッフファーストのサロンであり続けたい

――大澤さんが「Ashanti」に入社された理由は?
弊社のミッションとつながるのですが、美容業界のさまざまな課題を解決しようと取り組んでいる姿勢に惹かれました。僕が入社した2018年当時は、創業からまだ2年ほどでしたので、今ほどの仕組みは確立されていませんでした。ですが、これから良くなっていく期待が持てたため、入社を決めたんです。
――それまで勤めていたサロンとの違いを感じることはありましたか?
転職前はいわゆる高単価サロンに正社員として所属していたため、すべてが180度違うと感じましたが、環境の変化は満足できるものでした。「Ashanti」は通いやすい価格設定が売りのサロンなので、担当するお客様の数は増えましたね。それまで1日に3~4人ほどしか担当していなかったのが、1日に10人を担当する日もあり、技術面ではかなり学ぶことが多かったですし、成長スピードが速くなったと感じました。
業務委託という雇用形態により、お休みの融通も利きやすく、自由に働けると感じました。また何より大きかったのは給料がおよそ3倍になったことです。
――スタッフの方たちへの思いをお聞かせください。
スタッフファーストの会社であり続けたいという思いがあるので、スタッフ1人ひとりが人生設計をきちんと行い、美容師という仕事のなかで幸せになってくれればいいなと思っています。
そしてスタッフ1人ひとりが財産だという考え方で、スタッフと接していきたいと思っています。周囲の閉店、廃業する美容室を見ていると、ほとんどの要因が人手不足にあると感じており、今後ますます人を大切にする会社だけが生き残れるのではないかと考えています。
また美容師の仕事は、人と人との関わり合いの仕事です。もちろん技術の提供という根本がありつつも、「お客様は人につく」のではないかと思うんです。そういった点からもスタッフを大切にし、長く働いてくれることが、会社の成長には欠かせないと考えています。
――「Ashanti」では、どんな人が活躍できるでしょうか。
人を大切に思っている会社なので、その考え方に共感できて、お互いに協力し合えるような協調性のある方だと、一緒に楽しく働けるのではないかと思っています。
来年には100店舗展開を目指しており、これからさらに店舗展開も続けていきますが、ただ店舗数を増やしていきたいと思っているわけではありません。お客様にもスタッフにも満足してもらえるようなサロンを展開していきたいと考えています。そんなサロンを一緒に作っていきたい方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡をお願いします。
後編では、2018年入社の佐々木大将さんに、「Ashanti」で働くことのやりがいについて伺います。中途採用で「Ashanti」に入社した佐々木さんは、マンツーマン施術や自由な働き方が可能になったこと、そして給与水準が大きく向上したことから、働くのが楽しくなり、毎日感動していたといいます。
また現在はアカデミー講師を務める佐々木さんに、アカデミーの詳しい様子も伺いました。
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