助けてくれる先輩と挑戦できる環境のおかげで、自信を取り戻すことができた「マーサメディカル」梶浦千紘さん
日本の健康を支える治療業界の魅力を紹介する本企画。今回登場いただくのは、2011年に創業し、関東を中心に鍼灸整骨院を29店舗展開するなど急成長を続けている株式会社マーサメディカルです。
前編では求人担当として採用に携わっている鈴木彩夏さんに、企業の成り立ちや理念、マーサメディカルの特徴を伺いました。
後編では、入社3年目となる梶浦千紘さんに「マーサメディカルに」入ったきっかけや、仕事のやりがいを伺います。面接で代表の松永さんが、「厳しい環境だけれど、成長できる」とはっきり言ってくれたことが心に響いたという梶浦さん。その言葉通り、壁にぶつかっても助けてくれる先輩の存在や、何度でも挑戦できる環境のおかげで、自分に対する自信を取り戻すことができたといいます。
お話を伺ったのは・・・
株式会社マーサメディカル
まつなが鍼灸整骨院 お花茶屋院所属 柔道整復師
梶浦千紘さん
高校生までバスケットボールに打ち込んでおり、整骨院やトレーナーに体のケアをしてもらっていた経験から、柔道整復師になることを決意。資格取得後の2022年に、「マーサメディカル」に入社し、現在はお花茶屋院に所属する柔道整復師として、日々、患者様に向き合っている。週に2日ほど、治療の時間外でスポーツトレーナーとしても活動をしており、2023年にはプロバスケットボールチームのトレーナーも経験。
けがに悩む自分に寄り添ってくれた、整骨院とトレーナーの存在
――柔道整復師の資格を持っているとのことですが、この道に進もうと思ったきっかけを教えてください。
私は高校生まで全国大会を目指すくらい本格的にバスケに取り組んできたのですが、その経験が大きかったです。けがに悩まされることが多かった私は、接骨院に通って柔道整復師の方にケアをしてもらったり、高校のバスケ部についてくれていた鍼灸師のトレーナーの方にサポートをしてもらったりすることが多々ありました。
けがをしたときに病院に行くと、患部を固定されて長時間、試合にも練習にも出られなくなってしまうのですが、接骨院やトレーナーの方の場合は早期復帰に向けてできることはなんでもやってくれるし、私に寄り添ってくれるという印象があったんです。スポーツの試合というのは1回1回が本当に大切なので、例えば1週間後に試合があって、なんとか出場したいというときに本当に頼りになったのが接骨院の先生であり、バスケ部のトレーナーの存在でした。
私もけがに悩むスポーツ選手に何かができればと思い、柔道整復師を目指すようになりました。
――柔道整復師の資格を取得したあと、「マーサメディカル」に入社した理由は?
スポーツトレーナーとして活躍できるという点も大きかったですが、それ以外にもいくつか決め手になった点があります。
まず就職活動を始めたとき5社くらいに見学へ行ったのですが、「マーサメディカル」は群を抜いて明るく元気なあいさつで迎えてくれたことが強く印象に残っていました。見学中も先輩スタッフの方たちが気さくに話しかけてくださってその気持ちがとてもうれしかったですし、きっと患者様にも同じように温かく接しているのだろうと思い、私もこうなりたいと思ったんです。
また代表の松永と話したことも決め手になりました。面接や見学に行くと会社や業界のいい面だけを聞くことが多かったのですが、代表ははっきりと「うちは厳しい。でもがんばる気持ちがある人は本当に成長できる」と話してくれたんです。真摯な姿勢に心を打たれましたし、自分を追い込んで成長することができると思い、応募することを決めました。
――入社後は1カ月間の研修があるとお聞きしました。印象的だった内容はありますか?
ホスピタリティについて、徹底的に学んだことです。JALやANA、ディズニーランドなど高いホスピタリティを発揮しているような企業を目指すと言われ、接骨院でそこまでするのかと、とても驚きましたね。
研修の一例としては、患者様のお迎えからお見送りまでのオペレーションを、細かく学びました。例えば「マーサメディカル」では患者様が来院されたらお名前をきちんとお呼びしてごあいさつをし、「前回の治療からいかがですか」や「サッカーの試合はいかがでしたか?」など、コミュニケーションをとります。患者様に寄り添うことを大切にしていることが伝わってきましたし、とても印象的な内容でした。
ホスピタリティを大切にしていると人としても成長できますし、トレーナーとして帯同している場面でも、荷物を運んだり、ボールを拾ったりと、気配りができるようになります。実際にそういった点を評価していただき、トレーナー契約が続くこともあると聞くので、おろそかにしてはいけない部分だと感じています。
――ほかにも印象的なことはありましたか?
