創業48年。ひたすらに従業員の幸せを追い求めて「ボン」原田知佳さん

日本の美容業界を支える企業の魅力を紹介する本企画。今回登場いただくのは、1976年の創業以来、トータルエステティックサロン「エスティフル」、シミ・しわ専門サロン「ピュアマインド」などさまざまなエステブランドを経営する株式会社ボンです。

前編では教育部センター長を務める原田知佳さんに、「ボン」の成り立ちや、大切にしている考え方について伺います。

大学在学中からエステに大きな可能性を感じ、20年以上エステに携わってきたという原田さん。「ボン」の社長をしているご主人と出会い、結婚をしたことで、「ボン」に携わることになったそうです。

原田さんが「ボン」に入った理由は、ご主人との結婚だけが理由ではなく、「従業員を幸せにするのが仕事」だという会長と社長の考え方に惹かれたからだといいます。

お話を伺ったのは・・・
株式会社ボン
教育部センター長
原田知佳さん

大学時代から、エステ・美容業界でエステティシャンとして働く。25歳でエステサロンオーナーとして独立。結婚、出産を機に現場を離れるが、その後、株式会社ボンに入社する。SNSでは「たまご肌先生」としても活躍しており、通販番組「SHOP CHANNEL」などにも出演している。

エステには、誰かの人生を変えるほどの力がある

取材に応じる原田さん。大学卒業以来、長くエステ業界に携わってきた

――原田さんは元々エステサロンの経営などを行っていたそうですが、エステ業界に入った理由は?

音大在学中にエステサロンでアルバイトを始めたことが、業界に入ったきっかけです。アルバイト中、お客様がいらっしゃったときと帰るときでは、別人のように変わっている様子を見て、とても驚いたんです。エステなのでお顔がきれいになったり、体がシェイプアップするというような変化が起こることは想像していたのですが、私が感銘を受けたのはお客様の表情や心持ちが変わっている様子を目の当たりにしたことでした。

私は幼少期からピアノを続けて音大に入ったのですが、音楽の道に進みたいと思ったのは、音楽に誰かの人生を変えるほどの力がある、音楽を通じて誰かの役に立ちたいという気持ちがあったからでした。エステと音楽は似ている、エステには誰かの人生を大きく変える力があると思ったんです。

私もエステに携わりたいと思い、大学卒業後は大手エステサロンに就職、その後独立してエステサロンの経営をしていました。結婚し、子どもが産まれてからは会社を閉じ、しばらく現場を離れていましたが、「ボン」に入社し、今に至ります。

――「ボン」に入社されたのは、どんなきっかけがあったのですか?

私の夫がボンの社長だったからです。夫とは私がエステを経営しているときに、経営者同士として知り合いました。その後結婚して、子どもが産まれてからは現場を離れていたのですが、ご縁をいただいて入社をすることになったんです。

ただ、私は夫の会社だからという理由だけで入社を決めたわけではなくて、この会社がとっても魅力的だったことがとても大きかったです。

――具体的にはどんな点に魅力を感じたのですか?

第一に、この会社が従業員の幸せを一番に考えていることです。夫や夫の父である会長から、「自分たちの一番の仕事は従業員を幸せにすることだ」と言われたときは、その言葉が心にぐさりと刺さりました。というのも私はエステを経営していたとき、お客様の幸せしか考えたことがなかったんです。でも従業員を幸せにすることが、お客様を幸せにすることにつながると言われてはっとしましたし、本当に素敵な会社だと思いました。

また、美容業界ではわりと人間関係がギスギスしている会社も見てきたので、この会社の方々はみなさんとても気さくな方ばかりで、温かい空気があって、その点でもとても魅力的だと感じました。

常に時代の先を読み、永遠の美しさを提供

社内に飾られた社是。創業者である会長の思いが込められている

――企業の成り立ちを教えてください。

「ボン」は主人の父である会長が立ち上げた会社で、今年、創業52年を迎えます。会長は元々理容師でして床屋からスタートしており、その後、美容室、エステ、トータルエステティック、 フェイシャルのシミ取り専門サロン、美容クリニックの展開をしてきました。会長のバイタリティがとても高くて、現在は化粧品や美容機器の開発も行っていますし、来年はフィットネス事業も始めていく予定です。

――床屋からエステを展開しだしたのは、どういった理由からですか?

