SNSで話題沸騰!!! ナベメイク人気の秘密 #1
美容室『AnZie』の渡辺一正さんがつくる“ナベメイク”がSNSから話題に! ナベメイクだけでなく、ヴェールバングや金ピンアレンジといった数々のヘアアレンジのブームを生み出している渡辺さんにインスピレーションの源を伺いました。
ナベメイクとは?
美容室『AnZie』のトップスタイリスト渡辺一正さんがつくるメイク。インスタグラムで公開している分かりやすい動画で一躍人気に。プチプラコスメを使ったメイクや女らしいメイクが大好評。
自分の感性が作品をつくるベースに
――ヘアだけでなく、メイクを始めようと思ったきっかけを教えて下さい。
「自分がサロンで働き始めた頃が、ちょうど雑誌に載るだけじゃなくてカメラマンさんを呼んで作品を撮るなど、自分たちで撮影するっていう時代の始まりだったんです。クオリティの高い作品を総合的につくろうとすると、必然的にメイクも欠かせないものでした。師匠がメイクをやっていたこともあって、メイクの基礎を教えてもらい本格的に始めるようになりました」
――今では、サロンスタイリストの方もメイクをやっている方が多いですよね。数多くのブームを生み出す感性はどのようにして磨いていますか?
「自分は想像力やイメージを具体化する力が強いと思います。音楽を聴いていても音から色のイメージがついたりとか、キャッチーなフレーズが浮かんできたりします。例えば“24”っていう数字が好きなんですけど、24は青色と白色だなとかっていうパターンが自分の中にあったりして……こういう想像力がゼロから作品をつくる上での素材になったりするので、普段の生活でも常にいろんなことをイメージしていますね」
――そんなメイクのインスピレーションはどこから得ていますか?
「インスタグラムやモード誌から、海外の作品を参考にすることもあります。ただ、流行をそのまま出すと自分の色がなくなってしまうので、どこがスタイルのポイントになっているか、分かりやすく伝えるにはどうしたらいいかを考えた上で自分の色を出すようにしています。おしゃれなお客様やモデルさんからの情報も大切ですね」
いかに可愛い時間を長く保てるかが勝負!
――お客様をカットする際のこだわりを教えてください。
「髪型も大切だと思うんですけど、“髪をいかに綺麗にみせるか”を大事にしています。よく髪の毛を伸ばしていきたいというお客様が多いのですが、伸ばし続けてトリートメントもしない、カットもしないってなると、やっぱりそれだけで可愛くない時間が長くなっちゃう。なので、傷んだから切るっていう発想よりも、“可愛い時間を長くするために”切りますよっていうこだわりはあります」
――確かに伸びたままだと汚いですよね。カラーのこだわりはありますか?
「今よくやっているのは、時間が経つにつれて落ちた色が、褪色したような色ではなく、落ちたあとも綺麗な色が出るように、色を2度楽しめるっていう感覚でカラーリングしています。今は、“紫”がオススメ。オレンジの赤じゃなくて、青い赤を表現したいときに紫を入れることで、透明感も出るので綺麗かなと思います」
――2018年気になっているカットや髪型はありますか?
「“ストレートでいかに綺麗に見せるか”、“何もしなくても綺麗な髪をいかに維持することができるか”っていうことが自分の中でマストになっています。カットだけではなく、美容室なのでストレートパーマもあれば、トリートメントなどいろいろなメニューがあるので、それを100パーセント駆使しながら、髪の毛を綺麗に見せていきたいということは2018年も変わりません」
想像力に長けた渡辺さんの感性が、ブームを生み出すきっかけになるかもしれません。後半では、ナベメイクのプロセスや渡辺さんがつくるヘアのポイントを解説してもらいました!
取材・文/梅澤暁(レ・キャトル)
カメラマン/中村早
Profile
渡辺一正さん
「AnZie」Top Stylist 副店長
ナベメイク考案者。独自のヘアやメイクをネットで発信し、数多くのファンから支持を受けている。近年では、サロンワークを中心に様々な媒体に取り上げられるなど幅広く活躍中。
Instagramアカウント:kazuanzie(https://www.instagram.com/kazuanzie/)
Salon Data
AnZie(アンジー)
お店のコンセプトでもある「A to Z」(あらゆる、すべて)のお客様に対し、誠実でいられるようにスタイリスト全員が技術や世界観にこだわり努力し続けているサロン。「クオリティスタンダード」をモットーに、ヘアスタイルだけでなく、メイクやファッションなどのトータルバランスを見て似合うスタイルを提案している。
東京都港区北青山3-14-8 Gビル北青山01-B1
http://www.anzie.jp/