3年間で採用人数は1.5倍に! 大量採用が実現できた背景とは?【ケンジグループ 採用コンシェルジュ 出井 達也さん】#1
美容師を目指す学生、新天地を目指すスタイリストさんにとって、避けては通れない就職活動。採用を勝ち取るためには、どんな準備が必要? 心がまえは? そんな疑問を、実際のサロン採用担当者にインタビュー!
今回は、美容職種は幅広く美容師の他、アイリストやネイリストも在籍する「ケンジグループ」にフォーカス! その店舗数は160を超えていて、さらに50以上ものFC店舗を日本各地に広く展開しているケンジグループは、昨今の美容業界の採用への競争が白熱している中、300名もの人数を採用しています。3年前は達成し得なかった数なんだとか。その背景について掘り下げながら、ケンジグループの採用事情に迫ります!
第1回目は、採用人数を確保できた要因や志望する学生の傾向について、お聞きします。
お話を伺ったのは…
ケンジグループ 採用コンシェルジュ 出井 達也さん
大学卒業後、ケンジグループの本部へ入社。現在は、本部にある採用担当部署の責任者を務める。
インスタグラム:@kenje_saiyo
300名を確保した新しい試み

――多くの人数を確保するためにしたことを教えてください。
5年間くらい現場が希望する人数の確保が十分にできずにいたので、採用に対する認識を考え直しました。
サロンがお客様を集客するのと同じように考え方を「採用=集客」へシフトし、今までのような待ちの姿勢ではなく「攻め」の姿勢に切り替えました。採用に特化したマーケティングも取り入れながら、ここ3年間は目標に対する一定数の人材の確保ができています。
会社を大きくするためには同時に人数も確保する必要があり、それぞれの成長を考えると「採用」に力を入れることはとても重要だったのです。組織内でその意識のすり合わせをしたことが、結果につながったのだと思いますね。
――採用に力を入れた、一例をお聞かせいただけますか?
創業から何十年も続いてきたイメージを一気に変えて、リブランディングを徹底的に行いました。
具体的には今年度からグループのテーマを変え、「colorfu(カラフル) l-十人十色-」を軸にリクルート活動を展開しています。多様性や一人ひとりが目指す美容師像が違います。それぞれのニーズに合わせていくグループでありたい気持ちを込めて、「colorfu l-十人十色-」に決定しました。例えば、SNSのリクルートアカウントもその気持ちを込めて、さまざまな色を使ってcolorfuを表現しているので、ぜひのぞいてみてください。
ケンジグループを知ってもらうことがテーマ

――独自の採用への取り組みはありますか?
「ケンジグループ」というグループそのものを、知ってもらうことが必要だと考えています。
就職フェアや説明会へ積極的に参加したり、広告を打ったり、学校への講義の依頼など、幅広く広報活動を行っています。他サロンも取り組まれていることですが、とにかく知ってもらうためには数が必要ですから、どれも精力的に取り組んでいます。
――学生の志望傾向に影響はある?
店舗数がとても多くグループ全体の活動になるので、一概には言えませんが、おかげさまで、ケンジグループの活動を知って志望いただくことが増えました。
弊社はそのたくさんの店舗数から、働きたいと思うサロンを選んでもらえる環境があります。なるべく志望者が望む場所を叶えてあげたいと思っていて、実際に叶えられるサポートを行っています。
――では、ケンジグループが求める人材の傾向をお聞かせください。
こちらも同様にサロンによって基準があるため多少の違いはありますが…グループとしては、美容が好きであることや人柄を重視しています。
技術も大事ですが、それ以上に美容への真っ直ぐな想いや、雰囲気だったり、素直さがあるかどうかなどの人間力を特に見ていますね。やっぱり、売れる美容師になりたいなら、人柄はとても重要になってくると考えているので。
担当としての役割もこなしつつ学生の味方で在りたい

――採用担当として、意識していることは?
あくまで学生の味方でいたいと思っています。
最終的に「ケンジを選んで良かった」と思ってもらえたら理想的ですね。学生もたくさん悩んで決めてきていると思うので学生の意見を尊重しながら、寄り添う形でサポートができるように心がけています。





