前のめりな姿勢が高評価につながる! 面接は仕事への熱量を図る機会【「stair:case」 中村太輔さん】#3
美容師を目指す学生、新天地を目指すスタイリストさんにとって、避けては通れない就職活動。採用を勝ち取るためには、どんな準備が必要? 心がまえは? そんな疑問を、実際のサロン採用担当者にインタビュー!
前回に引き続き、プロフェッショナルを創造し、お客様へ付加価値を提供する「stair:case」にお話を伺います。
第3回目は、面接について。サロン見学後、即日面接も可能という柔軟なstair:case。その詳細と必ずしている質問などをお聞きします。
お話を伺ったのは…
「stair:case」 中村太輔さん

カラーリストとしてデビュー後、高い技術力が認められて多方面で活躍。40代の節目に独立し、「stair:case」を開業。熟練の技とセンス力でファン多数。
前のめりな姿勢が高評価につながる! 気持ちを正面からぶつけてほしい
――サロン見学当日に面接をすることもあるのだとか。
面接に進む流れを教えてください。
基本的には、サロン見学や施術を受けていただいたら面接に進んでいただく流れになっていますが、お互いの意見が一致すれば当日行うことも珍しくないです。
――面接の概要をお聞かせください。
僕1人で対応しています。サロン見学も施術もだいたい僕が担当させていただき、一人一人と向き合っていますが、必ず周りにいるスタッフにも印象を聞くようにしています。一緒に働くのは僕1人ではないわけですから、在籍しているスタッフと相性が合いそう・合わなそうという感覚はとても重要なのです。もちろん、採用する人にも安心して入ってきてもらいたいので、両方の意見をすり合わせする作業は欠かせません。
――面接で見ているところは?
入社したい気持ちを全面に押し出しているかどうか。少しでもサロンに興味があって見学や施術を受けに来ていると思っているので、そういう人と一緒に働きたいですね。
そもそもスタイリストは仕事において、提案することや自分の気持ちを伝えることは当たり前のこと。自分の気持ちをしっかりと伝えてこようとする姿勢が見える方はとても期待値が高いです。
仕事に向き合う熱量を図る質問がメイン

――面接で必ずしている質問はありますか?
どれだけの熱量でこの仕事に向き合っていこうと考えているのかを知りたくて、どんなスタイリストになりたいかを聞いています。
その回答が応募フォームにあったとしても、目の前で直接、その人の気持ちや込められた想いを聞きたいので、お願いしています。
――確認作業をするような?
というよりも、表面上ではなく気持ちが乗っているかどうかを見極めています。
他にも必ずしているのは、サロン内で自分以外の仲間がトラブルを起こしたらどう解決する?どういう対応をする?という質問。うちは個人ではなく1つのチームで動くので、仲間のためにどういう行動を取るのかを知るために必要な質問です。
家族構成についても聞いていますね。育ってきた環境を知ることは、その人のことを理解するための要素だと思っているからです。
中途の方は、確認作業のようなイメージで退職の理由も聞いています。どのような状況でなぜうちを志望したのか、ありのまま話してもらいたいと思います。
――アルバイトの経験や資格など好印象を抱くアピールポイントはありますか?
あまり気にしていません。あるから特別に採用したり、ないからだめということは全くないです。
ただ、美容系の資格を取得している場合は、美容やこれからの仕事に対する熱量があると捉えられるため、印象に残りやすいですね。
採用されやすいのは「素直」な人! 過去の経験が判断材料に
――採用となる方の特徴を教えてください。
素直な人です。
――どうやって見抜いていますか?
今までがんばってきたことを聞いています。過去に取り組んだ経験を聞くことは、素直さを見極める材料になるのです。
加えて、その人が参考にした意見やもらった助言を具体的に話してもらえると参考になりますね。自分がよりよくなるために素直に行動できるのは、これからもぐんぐんと成長していける証拠なのですから。
採用される面接のポイントまとめ
1.面接官だけではなく周囲から見られている意識を持つ
2.自分がなりたいスタイリスト像が明確に想像できている
3.過去に取り組んだ経験を具体的に話す
取材・文/東 菜々(レ・キャトル)
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stair:case
住所:東京都中央区銀座5丁目5−14 JPR 銀座並木通り ビル 10F
TEL:03-6228-5569
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