ワンランク上の石で気持ちアップ!こころを高める天然石 #6

日常的なファッションアイテムとしてすっかり定着しつつある天然石を、その石自体がもつ本来の意味や魅力を解説してきたこのコラム。今回は少しグレードアップした天然石をご紹介します。お客さまとの会話のきっかけとして生かしてくださいね。

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天然石のお手入れを忘れずに

アクセサリーとして身につけたり、サロンに置いたりして、日々心も身体も癒してくれる天然石も、定期的なお手入れが必要。それも天然石ならではの独特な方法なのです。

石の種類によって異なりますが、簡単にできるお手入れの方法は「水に浸ける」「日光/月光にあてる」「水晶にのせる」です。

もし、お休みの日に山に行く機会があるなら、天然の小川にしばらく石を浸けたり、洗ってあげたりしましょう。もちろん、水道水を器にためて、その中に一晩浸けておくのでもかまいません。ただし、インカローズ、ターコイズ、ラピスラズリ、ヘマタイトなどは水に弱い性質があるため、この方法でのお手入れはしないようにしましょう。

天気の良い日に窓辺に石を置いて、日光を浴びさせるのもいいと言われています。この方法が苦手なのは、ローズクォーツ、インカローズ、ターコイズ、ラリマーなどの石です。日の光が強すぎて、変色を早めてしまいます。

万能なのは、月の光を浴びさせるという方法です。水や太陽ほどの強い力はありませんが、月の出ている夜に窓辺に置いておくと、月の光が石をやさしく包み込んでくれます。

同様に、どの石にも使える方法が水晶にのせるというもの。「クラスター」と呼ばれる水晶の結晶にのせるのがおすすめですが、どこでも売っている物ではありませんので、比較的手に入れやすい水晶のさざれ石にのせる、という方法でもよいでしょう。

このページの一番上の写真が、さざれ石を使ったお手入れです。

もちろん、クラスターもさざれ石も、手に入れたらすぐに水道水で洗ってきれいにしてから使いましょう。

お手持ちの石はどのお手入れ方法が一番いいのかは、ネットでたくさん説明されています。一度、調べてみてくださいね。

それでは今回は、ワンランク上の個性あふれる天然石をご紹介します。

ルビー: 勝利に導く深紅のお守り石

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ルビーは代表的な宝石として、知らない人がいない天然石です。透明度の高いものは宝石としてジュエリーショップに並びますが、透明度がないルビーも天然石の中では高価なものの一つです。
深紅のこの石は「赤」を意味するラテン語の「ルベル」から名付けられています。日本でも「紅玉」と呼ばれていることから、その色こそがルビーの象徴であると分かります。

赤い色は、石の中に含まれるクロムという金属によって生み出されています。クロムの性質上、大きな結晶になりにくいため、10カラット(約20グラム)以上のルビーは非常にまれだと言われています。だからこそ、貴重な石なのです。
最も貴重とされるのがミャンマーで産出される透明度の高い真っ赤なルビーです。「ピジョン・ブラッド(鳩の血)」とも呼ばれ、非常に貴重で高価です。一般に天然石のアクセサリーとして使われるルビーは、写真のようにややピンクがかった濃淡の色合いが多く、身に付けると優しく包んでくれるように感じます。

ルビーは古代ローマ時代、戦の神マルスが宿る石とされて勝利に導くお守りに使われてきました。仕事でどうしても勝ちたいときはもちろん、恋愛や人間関係など、勝ち取りたいものがあるときに、ルビーの指輪やペンダントを身に付けてみてはいかがでしょうか。
言葉を発する前にルビーにそっと触れると、自分が思っている以上の力を発揮できることでしょう。

ラリマー: 美しい波紋が心を解き放ってくれる

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1970年代にカリブ海にあるドミニカ共和国の鉱山で見つけられた石で、現地の宝石商が自分の娘の名前「ラリ」と、スペイン語で海という意味の「マール」という言葉を組み合わせて「ラリマー」という名前を付けて流通させたことから、1980年代以降、コレクターが出るほどの世界的な人気の石になりました。
本来は「ブルー・ペクトライト」という名前で世界中で産出する石ですが、ラリマーという名前はこのドミニカで採られたペクトライトだけに使われます。また、数年前にこのドミニカの鉱山が閉山したために、現在とても希少性が高い天然石の一つです。

海に波紋が浮かび上がるようなやさしい柄が特徴で、見つめていると、まるで波の音が聞こえてくるようです。ラリマーには「こうしなければならない」と自分の中で固まってしまった心を解放してくれるような、そんなやさしさがあります。
仕事はこうすべきだ。自分はこういう行動をしなければならない。それが自分の意思とは違ったとしても変えることができず、しばられているようなときには、少し大ぶりなラリマーをちょうど石が心臓の上に来るくらいの長めのチェーンにつけて下げていると、じんわりと身体の中から力を与えてくれるでしょう。

他の天然石と同様に、ラリマーの独特なこの紋様は、どれ一つとして同じものはありません。いくつかの中から選ぶことができるのであれば、ひとつひとつ自分の目で見て、安らぐ紋様のものを選ぶのがポイントです。

ルチル・クオーツ:細く鋭い光の矢で感性を研ぎ澄ませる

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ルチル・クオーツは、針のような線が閉じ込められている水晶のことです。お店で見かけ目ルチル・クオーツは多くが金色系で、線の太さや入っている量で見た目がかなり異なります。太い線がたくさん入っていると、まるで金のようにきらきらと輝きます。細い線がまばらにちりばめられているものは、水晶そのものの透明感も楽しむことができます。

金色の石に見えることがあるために金運にいいと言われることも多いのですが、もともとは感性を高め、集中力を上げるとされています。それが仕事上での成功につながり、金運を上げると変化していったのかもしれません。
ですから、ルチル・クオーツはただ金運だけではなく、仕事でへこたれない精神力を持ちたい、芸術的な感性を磨きたいという意味合いで身に付けるといいでしょう。金色の線が、求める方向へと導いてくれる、そんな強さのある石です。

一般に太い線がたくさん入っているものが値段が高くなる傾向がありますが、石の価値は値段だけでは決まりません。キラキラしすぎているのは苦手で、透明な水晶野中にうっすらと散る金の針が好きという人もいます。
ブレスレットにするなら、すべてルチル・クオーツで揃えるのではなく、他の水晶や、自分が好きな濃いめの色の天然石と組み合わせてみましょう。

天然石は特効薬でも何でもありません。しかし、身に付けること、そばに置いておくことで、勇気や希望を与えてくれる存在です。
天然石の個性をよく知って、上手に利用してみてくださいね。

写真協力/ニルヴァーナストーン
http://www.nirvanastone.jp/

文/SAKURA
撮影/AJHAJHA

参考資料

『天然石(ジェムストーン)がわかる本・上下巻』(飯田孝一著/京都マリア書房)
『プロが教える鉱物・宝石のすべてがわかる本』(下林典正・石橋隆監修/ナツメ社)
『パワーストーン百科全書』(八川シズヱ著/中央アート出版社)
『パワーストーン魔法の石カタログ』(森村あこ/実業之日本社)

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