「素直」で目標に向かって取り組める人であってほしい【「stair:case」 中村太輔さん】#4
美容師を目指す学生、新天地を目指すスタイリストさんにとって、避けては通れない就職活動。採用を勝ち取るためには、どんな準備が必要? 心がまえは? そんな疑問を、実際のサロン採用担当者にインタビュー!
前回に引き続き、プロフェッショナルを創造し、お客様へ付加価値を提供する「stair:case」にお話を伺います。
最終回となる今回は、stair:caseの採用事情の総まとめ! 求める人材の特徴や学生時代に取り組むべきことについてアドバイスをいただきます。
お話を伺ったのは…
「stair:case」 中村太輔さん

カラーリストとしてデビュー後、高い技術力が認められて多方面で活躍。40代の節目に独立し、「stair:case」を開業。熟練の技とセンス力でファン多数。
「素直」で目標のために変われる人が理想
――ずばり、ほしい人材はどんな人?
「素直」で自分を変えようと思える力がある人です。
サロンがオープンしてから今まで、常にモチベーションの高い人を求めてきました。ところが、採用の経験を重ねてきて考え直した結果、「素直」で、夢を叶えるために成長できる人に来てほしいと思っています。
昔の僕たちのような働き方や育て方が今の時代に合うとは思えません。ただ、目標に向かってがんばるときの「気持ち」は同じように持てるだろう、と。
育ってきた環境も時代も違いますが、自分がなりたいスタイリスト像へ近づくために素直に努力ができる人は、こちらも一生懸命にサポートしていきたいと思う人材です。
――実際に、求める人材を採用したことの成果は?
共通しているのは、成長するスピードがとても早いところ。夢を叶えるまでの年数は人それぞれですが、やっぱり早いにこしたことはないと思うんです。他のサロンで10年の経験がある人とうちで3年経験した人を比べても遜色ないくらいの自信があります。
人の成長を止めるのは素直じゃないこと。「素直」な人は、人のアドバイスを聞いてすぐに吸収できるから成長が早くなります。
――「素直」な人が集まり、現在のサロンが出来上がっているのですね。
約20年間違う環境で育ってきた人たちが1つの空間で働くためには、人の意見や考えを聞いて尊重できないと難しいです。性格が違うのは当たり前で、それを理解して素直に受け入れられるかどうかが一緒に働いていくために最低限、必要な要素だと考えています。
意思表示できない人は業界的に難しい傾向

――反対に、素直でない人はマッチしにくい?
あまり決定的なことは言えないのですが、フィーリングの問題でしょうか。単純に今在籍しているスタッフを基準として、「あの人と喧嘩しそうだな」「あの人とは話が合いそうだな」とか。そういう考え方もあります。忖度するわけではありませんが、一緒に働いていくのに今いるスタッフとの相性は考えなければいけないところだと考えています。
向いていないと思うのは、自分の意思がなさすぎる人。そもそも、この仕事が難しいと思ってしまいますね。自分の目標は必ず持っていてほしいところです。ただ、今すぐ明確にゴールを決めるのは難しいと思うので「今」(僕は・私は)「ここ」を目指したい!とはっきり言える人であってほしいです。
――意思表示ができるのは大事ですよね。
最近は個で動くサロンが増えていますが、うちはチームが一丸となって成長できるサロンを目指しています。1人でやれることには限界があるので、チームで動く気持ちがある人はとてもうちに合っていると思います。
1つのことに一生懸命になった経験はのちに役立つ
――サロン選びのアドバイスをお願いします。
今の学生と話す機会があるのですが、業務委託サロンやうちのような教育型サロンとか雇用形態などの違いを知らないらしいんですね。サロンを選ぶときは、そういったサロンの種類や雇用形態の確認が必要です。サロンがきれいなのは当たり前だし、コンセプトに悪いことは書いていないじゃないですか。待遇も最近は足並みが揃ってきているので、あとは自分が目指すところにフィットするかどうか。自分が重視しているところを明確にしたうえで探すと良いと思います。
サロンについて知ることは、自分の進みたい・なりたいスタイリスト像を叶えるために必要な情報なので、わからない人は気軽に聞きに来てほしいですね。
――学生時代に取り組むべきことは何だと思いますか?
昔は遊んでおきなさいとか言っていましたが、今は、若いときこそ努力をしなさいと言いますね。若いうちにがんばれるクセはつけておくべき。僕はたまたま、若いときにがんばらなきゃいけない環境に身をおいていて…その努力が今につながっていると実感があるからこそ言えることなのです。
――学生のうちにできることをやっておくことが大事なのですね。
そうですね、思いつくこと全てやってみると良いと思います。資格でも何でも、好きなものから苦手なものまで。1つのことにどれだけ一生懸命になれるか、それが大事ですから。しっかりと取り組む時間を確保して、向き合ってみてください。好きなことなら熱中して取り組めるはず。
好きなものを好きと言えることは格好良いです。僕らは、そういうものに取り組める環境や設備を整えることが仕事です。お互いにお互いのやるべきことに取り組んで、準備万端にして会いましょう。
stair:caseが求める人材の特徴まとめ
1.周りの意見を聞いてすぐに実行できる素直な人
2.目標のために成長する努力ができる人
3.自分が目指すところを明確に言える人
取材・文/東 菜々(レ・キャトル)
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stair:case
住所:東京都中央区銀座5丁目5−14 JPR 銀座並木通り ビル 10F
TEL:03-6228-5569
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