整体師の民間資格にはどんなものがあるの?資格を取るメリットやおすすめの民間資格を紹介!
筋肉のこりをほぐしたり、骨格の歪みを調整したりして、体の不調や痛みを改善する整体師。そんな整体師になるには、どんな資格を取得する必要があるのでしょうか?
今回は整体師の民間資格に焦点を当て、資格を取得するメリットやおすすめの民間資格を紹介します。また、整体師の求人の探し方や就職活動のポイントについても解説しますので、参考にして下さい。
整体師の資格は大きく分けると2種類
整体師に関連する資格は、大きく分けると国家資格と民間資格の2種類があります。まずは、それぞれの資格について、どんなものなのかを見ていきましょう。
1.国家資格
国家資格は、国の基準を満たした技術や知識を持つ人が取得できる資格です。文部科学省では、「国の法律に基づいて、各種分野における個人の能力、知識が判定され、特定の職業に従事すると証明される資格。」と解説されています。もっとも身近な例でいうと、普通自動車免許も国家資格のひとつです。
整体に関連する国家資格には、あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師・柔道整復師といったものがあります。あん摩・マッサージ・指圧・鍼・灸・接骨といった施術は、これらの資格を所持していないとおこなうことができません。
国家資格は各省が認定する養成施設(学校)で一定期間以上の学習をし、国家試験に合格すると取得できます。
引用元
job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))|あんまマッサージ指圧師 – 職業詳細
job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))|はり師・きゅう師 – 職業詳細
job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))|柔道整復師 – 職業詳細
2.民間資格
民間資格は、各団体やスクールなどが認定する資格です。国家資格にあたらないものは民間資格、と考えておおむね問題はないでしょう。資格を認定している団体が指定する講座を受講したり、課題を提出したり、試験を受けたりと、資格によってさまざまな取得要件があります。
民間資格の数は非常に多いため、整体師におすすめの資格はのちほど詳しく紹介します。
整体師の民間資格を取得する4つのメリット
整体師を目指すなら、民間資格の取得がおすすめです。民間資格を取得するとどんなメリットがあるのか、代表的な例を4つ紹介します。
1.スキルが身に付く
一つ目のメリットは、スキルが身に付くことです。ほとんどの資格は、ただ申請すれば取得できるというものではありません。先ほどお話ししたように、講座を受講したり、課題を提出したり、試験に合格する必要があります。
こういった課程で、整体に関するさまざまな学習をするので、整体の知識や技術などのスキルが身に付くでしょう。
また、整体に関する資格はさまざまな種類があり、資格によって必要なスキルも異なります。複数の資格取得を目指すことで、幅広いスキルが身に付くこともメリットです。
2.信頼が得やすくなる
メリットの二つ目は、信頼を得やすくなることです。「民間資格は持っていても意味がない」と考える人もいるかもしれませんが、それは大きな間違いです。民間資格のなかには難易度の高いものや世間一般に広く認知されているもの、業界の権威となる団体が認定するものなどがあり、そういった資格は国家資格同様、高い信頼性があります。
民間資格を取得することで、お客様からは「この人は整体の専門家なんだ」と思ってもらうことができ、信頼が得やすくなるでしょう。また、整体のスキルを持っている証明にもなります。
3.就職に有利になる
資格を持っていると就職に有利になる可能性がある、というメリットもあります。とくに業界未経験から整体師を目指す場合、同じ未経験者でも、資格の有無で合否が分かれる可能性が考えられます。
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4.資格取得へのハードルが低い
国家資格は定められた期間、定められたカリキュラムを履修しないと、試験を受けることすらできません。それと比較すると、民間資格は、資格取得へのハードルが低いといえるでしょう。
たとえば、あん摩マッサージ指圧師は、3年以上の学習期間が求められます。一方で整体師の民間資格は、数ヶ月ほどで取得できるものもあります。また、受験資格がないものも多く、学校に通わなくても試験に合格さえすれば取得できるなど、未経験から挑戦できたりする資格も多いです。
整体の民間資格は独学でも取得できる?スクールに通うべき?