会長に先見の明があり、その時代にあった事業の展開をしてきたのだと思っています。理容師として仕事をしていたときに、これからは美容師の時代だと美容師の資格を取ってフランスに留学し、持ち帰った技術を日本全国に伝えまわったと聞いています。その後、美顔が当たり前の時代がくると、エステの展開を始めたそうです。

弊社は社是に、「永遠の美しさこそ、純粋・可憐・情熱・愛」を掲げていまして、お客様に提供してきたのは外見の美しさだけではありませんでした。純粋さや人の心を豊かにするような可憐さ、内に秘めている情熱、利他の心など内面の美しさを提供することも大切にしています。

そういったさまざまな形の、時代にあった美しさを提供するために事業を変えてきた結果が、今の会社の形なのだと思っています。

――社是のほかにも大切にしている考え方はありますか?

経営理念として、「全従業員の物心両面の幸福を追求し 美しさの提供を通じて社会に貢献する」を掲げています。この会社が従業員の幸せを追求していることは先にお話しした通りですが、お客様に美を提供することでお客様を幸せにし、さらにその幸せがご家族や友人、会社の仲間など周囲の方にも伝わって、結果的に社会貢献につながると信じているんです。

エステティシャンには、お客様が夢を託せる内面の美しさが必要

スタッフには家族を大切にする時間を持ってもらうようにしているという、原田さん

――スタッフの方を幸せにするために、具体的に取り組んでいることを教えてください。

福利厚生、人事制度の整備などにはかなり力を入れています。1年に複数回、評価を受けられる仕組みで、スピーディーに昇給することも可能です。入社1年目の平均年収は300万円となっています。基本的には週休2日制で、日曜日が定休のお店もあります。

また女性の多い職場ですので、育休制度やママさんが働きやすい環境の整備も欠かせません。ママさんだけが働いている9時から17時までしか営業していないサロンもあるため、安心して働くことができます。

スタッフを幸せにするという点において弊社がもうひとつ大切にしている考え方に、「家族を大切にしてもらう」ということがあります。それが表れているのが「感謝休暇」という制度です。お誕生日月に最大5連休が取れる仕組みになっていまして、会社からは1日でも、1時間でも、10分でもいいから、親御さんに感謝の気持ちを伝える時間を作ってもらいたいと伝えています。親御さんと一緒に過ごした時間の写真を撮って、社内SNSにアップするとお祝い金が出る制度も設けているんです。

――なぜ家族を大切にしてほしいと考えているのですか?

複雑な家庭環境のスタッフもいますので強制をしているわけではないのですが、自分を一番近くで応援してくれる家族に感謝を伝えられる人というのは内面も美しくなると考えています。もちろん誰に対しても感謝が伝えられるということも大切なのですが、自分の身近にいる家族に対しては意外と感謝を伝えづらいと思うので、とくに家族に限定しています。

というのも、エステに来るお客様というのは悩みを解決するというイメージが強いかもしれませんが、私たちは、お客様はエステに夢を見に来ていると思っています。たとえばニキビやシミが気になってマスクを取れない方は、マスクが取れたあとの人生をこのように送りたいという夢を私たちに託してくれていると考えているんです。

ですからスタッフは、お客様がこの人に夢を託したいと思えるような女性でないといけません。そのためには外見だけを整えても充分とはいえず、内面を磨いていくのがエステティシャンにとって必要不可欠なことだと考えています。


後編では引き続き原田さんに、「ボン」で働くうえでの特徴について伺います。スタッフの仕事の面だけでなく人生そのものに向き合っている「ボン」。とくに大切にしているのが、スタッフに夢を持ってもらうことだといいます。仕事はスタッフが夢を実現するための手段に過ぎないと考えているそうです。

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株式会社ボン
住所:埼玉県新座市大和田5-2-25
TEL:048-482-7511

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