誰からも学ぶ姿勢を持つという話しをされたのがとても印象的でした。仕事というと先輩から学ぶイメージが強かったのですが、患者様、後輩、同期、プライベートでサービスを受けた経験などからも学べることがあると。その話しを聞いてから、視野が広がってさまざまなところから学べるようになった気がします。
――技術面での研修はどのような形で行っていましたか?
この治療院の特徴である、トリガーポイントマッサージを習得するためにトリガーポイントを押す練習が最初にありました。トリガーポイントは体の深層部にあるので、そこにアプローチするにはとにかく指の力が必要だということで、空いた時間で腕立て伏せをしたり、100均で買ったボールを指で押したりして、トレーニングをするようにしていました。
技術面の研修は、学んだ内容が動画や教科書にも落とし込まれているので、復習がしやすかったです。また学んだ内容に対するテストが細かくあったので、自分の技術が合っているかの確認ができ、習得も早かったような気がします。
ほかにも希望者に対してトレーナーの研修も週に1回あって、元Jリーグのサッカーのトレーナーさんが講師となり、たくさんのことを学びました。
バスケで失った自信を、この仕事で取り戻すことができた
――実際にトレーナーとして現場に立ったのは、いつ頃でしたか?
入社して3カ月後くらいでした。かなり早いデビューですが、会社の方針としてフォローできる先輩と一緒に現場に出て学ぶことを大切にしています。ずっと練習だけをしていても、技術は伸びないという考え方なんです。
――「マーサメディカル」では、スタッフが全員トレーナーとしても活動をしているのでしょうか?
希望に応じてという形で、希望者は営業時間内にもトレーナー活動をすることが可能です。経験が浅いうちはボランティアとしての活動になりますが、トレーナーのランクが上がっていくと、帯同しているチームから日当が出るケースもあります。私は今ですと週に2回くらいはトレーナーとしての活動をしています。
――トレーナーデビューされてから、どんなことを感じましたか?
やはり最初は壁を感じることがありました。よく覚えているのは、ねんざをしているという方が私のところに来られたときのことです。当時の私は何もできなくて、先輩に代わりに対応をしていただきましたが、とても悔しかったことを覚えています。
でもこの悔しさを感じるから、もっと練習をするようになるし、次は少しでも選手たちの役に立ちたいと思えるので、大切な経験だったんだと思っています。
――トレーナーとして、やりがいを感じたことはありますか?
ある水泳チームのトレーナーとして大会に帯同していたときに、小学校高学年くらいのある男の子の治療を行ったことです。可動域を広げたり、コンディションを整えるようなマッサージ治療をしたのですが、あまり話してくれるタイプの子ではなかったんです。
でも試合が終わったあとに、その子が遠くからじっと私を見ていて。手に握っている賞状を私に見せてくれていて、そこには「優勝」と書かれていました。そのときもそんなに言葉を交わしたわけではないのですが、その子がとてもうれしそうにしていたのが印象的でしたし、人生の大切な瞬間に携われたことに大きなやりがいを感じました。
――それはうれしいですね。
そうなんです。私はバスケをやっていたとき、自分に対する自信を少し失っていたんです。スポーツは競争の激しい世界ですし、結果もはっきりでますよね。がんばってもうまくいかないことが続いていて、心のどこかで私はだめなんだと感じていました。
でもこの会社に入ってさまざまな経験をしていくうちに、自分の自信を取り戻せた感じがしています。最初はうまくいかないことがあっても、助けてくれる先輩がいるし、何回でも挑戦できる環境が整っていて、できることがどんどん増えていき、自分に対する評価も変わっていったのではないかと思っています。
スポーツに携わりたい学生と「マーサメディカル」をつなぎたい
――今後の目標を教えてください。
まず治療家として、もっと成長していきたい気持ちがあります。日々来院される患者様の症状は人によってまったく異なるので、改善できる症例をもっと増やしていくために勉強をしたいですし、トレーナーとしては後輩を育てる立場にもなっているので、対応できる技術と知識をつけながら、それを後輩たちに引き継いでいきたいと思っています。
また私は今、採用に携わらせてもらっているので、スポーツに関わりたい思いを持った学生さんや求職者の方と「マーサメディカル」のご縁をつないでいきたいです。
私は去年、プロのバスケチームに帯同をさせてもらったのですが、それは私が夢にしてきたことでした。このように「マーサメディカル」にはスポーツに関わりながら夢を実現できる環境が整っています。そのことを発信していき、「マーサメディカル」で夢を実現する人を増やしていきたいです。
取材に応じてくれた姿から、仕事に対して誇りを持って日々を過ごしていることが伺えた梶浦さん。そしてそれを可能にしているのは、会社がスタッフを大切にし、安心して挑戦できる環境を整えているからだと感じました。これからも「マーサメディカル」の成長は続いていきそうです。