理容師に向いている人の特徴とは? 理容師を目指せる方法や給料について紹介

理容師という職業は、創造性と技術を駆使して人の美しさを引き出す仕事です。しかし、理容師に向いている人の特徴や、理容師を目指すための具体的な方法、また理容師としての給料や将来性について、よく知らないという人も多いでしょう。

そこでこの記事では、理容師の現状と将来性・自分に合った職場を探す方法など、理容師として活躍するためのヒントを紹介します。

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理容師ってどんな仕事?

理容師の仕事を簡潔にまとめると、お客様の整髪や顔剃りをして、希望する理想的なヘアスタイルやシェービングのサービスを提供することです。

美容師と同じように、お客様との密接なコミュニケーションの中で、相手がして欲しいことは何かを常に考えて、サービスを提供する素質が求められます。

立ち仕事でのヘアカットやかがみ姿勢でのシャンプー業務が主なので、体力に自信がある方が理容師になることが多いようです。

美容師との違いは業務の範囲

美容師とよく一緒に考えられがちな理容師ですが、実は業務可能な範囲が異なります。

基本的には、美容師は「ヘアスタイリングやメイクを担当する仕事」で、理容師は「整髪や顔そりで容姿を整える仕事」を指します。

厚生労働省が公表している『理容師・美容師制度の概要等について』によれば、理容師はメイクやヘアセット専門のサービスを提供できないとあります。

その一方で、美容師は顔そり(シェービング)をメインとしたサービスの提供ができないとされています。ただし、美容サービスの一環として行うシェービングは許可されている点は、おさえておきましょう。

このように、美容師と理容師はお客様に提供できるサービスの面で、違いが見られます。

引用元
厚生労働省|理容師・美容師制度の概要等について

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理容師と美容師の違いとは?理容師免許を取得するまでの流れや就職先、給与事情を紹介

理容師に向いている人の6つの特徴

理容師に向いている人には、どのような特徴があるのでしょうか?具体的には、以下のような特徴が見受けられます。

・他人とのコミュニーケーションを苦に感じない
・体力と忍耐力を持っている
・新しい技術を取り入れていく向上心がある
・おしゃれに敏感でトレンドをサービス提供に応用できる
・細かい心遣いや気遣いができる
・道具やスタッフを大事にして、丁寧なサービスを提供できる

理容師の仕事について興味がある方で、「理容師の仕事は自分に向いているのか?」と疑問に感じている方は、参考にしてみてください。

1.他人とコミュニケーションを取るのが好き

理容師の仕事に重要な素質は、お客様や取引先とのコミュニケーションをとるのを苦労に感じないような性格の持ち主であることです。理容師の仕事は他人とのコミュニケーションがその大半を占めます。

お客様が快適に感じるような接客や電話での予約受付、整髪料や備品を卸してくれる業者とのやりとりに至るまで、そのほとんどが他人とのコミュニケーションです。

また、整髪や顔剃りは、相手を信頼できないと安心して任せられません。お客様との円滑なコミュニケーションの中で、良好な関係性を築けるような人材こそが、理容師に向いているといえます。

2.体力と忍耐力がある

美容師の仕事は、業務中のほとんどが立ち仕事です。勤務中はお客様への接客をしながら、あちこちを動きまわる必要があります。さらに、シャンプーをする時は長時間かがみ姿勢になるので、足腰が強くないと厳しい仕事だといえるでしょう。

また、休みが少なく、勤務スケジュールが不定期になることも多い仕事です。日々の体調管理に気をつけて、体調を壊さないようなスケジュール管理能力が求められます。

3.新しい技術を常に勉強していく向上心がある

理容師の仕事はお客様あっての仕事です。お客様が希望する髪型や顔そりの要望を聞いて、それを提供する必要があります。

お客様が思い描く髪型やサービスを想定して、常に技術を磨いていかなければ、お客様が求めるものを提供できない可能性もあるでしょう。そのため、常に新しい技術や難しい技術の習得に情熱を持って望むことが大切です。

4.おしゃれに敏感でトレンドをカットに取り入れられる

理容師の仕事は、お客様が実現したい髪型や顔そりを提供することです。世間一般的に認知されているような髪型について学んで、自分でも整髪できるようにしないと、お客様が望んでいるような髪型を提供できなくなってしまうでしょう。