前述したように、学校に通わなくても挑戦できるものがあるなど、民間資格によっては独学でも取得することは可能です。しかし、整体スクールや講座もたくさんあります。どうやって学習するべきなのかは個人によって異なるため、どちらの方がおすすめであると断言はできません。
ここからは、独学・スクールそれぞれのメリットとデメリットを紹介するため、どうやって資格取得を目指すのか検討してみてください。
独学のメリット1|費用を安く抑えられる
独学のメリットの一つ目に、学習にかかる費用が抑えられることが挙げられます。参考書や教材などの用意は必要ですが、用意さえしてしまえば、あとは自分で勉強するだけです。そのため、スクールや講座に通うことと比較すると、費用が比較的低く抑えられます。
独学のメリット2|自分のペースで勉強することができる
二つ目のメリットは、自分のペースで勉強することができることです。スクールや講座では、授業に間に合うようにスケジュールを組んで通わなければなりません。その点独学は、仕事や家事の合間に勉強することができます。また、参考書などを持ち歩けばどこでも勉強ができるため、通勤・通学のすきま時間を利用することも可能です。
独学のデメリット1|わからないことを質問できる相手がいない
独学は費用を抑え自分のペースで勉強ができるというメリットがある一方、デメリットもあります。デメリットの一つ目は、わからないことを質問できる相手がいない、ということです。
教えてくれる先生や一緒に学ぶ友人がいないため、わからないところがあっても、自分自身で解決しなければなりません。また、答えを見つけたと思っても、それが正しい解決策なのかの判断も難しいでしょう。
独学のデメリット2|スケジューリングが難しい
二つ目のデメリットは、スケジューリングが難しいという点です。自分のペースで勉強するということは、学習計画を自分で立てて時間を取り、自分自身で勉強を進行しなければなりません。
仕事やプライベートが忙しくなってしまうとなかなか勉強に取り掛かることができず、モチベーションを維持してスケジュールどおりに進めるのが難しいこともあるでしょう。
独学のデメリット3|資格によっては受験ができないことがある
民間資格は比較的、取得へのハードルが低い傾向があると前述しました。しかし、民間資格でも、資格取得の条件が講座の修了だったり、講座修了後の試験の合格だったりするものもあります。
そういった資格は、独学で勉強してスキルを身に付けても受験要項を満たさないため、残念ながら取得することができません。
スクールのメリット1|効率的に学ぶことができる
独学のメリット・デメリットについておわかりいただいたところで、次はスクールに通うメリットについて見ていきましょう。
スクールに通うメリットの一つ目は、効率的に学ぶことができることです。スクールのカリキュラムは理論をわかりやすく順序立てていたり、実践的なものだったりする授業で組まれています。また、試験対策をおこなっていることも多いです。
そのため、独学と比較すると効率的に学習することができるようになっており、資格の合格率も高くなりやすいでしょう。
スクールのメリット2|卒業後もサポートしてくれることもある
二つ目のメリットに、授業以外のサポートを受けられることがあります。スクールによっては在学中だけでなく、卒業後の就職や開業といったサポートをしてくれるスクールもあります。なかには、卒業生を対象としたセミナーをおこなっていることも。
整体師は資格を取得すれば終わりではなく、整体師として就職したり、開業して自分の店舗を持ったりと、その先にもたくさんの目標があります。長きに渡ってさまざまなサポートを受けられるのは、大きなメリットといえるでしょう。
スクールのメリット3|同じ資格を目指す人と共に学べる
スクールに通うメリットの三つ目は、目標を同じくする人と出会うことができることです。整体師の勉強をするスクールに通う人たちは、整体師になるという同じ目標を持っています。同じ目標を目指し、ときには互いに励まし合ったり、勉強の相談をしたりすることができるため、モチベーションの維持がしやすいでしょう。
スクールのデメリット1|費用がかかる
スクールにはさまざまなメリットがありますが、独学と同じく、一方でデメリットもあります。デメリットの一つ目は、費用がかかってしまうことです。
参考書や教材が必要なのは独学も同じですが、スクールの場合は学費や通学費など、さらに費用が必要です。そのため、独学と比較すると、高額の費用が必要になってしまうでしょう。
スクールのデメリット2|自分の予定に合わせられない
自分の予定に合わせられない、というデメリットもあります。スクールでの授業は開始時間が決まっているため、間に合うように通学しなければなりません。独学のように自分の予定に合わせて勉強するのではなく、授業に合わせて自分の予定を組まなければならないというのは、仕事や家庭が忙しいと、少々難しいかもしれません。
また、通常は一定の授業期間が決められており、カリキュラムをすべてこなす必要があります。自学時間を増やして課題を終わらせたり、資格試験合格相当のスキルを身に付けたりしたからといって、卒業時期を早められないことを覚えておきましょう。
整体師におすすめの民間資格を紹介
ここからは、整体師におすすめの民間資格を紹介します。
