多様なリスキリングでオリジナルメニューを開発 私の履歴書【鎌倉Retreat Spa SUI 田邊恭子さん】♯1

都内ホテルスパ店長を経て、大好きな鎌倉に移住。海見えサロン「鎌倉Retreat Spa SUI」を運営するオーナーセラピスト田邊恭子さん。以前、保育園男児のママとして「子育て応援メソッド」にも登場していただきました。

今回は、田邊さんが17年のセラピスト人生で学んできた様々な「リスキリング」について取材させていただきました。リスキリングとは、働き方の変化によって、今後新たに発生する業務で役立つスキルや知識の習得のために学ぶこと。田邊さんが技術面やビジネス面でどんなリスキリングをされ、それをどう活かしてきたのかお伺いします。

KYOKO’S PROFILE

お名前 田邊恭子
出身地 東京都三鷹市
出身学校 東洋大学経営学部マーケティングゼミ終了

ミスパリエステティックスクール

プライベートの過ごし方 子どもと近所の公園で遊んだり、動物園、水族館、旅行など楽しんでいます。
趣味・ハマっていること 最近、幼少期に夢中になっていたクラシックバレエをリスタート。またトウシューズを履いて舞台に立つことを夢見ています。
仕事道具へのこだわり いちばんの商売道具である手は必然的にケア。お客様の肌に触れる精油や化粧品は効果を実感できるもの、タオルやシーツは心地よいものを厳選。期間限定で鎌倉産のスクラブやソープなどを楽しんでいただくことも。

 

田邊さんのリスキリング遍歴~技術編~

「好きなことはとことんハマるタイプ」と田邊さん。

田邊さんは、修得したいことを明確にした上で学ぶ場所を選択しています。例えば、指圧系を学ぶためにはもみほぐしサロン、フェイシャルの技術アップを目指してエステサロン、体重移動を学ぶためにタイ古式の本場タイへ。ホテルスパ時代の師匠がいるバリへはトータル10回以上足を運び、技術面はもちろんエネルギー補給もするそうです。

① 旅がてら、技術アップとエネルギー補給のためにバリへ

ホテルスパ時代の師匠を訪れ、スクール受講するために10回以上バリへ。海外でのリスキリングは、環境が変わるせいかぐっと集中できるし、技術だけでなくエネルギー補充できるところも好き。

② 接骨院併設のもみほぐしサロン

指圧系を深めたくて、もみほぐしサロンへ。ホテルスパのオフを利用して週1ベースで勤務。

③ エステサロンオーナーの助手

フェイシャルの技術を高めるために、知り合いのエステサロンオーナーの助手を経験。

④ タイ古式マッサージ

体重移動を学ぶためにタイ古式マッサージを習得。ホテルスパ時代、2週間まとめて休みをとりタイのスクールへ。体の使い方がスムーズになり、それまで持っていた技術がより深まった。

⑤ 全国のスパをまわる

ホテルスパに勤務しながら、もっと現場の経験を踏みたくて全国のスパをまわる。こっそりダブルワーク。

⑥ 出張マッサージ

出張マッサージではどんな体勢でも施術できるようになり、何よりメンタルが鍛えられた。

リラヨガ 

施術とヨガで独立しようと考え、RYT200を取得。

サイキックマッサージ

スピリチュアル要素とボディワークを組み合わせた施術をマティ先生から学ぶ。これを機に、サロンオリジナルメニュー「ヒーリングチャクラバランスボディリトリート」が完成。

バリへ旅がてらエネルギー面もブラッシュアップ

バリの雰囲気漂う田邊さんのサロン。「バリは毎年行きたいくらい大好きな場所」(田邊さん)。

――数あるリスキリングの中でも、バリは10回以上訪れているそうですね。

はい。ひとりサロンだと、他からの影響が受けにくくモチベーションが保ちにくいと感じることがあるんです。バリを訪れ、恵まれた自然環境を満喫することで技術面だけでなくエネルギー面もブラッシュアップでき、自分自身が研ぎ澄まされるのを実感できます。バリから帰国すると、お客様に「今日すごくよかったよ。深い眠りに入れた」など施術を褒めていただいたり、新たなお客様との出会いがあったり必ずいいことがあるんです。

――心理的に得るものも大きいということですね。バリではいつも同じ先生のところに行くのですか

ホテルスパ時代の師匠がバリニーズで、その先生の元へは毎回行きますが、よさそうなスクールを調べたり、セラピスト仲間のおすすめのところに行くこともあります。昨年は、息子を連れて仲間と一緒にバリを訪問。一日だけでしたが、特別に許可をもらって横で息子を遊ばせながら受講してきました(笑)。

――お子さん連れで海外でリスキリングとはすごい行動力です。海外での受講で言葉の壁はないのでしょうか。

大学時代にオーストラリアに短期留学した経験と、ホテルスパ時代に外国人のお客様も多かったので、日常英会話レベルなら大丈夫です。いまは翻訳アプリもあるので言葉の壁はなんとかなると思います。

ヨガとサイキックマッサージの学びでオリジナルメニューが完成

田邊さんは3年かけてヨガのRYT200を取得。

――ヨガはどんなきっかけで始めたのですか。

まだ会社勤めをしていた20代後半に、将来独立するならヨガもできたほうがいいかなという軽い気持ちで始めました。ヨガを学んでいくうちに、ヨガの哲学がすごく面白くてハマってしまったんです。ヨガ哲学の目的は、マイナスの感情にもプラスの感情にも振り回されない状態を目指すこと。ヨガの学びは、自分自身のためにはもちろん、オリジナルメニューを作る際にもかなりヒントになりました

――どんなところが?

会社員時代から施術をする中で、エネルギーにも興味があったのですが、ヨガを学ぶことで「あーそういうことなんだ」と腑に落ちました。体ってエネルギーの集まりなんですよね。だから部分的にケアすることももちろん必要なんですが、エネルギーを繋ぐことも大事。今後メニューを作る際にそれを取り入れようと思いました。

――それ以外にもサイキックマッサージを学ばれたとか。

サロンを開いたときは、ボディートリートメントとフェイシャルのみでしたが、もう少し心に寄り添えるメニューを取り入れたいなと思い、以前から気になっていたサイキックマッサージを学ぶことにしました

――サイキックマッサージとはどんな施術なのでしょうか。

心と体は深く結びついているという考え方のもと、その人の生まれ持った思考や行動パターンなどからくるエネルギーを拾い上げ、それぞれに応じたパーソナルなマッサージを行います。そうすることで心と体を調和させます。

――この2つの学びからオリジナルメニューができたのですね。

はい。「ヒーリングチャクラバランスボディリトリート」が完成しました。まずチャクラカウンセリングとエネルギーリーディングをして、その方に合った全身オイルトリートメントとヘッドマッサージを行います。最後にメッセージをお伝えするので、気分が落ちていたり、選択に悩んでいるときにおすすめのコースです。

さまざまなリスキリングを経て、サロンオリジナルメニューを開発した田邊さん。後編では、マーケティングやコーチング、スクール運営などビジネス面でのリスキリングについてお伺いします。

撮影/佐藤克己
取材・文/永瀬紀子

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