あなたのメンタルは大丈夫? 弱った時の心を救う偉人の言葉とは。

古今東西、どんなに時代が変わっても、人生における根本的な悩みは変わらないもの。そんなあらがい難い悩みを前にしたとき、歴史上の人物たちはいかに考え、いかなる方法で乗り越えてきたのでしょうか。彼らが生前に残した格言のなかから、現代の私たちのお悩みに生かせるアドバイスをピックアップしてご紹介します。

Qお悩み

サロンでの人間関係について悩んでいます。
職場の上司はワンマンなタイプで、なにをするにも自分のルールを押しつけるばかり。自分たちスタッフの意見は聞いてくれません。まわりのスタッフはそれでもうまく折り合いをつけているようですが、自分はどうしても素直に受け入れることができず、つい反抗的な態度をとってしまいます。
こんなときいったいどうしたらよいのでしょうか。

仕事をしていれば、誰もが相性の悪い上司の下で働く可能性があります。こういった確執は、たいてい互いの精神面での成長や時間の経過とともに解決することがほとんどですが、まれに“理屈抜きに合わない人”というのも存在し、職場内でやり場のないストレスを抱える原因となってしまいます。
しかし、自分と合わない上司と出会うたびに仕事を変えていたのでは、美容師、サロニストとして、成長もキャリアアップも見込めないのは明らかですよね。こんなふうに自分と合わない人と一緒に仕事をしなければはならないとき、過去に偉業をなしとげ、歴史に名を残してきた偉人のみなさんたちは、どんなふうに考えていたのでしょう。

偉人たちの格言からヒントをいただきましょう。

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お答え①

「若いうちは
どんなルールにも従っておくのが良い。どうせ歳をとればルールを破る力が手に入るのだから」マーク・トウェイン(作家 / アメリカ)

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子供の頃だれもが親しんだ“トム・ソーヤーの冒険”や“ハックルベリー・フィンの冒険”の著者である米国の小説家、マーク・トゥエインのお言葉です。
若いうちはとかく物事を主観で判断しがちですが、たとえそれが自分にとって納得のいく方法でなくても、いちどは心のうちに飲み込んで相手のルールに従ってみてはいかがでしょうか。そのときはわからなくても、後になってからその意図がわかるようになるということは往々にしてあることです。考え方を変えれば、そのとき反発していては得ることのなかったスキルが身につくチャンスかもしれませんよ。
また、たとえその上司が提示したルールが間違ったものだったとしても、数年我慢すればルールを破る力が手に入るはず。そのときこそ過ちを繰り返さないように自分のルールを築き、後輩たちに伝えていけばよいのではないでしょうか。いずれにしても、困難に陥ったときこそが学びのチャンス。若いうちにいったん相手の言い分をまるごと受け入れてしまえる器の広さを身につければ、ほかのひとの何倍も成長できるチャンスが得られるはずです。

お答え②

「喜怒哀楽の激しさは、
その感情とともに実力までも滅ぼす」ウィリアム・シェイクスピア (劇作家、詩人 / イングランド)

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相談には『つい反抗的な態度をとってしまいます』とありますが、鬱憤が溜まりすぎて自分の感情がコントロールできなくなると、感情が爆発して後戻りできない事態に発展することも。激しい怒りに駆られてトラブルを起こしてしまっては、せっかくの実力を発揮できないまま職場を追われることにもなりかねません。“ロミオとジュリエット”の作者としても有名なイングランドの劇作家、ウイリアム・シェイクスピアの格言を心に留めて、喜怒哀楽のコントロールを心がけ、ストレス小出しに発散させましょう。まずは、気の合う同僚やほかの上司に話を聞いてもらうのもいいかもしれませんね。
また、自分にも振り返るべきところがないかどうか、見つめなおすことも大切。常に客観的な視線を持つことも感情をコントロールするための大切なポイントとなります。

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お答え③

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「性に合わない人たちとつきあってこそ、うまくやって行くために自制しなければならず、
それを通して、われわれの心のなかにあるいろいろな側面が刺激されて、発展し完成するのであって、
やがて、誰とぶつかってもびくともしないようになるわけだ。」ゲーテ (詩人、劇作家、政治家、自然科学者 / ドイツ)

説明は不要、今回の質問のために用意されたかのような詩人ゲーテの格言です。気が合わない人と接するということは、それだけ自身の感情を制御する力が必要です。理不尽な要求はたしかにストレスを感じますが、そのストレスのなかで自らを律することを覚え、凝り固まった意見のほかにさまざまな見方があることが発見できるはず。こうして育まれた柔軟な考え方や自分をコントロールする力は、やがて誰と意見がぶつかってもうまく切り抜けられるすべをもたらしてくれるでしょう。

お答え④

「人とつきあうのに秘訣があるとすれば、それはまずこちらが相手を好きになってしまうことではないでしょうか」瀬戸内寂聴 (小説家・天台宗尼僧 / 日本)

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ここまで海外の文筆家の名言が続きましたが、日本の作家たちのなかにも、これに負けないくらいの素敵な格言がたくさんあります。
こちらの瀬戸内寂聴さんの格言は、女性ならではのやわらかい言い回しが魅力的。ですが、人間関係の悩みにおいて、もっともシンプルで的確な解決法を示しています。イエス・キリストの「隣人を愛せよ」ではありませんが、この寂聴さんの格言のように、まずは相手のよいところを見つけて、相手を少しずつ好きになることからはじめてみるのもひとつの手です。
対峙する相手を好きになるということは、相手を認めるということ。上司が部下に対してかたくなになってしまうのも、実際は「認められたい」という気持ちの裏返しかもしれません。人は誰しも他人に認められたいという欲求を持っています。それが責任やプレッシャーが伴う上の立場ならなおのこと、後輩達に権威を示したいという気持ちも強くなるのかもしれません。じっさいに逆の立場になったときのことを想像すれば、相手の気持ちも汲み取りやすいのでは。やみくもに反発するのではなく、相手の立場や気持ちに寄り添って話し合いを重ねていけば、いつかわかりあえる日がくるかもしれません。

まとめ

私たちより前の時代に生きていた偉人たちの格言のなかには、現代の私たちに通ずるたくさんのヒントが隠されています。もし、今回気に入った格言を見つけたら、ぜひその偉人の伝記や小説に目を通し、その言葉が生まれた背景を知ってみてください。より奥深く格言の意味が理解できることでしょう。何度も読み込んで、覚えて、使って、格言を自分のものにしてくださいね。

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