日々使うモノだから大切に! 『タオル』洗濯のコツをつかもう!

ヘアサロンでたくさん使うものといえば、タオル。カット・パーマ・カラーリングとすべての施術で使いますし、ひとりのお客さまに何枚も必要ですよね。とある美容室では、カットのお客さまで3~4枚、パーマとカラーリング同時に施術する方には15枚使うそうです。お店によってやり方も違うので一概には言えませんが、それでも一般の家庭とはかけはなれた数のタオルが扱われていることは間違いないでしょう。
そのすごい数のタオル、お洗濯はどうしていますか? リースを利用しているサロンもあれば、自分たちで洗っているところもありますよね。

そこで気になるのが臭い。ヘアサロンでタオルの臭いが気になった、という話も結構あるみたいです。リラックスするためや綺麗になるために行く美容室で嫌な臭いがすると、不快に感じてしまうお客さまもいます。

今回は、そんな気になるタオルの臭いを発生させないためのハウツーをお伝えします。まず、臭いの原因について知りましょう。

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タオルにつく嫌な臭いの原因とは

タオル洗濯のコツをつかもう

ひとつ目の原因は、しっかりと洗えていないこと。時間がないのにたくさん洗わなければいけないとき、洗濯槽のなかにぎゅうぎゅう詰めて回していませんか? そうすると、一枚一枚に洗濯工程がうまく行き届かずに菌が残ります。また、洗剤の量が少ない場合も菌が残りすいので、注意してくださいね。

ふたつ目の原因は、生乾き。室内でタオルなど洗濯物を乾かすと、生乾き状態になりやすく、菌が増殖してしまうんです。暖かい室内で濡れた洗濯物を干すという行為(=湿度も温度も高い状態)は菌が一番発生しやすい条件がそろっています。室内干しはなるべく避けるようにしましょう。

3つ目の原因は、洗濯機の洗濯槽からの臭い移り。洗濯機の掃除はしていますか? いつも水に濡れている洗濯機の洗濯槽は、菌などが繁殖しやすいようです。とくに臭いのもとになるのが、マイコバクテリウム属の菌がつくる硫黄化合物の集まったヌメリ(菌やカビが集まった「バイオフィルム」と呼ばれるもの)。洗濯槽のなかに溜まりがちなじめじめとした湿気は菌の大好物なんです。そして温度は、30℃前後が一番活発に発生するとか。暑い時期には要注意です。この菌がタオルにつくと、臭いの原因になります。ひと月に1回は洗濯槽洗剤で掃除をしましょう。また、洗濯が終わった後に洗濯機のなかを乾燥させるために蓋を開けておくのも予防になります。その際はゴミが入らないようにしましょう。

プラスアイテム1 漂白剤

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洗濯後の洗剤では取れないバクテリアの臭いは、漂白剤を使えば取れます。柄ものだったら酸素系。白物や色柄が落ちても構わない物だったら強力作用の塩素系を使いましょう。

また、日々の洗濯で漂白剤を併用すると臭いがさらにつきにくくなります。その方法は、普通の洗剤を洗濯槽に入れた後に、酸素系(塩素系ではない)漂白剤、柔軟剤をそれぞれの専用投入口に入れます。漂白剤入りの洗剤を使えば、それに柔軟剤を入れるだけでOK。漂白剤を利用すれば、洗濯物自体も黄ばみにくくなりますよ。また、お湯を使うと殺菌能力が上がります。なかなか熱いお湯を大量に用意するのは難しいですが、60度ぐらいのお湯に粉の漂白剤を溶かしてしばらく浸けてから、いつもと同じように洗濯すると清潔に保てます。

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プラスアイテム2 塩化ベンザルコニウム液

タオル洗濯のコツをつかもう

薬局などで売られている消毒液でも一般的な塩化ベンザルコニウム液。商品名はさまざまにあり、各製薬会社から販売されています。実はこれ、病院や医療機関に必ず置いてある消毒液なんです。このうち10%溶液の物が、非常に使いやすい消臭剤としても活躍します。メーカーの用途説明には洗濯に関する記述はないので、推奨されているわけではないようですが、臭い消しとして洗濯に使われている方は多いようです。ただ、消毒液なので口に入るものには使わないようにしましょう。

使い方はまず、薬局などで10%の塩化ベンザルコニウム液を用意します。それを400~1000倍に水で薄め、それに洗濯前の洗濯物を1〜2時間つけおきします。そして、水ですすいだら通常の洗濯をします。これで臭いが取れるはずです。

この際注意したいことは、次の3つ。多く入れればよいというものではないので、きちんと水で薄める量を守ること。洗剤と混ぜると、塩化ベンザルコニウム液だけではなく洗剤の効果も得られないため、一緒に入れないこと。また、つけおきした洗濯物に液が残っていると洗剤の効果が得られないので、きちんとすすぐこと。なぜかというと、塩化ベンザルコニウム液は逆性石鹸というもので、洗濯洗剤(石鹸)と一緒に使うと、効果がお互いに打ち消されてしまうんです。せっかく一手間かけたのに効果があるどころか逆に臭いが増してしまったらがっかりしますよね。

性質を理解して、きちんと使用方法を守りましょう。この際、つけおきに関してはバケツや洗面器、バスタブなどを使うのもよいですが、すすぎが大変です。なので、洗濯機でつけおきをした後そのまま洗剤を入れずに一度すすぎだけすると、綺麗に液が落ちて効果がよく出るようです。

タオル洗濯のコツをつかもう

まとめ

いかがでしたか? ちょっとした心掛けのようなものから、アイテムを加えるものまで、いろいろと紹介させてもらいました。臭いのしないタオルは気持ちいいですよね。お客さまがあなたのサロンに通うのを楽しみにする理由が、またひとつ増えるかもしれません。ぜひ、試してみてください。

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