2ヶ月半の研修中は精神面まで徹底的にケア。光る部分を伸ばし、活躍できるようにサポート「オリーブスパ」菅原花梨さん
日本の美容業界を支える企業の魅力を紹介する本企画。今回登場いただくのは、高級感あふれるサロンで独自開発したアロマオイルトリートメントなどのメニューを提供するリラクゼーションサロン「オリーブスパ」です。
2004年創業の「オリーブスパ」は、東京・広尾の住宅街に1号店を出店。広告にほとんど頼ることなく、その高い技術とホスピタリティあふれる接客が口コミで徐々に広がっていき、現在は17店舗を構えるまでに成長しました。
前編では、「オリーブスパ」の採用担当である菅原花梨さんに「オリーブスパ」の研修の特徴、近年力を入れているという福利厚生の充実などについて伺います。
2ヶ月半じっくりと行われる研修ではただ技術を教えるだけでなく、スタッフのちょっとした変化も見逃さず、精神面のケアも欠かさないといいます。またアクセスのよい都内に社宅を構え、入居から2ヶ月は家賃無料など、社員の働きやすさに徹底的にこだわっているそうです。
お話を伺ったのは・・・
株式会社オリーブスパ
採用担当
菅原花梨さん
2016年入社。セラピストを経て、2022年より採用担当として全店舗の採用に携わる。繁忙期にはセラピストとしてお客様の施術に携わることもあるという。
研修中はアカデミー講師と人事担当が連携して徹底的にケア

「オリーブスパ銀座並木通り店」の様子。ラグジュアリーな空間を備えていることも大きな特徴
――「オリーブスパ」の成り立ちから教えてください。
創業は2004年で、広尾に1号店を出店しました。当時海外では一般的だったリラクゼーションサロンという形態が日本ではそこまで浸透していなかったため、当時のオーナーが日本にも広めたいという思いでスタートした会社になります。
ありがたいことにお客様の口コミで評判が広がっていき、現在は17店舗を構えるまでになりました。
――施術面ではどんな特徴があるのでしょうか。
アロマトリートメントをベースに、バリニーズやロミロミなどの海外の手技を掛け合わせ、日本人が好む密着感があり、包み込まれるような施術を生み出しました。施術の形は一度完成したら終わりではなく、現在も進化を続けており、よりクオリティの高い施術を提供できるようになっている自負があります。
――独自の技術ということなのですね。
はい。独自性がかなり高い施術のため「オリーブスパ」では、経験者、未経験者に限らず2ヶ月半の研修期間を設けています。入社後の2ヶ月半は広尾にあるアカデミーで、講師から技術について学んでいただいているんです。
――研修で工夫をされている点はありますか?
技術をただ指導していくだけでなく、アカデミー講師と私たち人事スタッフが連携して、スタッフ1人ひとりの表情の変化や動きまで見極め、きめ細やかなサポートをする体制を整えています。
少しでも異変を感じたら声をかける、必要に応じて面談を行うなどして、スタッフの精神面に寄り添います。できているところはほめ、難しいと感じている部分はアドバイスを伝えながら、フォローすることを心掛けているんです。
また入社2週間後くらいからリアルなところが見えてきて心が折れそうになるスタッフも増えるので、このタイミングで全員に対して面談を必ず行っています。
――スタッフの方へのケアが徹底されていますね。なぜそこまでされるのですか?
この仕事はオールハンドで施術をしますので、手のひらを通してお客様にたくさんのことが伝わると考えています。心理的な部分が良い状態でないと、技術への不安、働くことに対する後ろ向きな気持ちまでお客様に伝わってしまい、結果的にお客様の満足度も下げてしまうと思うんです。
弊社のスタッフは、みんな光る部分があり、活躍する未来を見据えて採用させていただいています。安心して働いてもらいながら、光る部分を伸ばし、活躍できるように成長させていくのが私たちの役目だと考えています。
都心のきれいな社宅に、勤続のお祝い金支給。充実の福利厚生

働きやすい環境のため、徐々に福利厚生の制度を整えてきたと話す菅原さん
――働きやすさも追求されているそうですね。
はい。私たちのようなサービス業の場合、お店の営業日との兼ね合いでどうしても年間休日を大幅に増やすことが難しいという壁があります。さらにオリーブスパは営業時間が翌朝5時までのため、シフトに夜勤があるという点をネックに感じられる方も多いと思います。
ですのでそのほかの部分で休日やプライベートな時間を充実させられるような制度を設けようと考え、福利厚生の部分を徐々に整えてきました。
――具体的にはどのような特徴があるのでしょうか?
他社さんではあまりない点でいうと、まずは社宅です。上京してきた方のみならず、関東圏内にお住まいの方でも、新たな生活のスタートを切りたいという思いを持っている方がいると思うので、社宅を用意しています。
社宅は不動前、池尻、白金など職場まで20~30分圏内で通える都心のなかにありますし、女性が暮らす場所になることを考え、築浅のきれいなマンションであること、実際に私たちスタッフが物件まで足を運んで周辺環境もチェックしたうえで契約するようにしています。
家賃に関しては、入居後2ヶ月は無料、3ヶ月目から1年以内は3万5千円、以降長期で暮らす場合は7万5千円になります。
――それ以外にも福利厚生の特徴があれば教えてください。
勤続功労制度を設けていまして、勤続3年で30万円、5年で50万円、10年で100万円とお祝い金をお渡ししています。また新卒採用の方への奨学金の返済支援制度がありまして、毎月大体3万円を上限に支給しており、さらに勤続10年になるとその時点での返済金の全額を会社が返済する仕組みになっています。
ほかにもここ最近できた制度としては、提携している美容室やネイルサロンなどの費用の一部を会社で負担しているんです。スタッフは髪色自由で、マツエク、フットネイル、アクセサリーもOKというルールにしており、それも働きやすいポイントではないかと思います。
ノルマはなし。お客様に集中できる環境

ノルマを設けていない理由について説明する菅原さん
――ノルマの設定やお客様への無理な勧誘もないとお聞きしました。それはなぜですか?
私たちの仕事は癒しの空間のなかでお客様にリラックスを提供する仕事です。スタッフにノルマを課してしまうと数字ばかりを追ってしまって、その空気がお客様に伝わりかねません。
またスタッフ側としてもお客様のことを考えたいのに、考えられない状況が生まれてしまいます。一切のノルマを取り払って、お客様にじっくりとカウンセリングを行い、要望を引き出すことによって、純粋にお客様にとって何が最適なアドバイスなのか、何が最適な施術のコースなのかということを考えてもらいたいと思っています。
――この企業を目指す方へのメッセージをお願いします。
弊社のサロンが高級感やラグジュアリーさを売りにしているため、敷居の高さを感じてしまう人もいるかもしれませんが、本当にアットホームな雰囲気の会社です。このあと後編に登場するスタッフの村上を見てもらえればよくわかると思いますが、スタッフもみんな親近感がわくような人間ばかりなので、その点は安心していただけるとうれしいです。
弊社には人と関わることが好きな方、接客が好きな方であれば、成長できる環境があります。ピンとくるものがありましたら、ぜひ一度ご連絡ください。
後編では恵比寿店スタッフである村上ほのかさんにお話しを伺います。人と深く関われる仕事がしたいと「オリーブスパ」に転職した村上さん。未経験でしたが、研修がとにかく充実しており、一切の不安なくデビューをすることができたといいます。