「仕事」と「プライベート」に対する意識を変化させ、充実したワークスタイルを考える!
お休みが週もう1日増えたらどのように使いたいですか?
サロン勤めのみなさんに「お休みが週もう1日増えたらどのように使いたいですか?」をリサーチしてみました。趣味を楽しむ、友人(恋人など)と遊ぶ、そして休憩するが上位の結果です。勉強(仕事のためなど)という方も結構いらっしゃいましたが、全体的にはプライベートを楽しみたいというお答えが多いですね。
今回は表参道駅からほど近い「ヘアーサロン・HONEY」のスタッフの方々に、プライベートをどのように満喫し仕事と両立しているかについて聞いてみました。
サロン勤めのみなさんに、仕事とプライベートの比重をリサーチしてみました。女性は結構バランスが取れていますが、やはり男性は仕事熱心ですね。やりがいのある仕事をしていると、仕事に傾倒してしまうのもしょうがないのでしょうか。今回は表参道駅からほど近い「ヘアーサロン・HONEY」のスタッフのみなさんに、仕事からプライベート、そして美容師としての「仕事のやりがい」について聞いてみました。
休日は月に大抵2日です。スタイリストであっても一生懸命働きます!
野村悠記さん(29)
髪の状態やクセを見極める丁寧なカウンセリングで、ライフスタイルに合わせたカットやカラーを提案。独自のパーソナルカラー診断を元に、さまざまな技法を活用した「デザインカラー」で、さりげないトレンド感を演出する。海外講師、CM撮影ヘアメイク、ヘアショーを始め、ブログやキュレーションメディアでも活躍し、多くのお客様から支持を得ている。
野村さんは、お休みも少なく仕事に邁進されているようですがプライベート部分はどのようにお考えですか?
プライベートも仕事に繋がれば良いし、仕事もプライベートに繋がれば良いと考えていますが、今は仕事のことを考えているのがメインですね。月の休みは多くて3、大抵2日といったところで、自己申告制で休日を取るようにしています。プライベートの楽しみは、複数の友人と遊びに行くなど、イベントごとが多いです。
スタイリストとしてサロンを運営する立場ですが、たしかに休日という休日は少ないですね。業界的には、アシスタントはサロンにベタ付きで仕事に追われ、スタイリストはわりと自由に緩やかに働いている印象ですが、今までの美容業界のやり方でやっていても、既存の美容室はできるはずですが、成功例として同じになってしまうという思いがあります。それをやっていても他の成功している店舗を超えることはできないので、自分はスタイリストであっても、できるだけ一生懸命働いていこうと考えています。
これから美容師を目指そうと思っているみなさんに、アシスタント時代の経験をお話しするとすれば、自分は「お金をもらって教えてもらっている」という感覚でした。学校に行くのもお金を払って教えてもらう、自動車の教習所なども同じですよね。そういうスクールに比べれば、恵まれている環境だと。
たしかに同年代の友人は、就職して自分よりも良い給料をもらって、土日も休みで羨ましいと思うこともありました。自分は仕事に浸る時間も長いですし、手取りも同世代の友人よりも少なかったですが、一般の人が社会に出て学ばなくてもよいと思っていることを教えてもらっていると考え、やるしかないと思って懸命に働いていました。自分が選んだ仕事であり、技術職ですからお客さまからすればできて当たり前です。本当に体育会系のノリ(笑)で修行していましたよ。そういう期間もなければいけないと、今も思っています。
女性と男性では仕事に対する考え方が違いますね!
川口詩穂さん(31)
若い女性・男性はもちろん、小さいお子さんからマダムまで、幅広い層に指示を得ている女性スタイリスト。ナチュラルスタイル・ボブ・メンズヘアが得意で、持ちの良さに定評あり。ライフスタイルの変化や年齢で、日々変化する気持ちを汲み取りながら、1人1人違う「カワイイ」の定義を、お客さまと一緒に共有しながらスタイル作りを行なっている。
川口さんはお休みもしっかり取られ、充実したプライベートを過ごしていられるようですが、女性スタイリストの方は男性とは考え方が違うのでしょうか?
