フローはあってないようなもの。フィーリングが合えば即日面接!【「stair:case」 中村太輔さん】#2
美容師を目指す学生、新天地を目指すスタイリストさんにとって、避けては通れない就職活動。採用を勝ち取るためには、どんな準備が必要? 心がまえは? そんな疑問を、実際のサロン採用担当者にインタビュー!
前回に引き続き、プロフェッショナルを創造し、お客様へ付加価値を提供する「stair:case」にお話を伺います。
第2回目は、応募方法について。「stair:case」の試験は、サロン見学の応募フォームから受け付けているという中村さん。フォームを見てみると志望動機の記入欄がない!? そもそも応募の方法はいくつかあるのだそう。また、第1回目で伺った独自の採用制度についても詳しくお聞きします。
お話を伺ったのは…
「stair:case」 中村太輔さん

カラーリストとしてデビュー後、高い技術力が認められて多方面で活躍。40代の節目に独立し、「stair:case」を開業。熟練の技とセンス力でファン多数。
採用試験はサロン見学の応募フォームから
――新卒も中途採用も、同じ応募フォームから受け付けていると伺いました。
改めて、応募までの流れをお聞かせください。
サロンHPのリクルートのタブを選択いただき、サロン見学の応募フォームを入力して送信すれば受付完了です。
――履歴書はいらない?
応募の時点では必要ありません。見学日が面接日となる可能性があるので、サロン見学時に持参いただくようにお願いしています。
――応募フォームに志望動機を記入する欄がないとのこと。
受付時に確認しているところを教えてください。
志望動機の欄は設けていませんが、ご質問・ご要望の欄に志望動機を書いていただくことが多いので、そちらに目を通しています。
――印象が良い志望動機は?
目指しているスタイリスト像が明確に書かれていると、将来についてしっかり考えられている様子が感じられて印象が良いです。
同時に、stair:caseに入りたい理由も添えられていると面接前の期待値が高まりますし、意欲が感じ取れて好印象に捉えられます。
ただ、あくまでご質問・ご要望の欄ということにしているので、志望動機を書いていないから不合格になるとはならないので、ご安心ください。
サロンの施術が50%オフで受けられる制度や紹介制度も!

――第1回目で、「技術体験キャンペーン」でも面接に進めると伺いました。
その通りです。この試みは、stair:caseならではの高い技術力を身を持って体感してもらいたくて始めました。うちのサロンはあまり安くはない料金システムなので、学生が何度も通うのは現実的ではないんですね。でも、うちの技術に興味を持ってもらうきっかけ作りが必要だと思い、50%オフで施術を受けられるようにしたのです。
もし、興味を持っていただけたのなら施術後、面接に進んでいただくこともできます。施術を経験してみてることでサロンと自分とのマッチ度がわかると思うので、ぜひチェックしてみてください。
実はもう1つ、別の角度から考案した学生向けのイベントもあって…
――どのようなイベントなのでしょうか?
昨年から一緒に焼肉やBBQをしながら面談ができる「ニクルート」というイベントを開始しました。語源は、リクルートを文字ったものです(笑)。
普通の面接よりもリラックスして望んでもらえると思いますし、本音が出やすいのではと思ったんです。個人的に、特に焼肉とBBQは人となりが見える食事だと思っているので、その2つに絞って実施しています。
――参加した方のお声はいかがでしたか?
僕自身、普通の面接では見られない一面が引き出せたと感じましたし、参加いただいた人たちも腹を割って話せたようで、とても好評でした。応募がある限り(笑)、これからも開催したいと考えています。
――同じく第1回目で聞いた「リファラル制度」についても、始めた経緯とその概要について詳しくお聞かせください。
在籍しているスタッフの知人、友人の方で転職を考えている方だったり、スタッフ自らが一緒に働きたいと思う方をご紹介いただく制度です。採用が決まった、もしくは入社して半年が経過したときに、紹介してもらったスタッフと紹介で入社していただいた方のどちらにも決められた金額をお支払いします。
stair:caseは1つのチームとなって働く職場環境を理想としているため、既に働いているスタッフが良いと思う方に仲間になっていただけることはとても嬉しいですし、こちらが求める人物像にも当てはまりやすいので取り入れました。
どんな方法でも向き合うための準備は万端!

――いろいろなイベントや制度の数だけ、stair:caseで働くチャンスがあるのですね。
応募して書類選考をして、面接に来てもらって、実技試験をして…うちはそういう一般的な試験方法を取り入れていないので、それが差別化になっているんじゃないかなと思います。
今ある方法は、新卒はもちろん中途の方も積極的に採用を考えているので、どちらも平等に採用されるチャンスやサロンを知るための機会があるべきだと考えて取り入れました。これをおもしろがってサロンの特長だと捉えてもらえる人がいれば、嬉しい限りです。
――差別化も意識しての取り組みなのですね。
あくまで見ているのはその人自身ですから、フローはあってないようなものなのです。少しでも興味があったら、声をかけてほしい。どんな方法でも向き合う準備はできています。
面接前に印象を残すための3つのこと
1.サロンの傾向を研究して自分の印象が残りやすい方法を考える
2.志望動機は将来の目標設定と入社したい理由を明確に記す
3.興味がある人は積極的にアプローチを試みる
取材・文/東 菜々(レ・キャトル)
Check it
stair:case
住所:東京都中央区銀座5丁目5−14 JPR 銀座並木通り ビル 10F
TEL:03-6228-5569
-min.png?q=1)

-min.jpg?q=1)

-min.jpg?q=1)