IHTA認定資格| 国際ホリスティックセラピー協会
IHTA(一般社団法人 国際ホリスティックセラピー協会)では、ホリスティック医学の健全な普及を目指し、さまざまな資格を認定しています。
整体に関する資格は「メディカルトレーナー」「ケアセラピスト」をはじめ、9つの認定資格があります。
認定資格取得には、検定申し込みをして受験料を納付し、技術試験と学科試験に合格することが必要です。
なお、IHTAの認定校・指定校があり、スクールによって学べるコースが異なります。認定校・指定校に通わなくても受験をすることができますが、効率的に学び合格を目指すには、スクールへ通うことをおすすめします。
整体セラピスト|日本セラピスト認定協会
日本セラピスト認定協会では、体の調子を整えるだけでなく、あわせて心のケアを意識して症状にアプローチできる施術者に対し、整体セラピストの資格を認定しています。
整体セラピストの資格は3級免許から検定員までの6つの難易度があり、3級免許が一番下位の資格です。3級免許を取得するには、日本セラピスト認定協会が指定するカリキュラムを修了するか各種スクールを卒業したのち、試験に合格しなければなりません。
整体セラピスト|日本メディカル心理セラピー協会
日本メディカル心理セラピー協会では、美容と健康の両面からニーズに応えられる施術者に対し、さまざまな資格を認定しています。整体に関する資格の一つに、整体セラピストがあります。なお、前項で紹介した日本セラピスト認定協会の整体セラピストとは同じ名前ですが、異なる資格のため注意しましょう。
整体セラピストの資格を取得するには、在宅受験で試験を受け70%以上の評価を得る必要があります。試験では血液の成分と役割・血管の働きなどの人体の構成、筋肉調整テクニックなど施術の技術、さらには施術用器具の種類と使用方法など、幅広い知識が求められます。
この資格を取得できれば、整体に必要となる基礎的な知識を有していると証明されるでしょう。
受験資格はとくになく、申し込めば誰でも受験することができます。
整体ボディケアセラピスト|日本能力開発推進協会
日本能力開発推進協会が認定する整体ボディケアセラピストの資格は、人体の専門知識と症状別の施術テクニックなどのスキルを有していることを証明する資格です。リラクゼーション業界だけでなく、美容・医療・福祉関係でもプラスアルファの知識として推奨されています。
協会の認定教育機関でカリキュラム・課題を修了したのち在宅試験を受け、得点率70%以上で合格です。
日本能力開発推進協会 (JADP)|整体ボディケアセラピスト資格
ゆがみ矯正インストラクター|日本インストラクター技術協会
日本インストラクター技術協会では、ゆがみ矯正インストラクターの資格を認定しています。在宅受験による試験で70%以上の評価を得ることで、資格取得ができます。
試験では、人体の構造をはじめ、東洋医学や症状別の整体テクニック、ストレッチの方法などの知識が求められます。
日本インストラクター技術協会【JIA】|ゆがみ矯正インストラクター(整体資格)
整体師の求人を探すには?
整体師の資格を取得したら、求人を探してみましょう。しかし、どうやって求人を探せばいいのかわからない、という人も少なくありません。ここからは、整体師の求人の探し方について見ていきましょう。
就職・転職エージェントを利用する
整体師の求人を探すには、就職・転職エージェントを利用する方法があります。希望職種のほか労働条件や求職者が持っているスキル・強み・性格などを考慮し、マッチする求人を紹介してくれるサービスです。
アドバイザーが担当に付き、面談の対策やスケジュールの調整などもおこなってくれるため、なにから就職活動をはじめればいいのかわからない、という人は一度相談してみてはいかがでしょうか。
求人サイトで探す
求人サイトを利用する方法もあります。さまざまな求人情報が掲載されており、閲覧者は勤務エリアや労働条件など、さまざまな条件を設定して検索し求人を確認することができるサイト。
パソコンやスマホなど、インターネットに接続できる端末さえあればいつでもどこからでも閲覧できます。一度にたくさんの求人情報を確認できるため、現在就労中などまとまった時間が取りづらい人でも、好きなタイミングで複数の求人を比較することが可能です。
サロンのホームページやSNSをチェックする
求人情報を探すのではなく、ここで働きたいというサロンが決まっている場合は、まずはお店のホームページやSNSをチェックしてみましょう。サロンによってはエージェントや求人サイトに求人を掲載せず、自社運営の情報媒体でのみ求人情報を公開していることがあります。
未経験OKの整体師求人を探すならリジョブがおすすめ!
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整体師を目指すなら民間資格を取得してみよう!
今回は、整体師の資格について解説しました。必須の国家資格はないものの、民間資格は多数存在しており、整体師を目指すなら民間資格の取得がおすすめです。まずは、今回紹介したおすすめ資格のなかから取得を目指してみてはいかがでしょうか。
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