人間関係を助け、支えてくれる石は?こころを高める天然石 #5

サロンのお客さまが身につけていらっしゃるアクセサリー、ストラップやバッグチャームなどにも、もしかしたら天然石が使われているかもしれません。

このシリーズでは、日常的なファッションアイテムとしてすっかり定着しつつある天然石をカラートーン別に分けて、その石自体がもつ本来の意味や魅力を解説しています。
お客さまとの会話のきっかけとして生かしてくださいね。

サロンに天然石をさりげなく置いてみませんか?

天然石はアクセサリーとして身に付けるだけでなく、バッグに入れて持ち歩いたり、インテリアとして置いたり、さまざまな使い方ができます。

そこでサロンのディスプレイの一つとして、棚やレジカウンター、バックヤードなどにそっと飾ってみてはいかがでしょうか。

2_img_1498-min

お客さまが目にする場所に置く場合、色のない透明の水晶ももちろんよいのですが、一般的に最も受け入れられやすいのは、やはり淡いピンク色のローズクォーツです。

ちよっと凝った石を置いていても違和感がないサロンであれば、インカローズやブルーレースアゲートのような柄が美しいもの、元気な力を放つサンストーンなど。

そして今回ご紹介する、ムーンストーンもいいかもしれません。

天然石の専門店に行くと、丸い形やハートの形、さざれ石など、いろんな形の天然石が並んでいます。中には、形を加工していない結晶のままの天然石もあります。

いきなりあまり大きすぎる天然石を置くとお客さまにびっくりされてしまうかもしれないので、あなたのサロンの雰囲気やお客さまの層に合うものを探してみましょう。

それでは今回は、それぞれ個性的な色合いを見せるホワイトとブラックの天然石をご紹介しましょう。

ムーンストーン:月のようなやさしい光が心も体も包み込む

3_img_1442-min

一般に、月は女性を象徴しており、女性の体と心は月の満ち欠けに左右されるとも言われています。乳白色のなめらかな表面にやわらかい輝きが浮かび上がるムーンストーンも、女性とリンクする石として知られています。

元々は、ギリシャ語で月を意味する「セレネ」に由来する「セレニテス」と呼ばれていましたが、1600年代に「ムーンストーン」と呼ばれるようになったようです。

また、古代インドでは「月の輝きが凝固してできた」と信じられ、月の力の宿る聖なる石とされていました。日本での名前は「月長石」。やはり月という言葉が含まれています。

夜空に浮かぶ月の光が道を明るく示してくれるように、旅の安全を守ってくれるとも言われています。これは女性の人生に当てはめることもできるでしょう。

仕事、恋愛、結婚、出産など、さまざまな節目で揺れ動く気持ちや、女性ならではの体の不調についても、ムーンストーンはやさしく見守り、柔らかな力で包み込んでくれます。

とくに病気でもないのに気分や体調がどうしてもすぐれない、目指す道が定まらないようなときは、ムーンストーンのブレスレットや指輪をつけてみるといいかもしれませんね。

オニキス:悪意や嫉妬を跳ね返してくれる漆黒のお守り

4_img_1465-min

オニキスの名前の由来は、ギリシャ語で「爪(縞目)」を意味する「オニクス」という言葉とされています。古くは縞模様の瑪瑙(めのう)のことをオニキスと呼んでいましたが、次第に瑪瑙の中でも黒いものの呼び名として定着し、現在に至ります。

そのため、オニキスは現在でも、模様のない真っ黒なものと、縞が入ったものの、両方を示します。

黒という色はフォーマルで上品でありながら、どこか邪悪な物を連想させる色でもあり、オニキスは古代から中世にかけて、悪夢を呼ぶ、哀しみや恐怖をもたらす石だと思われていたこともありました。しかし、地域や時代によってはその真逆の意味、つまり「悪霊から身を守る石」として、お守りに使われてきました。

人間関係はむずかしいものです。

言葉の行き違いから誤解され、嫌なことを言われたり、嫉妬されたり、逆にあなた自身が怒りを抱えたりすることは普通に起こります。
ましてや、お客さまと接する際にそんな状態では、いつか業務に支障が出てしまいます。

そんなときには、オニキスのアクセサリーをつけてみましょう。目立たないように、スマホやバッグのチャームでもいいかもしれません。

深い漆黒のオニキスが、いわれのない悪意を跳ね返すと同時に、言いようのない怒りをなだめてくれることでしょう。

ヘマタイト:勇気を与えてくれるシルバーブラックの輝き

5_img_1433-min

まるで金属のような光沢を放つヘマタイトは、古代から装飾品やお守りに使われてきたなじみ深い石です。実はその正体は、含有率70%というれっきとした鉄の鉱石。シルバーのように輝いているのも当然です。

ギリシャ語で「血」を意味する「ヘマ」から名付けられましたが、シルバーブラックの石なのに、なぜ「血」なのでしょうか。答えは、ヘマタイトを砕くと、赤い粉になるからです。この性質から、古代の岩絵などで赤い絵の具として使われていました。

このことから、医療の発達する以前は貧血や月経不順の治療に使われるなど、女性とも縁深い石なのです。

ローマ神話の戦いの神であるマルスと結びつけられ、兵士が勝利のお守りとして身に付けたとも言われています。現在もその意味は受け継がれ、夢、仕事、恋愛など人生のさまざまなシーンで、自信と勝利をもたらすとされています。

ここぞというときに、ヘマタイトを握りしめて、勇気をもらってはいかがでしょうか。

このシリーズでは、比較的簡単に手に入る天然石の一部を紹介しています。
天然石は特効薬でも何でもありません。しかし、身につけること、そばに置いておくことで、勇気や希望を与えてくれる存在です。
天然石の個性をよく知って、上手に利用してみてくださいね。

写真協力/ニルヴァーナストーン
http://www.nirvanastone.jp/

撮影/AJHAJHA
文/SAKURA

参考資料

『天然石(ジェムストーン)がわかる本・上下巻』(飯田孝一著/京都マリア書房)
『プロが教える鉱物・宝石のすべてがわかる本』(下林典正・石橋隆監修/ナツメ社)
『パワーストーン百科全書』(八川シズヱ著/中央アート出版社)
『パワーストーン魔法の石カタログ』(森村あこ/実業之日本社)

この記事が気に入ったら
いいね!してね

この記事をシェアする

編集部のおすすめ

関連記事