SNSは最終目的があること&客観的に思考して向き合えるマインドがある姿勢が理想的【スタイリスト SERINAさん】#2

SNSでの発信が当たり前になった美容業界。採用に向けてSNSアカウントを聞くサロンも増え、その活用方法が就職活動に与える影響も大きくなってきました。そこで本企画では、就活に効果的なSNSの活用法について、熟練者へのインタビューを通して学んでいきます。

前回に引き続き、兵庫県にてスタイリストをしているSERINAさんにインタビュー。多くの人に認知してもらうために始めたSNSの総フォロワー数が現在25万人を突破し、セルフヘアアレンジ界隈では一定数の支持を集めているSERINAさん。

前編では、SNSの活用による認知度アップまでの経緯について詳しく伺いました。後編となる今回は、集客メインのアカウントについて詳しく伺い、SNSに取り組むうえでのアドバイスや向き合う際に必要なことをお聞きします。

お話を伺ったのは…
スタイリスト SERINAさん

兵庫県にて、スタイリストとして活躍して10年目。メンズカットを得意としており、新規リピート率はサロン内トップ。SNSにも精力的に取り組み、総フォロワー数は25万人を超える。Instagramのセルフヘアアレンジを紹介するアカウントは「女の子を全力で楽しむ」をテーマに、ポジティブになれる情報を発信中。今年は、集客用アカウントを新たにスタートさせ、新規のお客様に向けた投稿に力を入れている。

〈Instagram〉
■ヘアアレンジアカウント
@serina_takimoto
■メンズ予約用
@serina_takimoto_style
〈YouTube〉
「さいきょうびようちゃんねる」
〈TikTok〉

アカウントはターゲットごとに使い分けて活用する

集客用のアカウントがこちら。アカウントを作成したことで、新規の予約率がアップしたのだそう。また、「先にセルフヘアアレンジを発信するアカウントを運営していた経験が活かされ、集客用のアカウント作成はとてもスムーズでした」とSERINAさん。

――セルフヘアアレンジのアカウントとは別に集客用のアカウントがあると伺いました。

集客を最終目的とし、多くの人に認識してもらえるアカウントをと考え、セルフヘアアレンジをテーマに投稿をしてきました。それが徐々に浸透してきたタイミングで、ようやくInstagramの集客用アカウントを作成し、本格的にスタートさせたんです。

――どのような投稿を?

投稿を見てお客様に来ていただくことが目的なので、施術したヘアスタイルの投稿を中心に実際に私が担当している方のビフォー・アフターの様子を載せていました。

――実際にお客様から反応はありますか?

正直、今年始めたばかりなので大きな手応えとは言えないかもしれませんが…新規の方が少し増えました。

また、施術したお客様がご自身のアカウントで投稿をしていただくことがあるので、それをこちらのストーリーズでも投稿したり、SNS特有のお客様とつながれるメリットを実感しています!

それぞれの特性を考えて自分に合ったツールを選ぶと◎!

――今、学生がSNSを始めるとしたらどのツールをおすすめしますか?

ツールごとに特性があるので、自分がSNSに取り組む目的に合わせて選ぶと良いと思います。私が今の時代で最初に取り組むとしたら、認識されやすいTikTokを選びますね。

――自分の目的によって選び、使い分けることが大事なのですね。
多くの人に注目されるために必要なポイントは何でしょう?

美容学生なら、その肩書きが強みになると思っていて。「美容学生」という視点を持って投稿に反映していくことが、オリジナリティを生むのではないかと考えています。「美容学生」の視点を軸に自身の日常や練習風景をメインにすることが、その人「らしさ」につながり、多くの目に留まるアカウントになるのではないでしょうか。

学生の2年間はあっという間です。その先のスタイリスト人生へ準備する過程として、SNSの知識を身につけるなど、下地を作っておく期間と捉えて取り組むと良いと思います。

――では、現役の方が注目されるSNSにするためには?

SERINAさんにそのほかのツールについても伺いました。「自分のファンをつくりたいなら、InstagramとYouTubeが良いかもしれません。その2つは特に、ついてきてくれる人が多いように感じます」。

SNSに取り組む理由や最終目的があることが大前提だと思っています。

多くの人がSNSに取り組むうえで、フォロワーや登録者数など数字を大きくすることに夢中になりがちですが、その数のフォロワーを獲得してどうしたいのか、何をしたいのか。重要なのはフォロワーを多く獲得した先だと思うんですね。私の場合でいうと、「集客」が最終目的だったので、最初は知ってもらうことを目指してきました。

最終目的を達成するためには、自分が見てもらいたいターゲットを明確にして、そこに対して発信していくことが大事だと思います。

客観的な視点を持って投稿を。物事を俯瞰してみるクセをつける

――SNSと向き合う中で、必要なことはありますか?

SNSは良いことも悪いこともこちらの意思とは関係なく、拡散されてしまいます。相手を嫌な気持ちにさせないためにも自分を守るためにも、学生のうちにネットリテラシーへの理解を深めておくと役立つと思います。どんな目的であれSNSを利用するなら、なるべく敵は作らない方が良いですよね。これは学生に限らず、SNSを活用している私たちにも言えることだと思うんです。

――まずはSNSの性質やネットへの理解を深めることが重要なのですね。
スタートした先で必要なことは何でしょう?

客観的な視点を持つことは必要かと思います。SNSは不特定多数の方が見ているので、なるべく大多数の人が嫌がる言葉や内容は避けるべきだと考えています。自分が投稿をするときに「これは大丈夫かな」「他の人が見たらどんな気持ちになるのかな」と一旦、俯瞰するようにしています。

――共感が得られなければ、人についてきてもらえないですものね。

そう思いますね。逆も然りで、こちら側に送られる言葉も、落ち着いて受け止めるようにしています。

自分に元気がないときにマイナスなコメントを見ると、気が滅入ることもありましたが…受け止めるタイミングを選んで、言葉を変換して読み取ることを意識し始めたら、SNSと上手に向き合えるようになりました。意外に、マイナスだと感じる意見でもポジティブに置き換えられる意見もあるんです。

マインドコントロールを…とまでは言いませんが、思いも寄らぬ言葉を投げかけられたとき、受け止められるタイミングを選んだり、投げかけられた言葉を一旦自分の中で飲みこんで咀嚼し、投稿に昇華していく。みんなが、自分がしっかりと立っていられる状況を作れたら良いですよね。

自分らしく、上手にSNSと向き合うために

1.自分の目的に合ったツールを選んで使い分ける

2.自身の立ち位置を十分に活かせるテーマと目標を立てておくこと

3.いつでも客観的な視点を持ち、落ち着いて物事に向き合う


取材・文/東 菜々

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