オンライン面接は事前の来店履歴を参考に。自分らしい受け答えが採用につながる【ケンジグループ 採用コンシェルジュ 出井 達也さん】#3
美容師を目指す学生、新天地を目指すスタイリストさんにとって、避けては通れない就職活動。採用を勝ち取るためには、どんな準備が必要? 心がまえは? そんな疑問を、実際のサロン採用担当者にインタビュー!
前回に引き続き、美容職種は幅広く美容師の他、アイリストやネイリストも在籍する「ケンジ」グループにフォーカス!
第3回目は面接について。エントリーが完了すると、書類選考はなく面接へ進むことができるケンジグループ。その面接方法はオンラインのみなんだそう。その理由や面接時によくする質問や面接時に見ているところをお聞きします。
お話を伺ったのは…
ケンジグループ 採用コンシェルジュ 出井 達也さん
大学卒業後、ケンジグループの本部へ入社。現在は、本部にある採用担当部署の責任者を務める。
インスタグラム:@kenje_saiyo
事前に来店履歴を共有して万全の準備で望んでいる
――面接までの流れをお聞かせください。
面接日は毎週木曜日に設定していて、エントリー〆切は希望する面接日の4日前の日曜日まで。エントリー方法は第2回目と同様に、ホームページ内にあるエントリーフォームの必要事項の記入をいただき、提出したら受付が完了します。なお、エントリーフォームには、希望サロンを記入できる欄があり、学生は最大で2サロンの指定を行って面接に臨むことが可能です。
基本的には学生1名につき、希望サロンのオーナーまたは店長が1名で面接を行いますが、サロンへの志望者が多かったり面接日の希望時期が重なる場合は、複数人で集団面接を行う場合もあります。多くとも、マックス4名くらいまで。
当日の面接官の人数もサロンごとに違い、オーナー1名だけもしくはオーナーと店長の2名で面接を行うサロンもあります。
――オンラインに限定している理由は何ですか?
ケンジグループは採用の獲得人数300人規模を目指しています。その人数を獲得していくためには、リモートで面接を行う方が効率が良いためです。
ただ、オンラインに限定しているところを考慮して、直接会うときと大差ないように共有をしっかり行っています。
――共有とは、どのように?
応募の際には必ず、ケンジグループのどこかのサロンに来店いただくことが必須条件です。来店時の履歴や実際に対応したスタッフからの印象などをメモしてもらって、面接前に共有するように徹底しています。
サロンとのマッチ度が志望動機の評価につながる

――面接時に見ているところを教えてください。
面接時の表情をよく見ていますね。オンラインは直接会えない分、暗いイメージを与えかねません。ぼぅっとしている人や緊張とは別に笑顔がなかなか出ない人は、意外と見ていてわかりやすいです。それをわかって、明るく元気に笑顔を意識している学生はとても印象が良いと思います。
――では、必ずしている質問はありますか?
これもサロンによるのですが、共通して必ず質問されているのは志望理由です。ほぼ全店で聞かれています。
ケンジグループを選んだ理由も大事ですが、サロン指定をしている学生は「なぜそのサロンがよいのか?」を明確に話せるとより印象が良いです。
――好印象な答え方は?
サロンが求めている人物像とその人の志望動機がマッチしていると採用されやすいです。
学生側は、事前にサロンの雰囲気や特徴をしっかりと把握していることが採用につながると思います。志望者が目指す美容師像や磨きたい技術、やりたいことをそのサロンで実現できるなら、マッチしやすいですよね。
――反対にミスマッチに感じた答え方はありますか?
好印象な答え方とは反対に、サロンとその人の目指す方向性がマッチしない場合はお見送りになりやすいかもしれません。
以前あった話ですが、着付けやそれに合うアレンジを中心にしたいと答えた方がいたのですが、そのサロンでは打ち出していない分野だったため、お見送りになった方がいました。
「自分のやりたい」気持ちが先行しがちな人は、ミスマッチが起きやすいように感じます。サロン側は、そもそもマッチしないのになんでうちを選んだのか?と疑問が残ってしまいますし、その矛盾点を説得できなければ難しいと思います。
対策することだけが良いとは限らない。ありのままの姿を求める
――オンライン面接で採用を勝ち取るコツを教えてください。
「あまり用意し過ぎない」ようにしておくことでしょうか。やっぱり、面接は多少緊張するものです。でも面接官は素が見たいと思っていて…不意打ちの質問をする場合がありますが、そこでは「ありのまま」に答えてもらえると良いと思いますね。緊張しているから落とすということはないので、ゆっくりと自分の言葉で話すことを心がけてもらえると好印象を持たれやすいと思います。
面接官の力量も大事だと思っています。直接会えないハンデをいかにオンラインで解消して、見極められるか。画面越しだと直接会うときとの雰囲気が違うわけですから、雰囲気づくりも重要で…その人の素が出せるようにしてあげることが求められます。
なるべく志望者の素の状態の声が聞けるように、我々も細心の注意を払っているつもりです。
-min.png?q=1)

-min.jpg?q=1)

-min.jpg?q=1)
