「家族」がロールモデル! 採用では「人柄」を重視【ケンジグループ 採用コンシェルジュ 出井 達也さん】#4
美容師を目指す学生、新天地を目指すスタイリストさんにとって、避けては通れない就職活動。採用を勝ち取るためには、どんな準備が必要? 心がまえは? そんな疑問を、実際のサロン採用担当者にインタビュー!
前回に引き続き、美容職種は幅広く美容師の他、アイリストやネイリストも在籍する「ケンジ」グループにフォーカス!
最終回となる今回は、採用事情の総まとめ! ケンジグループが求める人材や、その人材が与えた影響、期待することなどについてお聞きします。
お話を伺ったのは…
ケンジグループ 採用コンシェルジュ 出井 達也さん
大学卒業後、ケンジグループの本部へ入社。現在は、本部にある採用担当部署の責任者を務める。
インスタグラム:@kenje_saiyo
ロールモデルは「家族」。周りのために行動できる人がほしい

――サロンごとに求める人物像に違いがあると伺いましたが、ケンジグループ全体が求める人材は、ずばり?
「人柄」に尽きますね。ケンジグループはグループ内で独立をしたい人だけに絞って、FCを行っています。外部の方をオーナーにして経営することは今までしてきませんでした。これは、弊社の初代代表が望んでいたことでした。
初代代表が現役の時代は、独立してサロンを出店することが当たり前だったのですが、初代代表は違いました。「一度は一緒に働いて仲間になったのに、独立して離れてしまうのは寂しい。どうしたら一緒にずっと働くことができるのか」と。その後、一番長く続いている組織は「家族」だと気付いた2代目によって「家族」をモデルにした、今のFC展開が始まったと言われています。
ケンジグループの歴史背景には、人とのつながりを大切にしている文化があり、採用の基準でとても重要な部分です。「お客様のために・周りにいるスタッフのために」動ける人を求めています。
――実際に人柄を重視して採用した結果、もたらされたメリットは?
以前、毎年毎年新卒が入っても人が次々と辞めていく店舗がありました。そこに入ってきた1人の新卒の子が、状況をいっぺんさせました。周りを巻き込んで、古い決まりや制度などの根本を変えていった結果、全店舗でも志望度がトップになり、さらに売上までも上げたのです。
成功させられたのは、「周りのため」に動いたことが要因だったと同時に、周りの受け入れる姿勢や柔軟さも掛け合わされて実現したことだと思っています。
学生のうちに「自己理解」を深めて入社後の好スタートを切る!
――あまり良いとは言えないケースもありますか?
「〜〜してくれない」「〜〜してもらえない」と、相手のせいばかりにしてしまう人もいます。ベクトルが自分に向き過ぎてしまっている人は、伸びにくい傾向があります。
ただ、新卒の場合は最近まで学生だったこともあり、我が強過ぎたり、他責志向がある人も少々見受けられますが、だいたい教育で変わっていく方が多いですね。初めての就職ですから、そこで気づいて変わっていけるのだと思います。
――好スタートを切るために、学生時代にやっておくと良いことを教えてください。
僕の経験からお話しすると、「自己理解」を深めておくと良いと思います。
具体的には、自分が好きなものや惹かれるものやその理由まで掘り下げること。美容師を目指しているなら、憧れの人がいる方が多いと思うので、なぜ憧れているのか、憧れの方と自分との共通点を見つけて掘り下げてみるとか。
今のうちに、どんどん書き出していくことをおすすめします。「自分の棚卸し」で軸が見つかることで、目指す方向性を決めるヒントになると思います。
「わんぱくに逞しく」どんどん挑戦してもらいたい

――入社後に期待していることは?
「わんぱくでもいいから逞しく育ってほしい」…今の代表がよく言っている言葉です。
新人にしかできないことはたくさんあります。言うなれば、失敗もそうです。中堅の立場が突然、新人と同じようにいろいろ手を出し始めたら、周りは戸惑いますよね。どの立場の人も新しいことに挑戦できることは平等ですが、新人にしかできない、許されないことがあるのは事実です。
入社した暁には、代表の言葉通り、わんぱくで良いので遠慮なくいろいろ挑戦してほしいです。僕たちは、新人らしく逞しく育っていく姿を見たいと思っています。
ケンジグループが求める人材の特徴まとめ
1.明るく素直で笑顔でいられる人
2.お客様のために・周りのスタッフのためを考えて動ける人
3.自分の軸を持ち、貪欲にいろいろなことに挑戦できる人
取材・文/東 菜々(レ・キャトル)
-min.png?q=1)

-min.jpg?q=1)

-min.jpg?q=1)