私は、仕事している時は仕事のことを考え、休日はプライベートとしてしっかりと分けています。休日は月に6日です。たしかに休みの日も同業の方と会っている場合が多いですが、あまり仕事の話しにはなりません。
年に2回、5~6日の長期休暇を取っています。お正月と夏休みという具合ですね。夏期休暇は申告制で秋に取っても大丈夫です。長期休暇では、海外旅行に行くことが多いです。ロンドンやタイ、韓国などですが、現地の方のファッションを眺めたり、髪型などを観察するのは仕事にも繋がりますよ。もちろんリフレッシュが最大の目的ですけどね。
男性スタイリストの方は、その仕事で家族を食べさせていかなければいけないといった思いからか、やはり突き詰めるタイプが多いです。自分の技術に自信を持っていて、すべての時間を費やして「美容で生きていく」という気概があります。しかし女性スタイリストは考え方が違い、食べていくために仕事をし、もちろん仕事に対してプライドを持っていますが、それがすべてではないという考えです。もちろん片手間に仕事をしているわけではないですし、すごく真剣に取り組んでいますが、女性としては「仕事」だけではないですよね。
自宅に帰った際など、プライベートの時間は仕事のことを一切考えません!
徳永梨瑛子さん(25)
お客さまの「気持ち良さ」を追求し、シャンプーやマッサージにもウェイトを置いた接客方針が人気の秘密。癒し系のコミュニケーションで、お客さまのライフスタイルや地肌トラブルに合わせて、ヘッドスパからマッサージ、そしてアフターフォローまでしっかり向き合ってくれる女性スタイリスト。
徳永さんは仕事とプライベートをきっちりと完璧に分けていらっしゃる印象ですが?
私はどちらかというと仕事が好きなので、仕事の時間が長くてもあまり苦にはならないのですが、プライベートの時間、例えば家に帰ったら仕事の連絡などは一切しないようにしています。
もちろん重要事項に関しては対応しますが、基本的に家に仕事を持ち込むことはありません。プライベートには仕事を引きづらないようにしています。
アシスタント時代は、練習していないと上手くならないので忙しかったですが、その分プライベートはスタイリストになった今より大事にしていました。思いっきり遊ぶという感じです。今はそうでもないのですが、友人と計画して休日の日はしっかり満喫していましたよ。基本的にはインドアな性格なので、何も計画していない時は寝て過ごすことが多いです。でもダラダラしている時は、一番贅沢な時間の使い方だと思ってます(笑)。
仕事もプライベートも100%と思っていますが、ON・OFFの切り替えは今一歩です!
新井大介さん(26)
お客さまに「ハッピーな時間を過ごしていただく!」を常に心掛け、アシスタント業に邁進する若手のホープ。いつも元気な笑顔は、お店に来ていただいた方々にも大好評。
新井さんは、男性の中では少数意見の仕事とプライベートが50:50%というお答えでしたが?
仕事とプライベートのバランスでは50:50%と答えましたが、希望としてはプライベート100%といった感じです。また双方楽しみたいと思いますので、本当は100:100%です。仕事もプライベートも同じ割合で考えてます。
現在アシスタントとして働かせていただいているこのお店では、月に6日しっかりとお休みをもらっています。
しかし自分でも不器用な部分があって、仕事が続いている中で急に連休をいただいた時などは、なかなか仕事モードから抜けられません。逆に遊び続けてさあ仕事となった際も、すぐには本調子にはなれないので、ONとOFFの切り替えが上手くできているわけではないですね。
仕事に振り回されて潰されないように、自分の中で意識していることは「やらなくちゃいけない」という考えを持たないようにしています。例えば「朝は出勤時間の何分前にお店に来ていなければいけない」などの自分的なルールで自らを締め付けていると、どんどんハードルが高くなり、心の余裕も少なくなります。また上手くいかないイメージを想像しがちになり、悪循環を招くのでそういう発想はしないようにしています。
Shop Data
HONEY
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平日11:00〜22:00 土日祝日10:00〜20:00
http://honey.tokyo/
写真は自慢の愛車「ヤマハSR」で通勤する吉田さん