世間のトレンドやおしゃれを学んで、お客様が求めるようなヘアカットを実現できるように、トレンドを学ぶ姿勢が重要です。

5.細かい心遣いや気遣いができる

理容師の仕事はお客様とのコミュニケーションの中で、「相手が本当に必要としているものは何か」を見極めて、それを提供していく心遣いのスキルが求められます。

相手が口に出さないことでも、目線や雰囲気を察して、お客様が求めているサービスを提供できるのが理容師という仕事です。

6.道具やスタッフを大事にして、丁寧なサービスを提供できる

理容師はお客様の繊細な髪を扱う仕事です。髪に対する態度は普段の物に対する態度や他スタッフに対する対応に現れます。

仕事道具に対して丁寧な扱いができて、他スタッフに対して丁寧な対応ができる方は、理容師に向いているといえるでしょう。

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不器用な人でも理容師として働けるの?

本記事の前半部で、理容師の素質として「丁寧さ・心遣い」が重要だと説明しました。しかし、はじめから丁寧さが身についている方ではなくても、業務経験を積み重ねていく中で、仕事に対する丁寧さは徐々に身についていきます。

例えば、理容師国家試験の実技試験に向けた実践練習、理容室での下積み期間における先輩からの指導や接客経験を経て、仕事上の丁寧さを徐々に身につけられるでしょう。

不器用だと感じる方でも、理容師として働くことは十分に可能です。理容師の仕事には、細かな技術や手先の器用さが求められる場面が多いです。しかし、最初から完璧にできる人はいません。重要なのは、経験を積むことでスキルが向上し、徐々に自信を持つことです。

最初はうまくいかなくても、コツを掴むまでは焦らずに、一歩一歩進んでいきましょう。

理容師になるためのプロセスとは

理容師になるためには、以下のようなプロセスを経ることになります。

・理容師免許を取得する
・理容室やサロンへの就職、開業する

理容師になろうと考えている方は、どのようなプロセスが理容師になるために必要なのかを、おさえておきましょう。

国家資格である「理容師免許」を取得する

まずは、国家資格である「理容師免許」を取得する必要があります。厚生労働大臣指定の養成施設(理容学校)を卒業し、国家試験(学科・実技)に合格することで、理容師免許を取得できます。

引用元
公益財団法人 理容師美容師試験研修センター|理容師美容師になるためには

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理容師になるには理容師免許が必要!理容師免許の取得方法や目指せる専門学校を紹介

就職・開業など

国家資格の取得後、理容院、理容チェーン店などに就職するか、もしくは自身で開業するなどして理容師として活躍していくことができます。

・個人経営の理容室:オーナーの技術や仕事に対する姿勢を間近で学べる
・理容チェーン店:理容師になるための教育体制と福利厚生が整っている
・自分で開業:理容室での下積みを経て、自分の店を持ち理容師を育てることも

就職する場合は、美容系に特化した就活サイトもあるので、そこから探すと多くの求人を見ることができます。求人に応募し面接などを受け、採用となり理容師として活躍していくといった流れです。

理容師の給料はどれくらい?

理容師の給料はどれくらいなのか、各データを見てみましょう。

「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、規模が10人以上の企業の理容師は、平均月給27万7,600円。年間賞与などその他特別給与額は6万2,300円となっています。

そのため、27万7,600円×12カ月+6万2,300円=339万3,500円が、年収の平均と言えるでしょう。

一方、求人サイト「リジョブ」に掲載されている理容師の求人から見る、給与データは以下のとおりです。

正社員 月給下限 月給上限 平均
スタッフ 254,864円 405,384円 330,124円
店長(候補) 293,139円 422,861円 358,000円

 

アルバイト 時給下限 時給上限 平均
スタッフ 1,085円 1,413円 1,249円
店長(候補) 1,066円 1,389円 1,228円

 

業務委託 月給下限 月給上限 平均
スタッフ 288,333円 483,333円 385,833円
店長(候補) 332,500円 500,000円 416,250円

※2024年1月現在

引用元
政府統計の総合窓口(e-Stat)|賃金構造基本統計調査3 一般_職種(小分類)(役職者を除く)DB | 統計表・グラフ表示

理容師の現状と将来性は?

理容師の現状と将来性について、市場データと業界動向をもとに見ていきましょう。

理容業界の市場規模は2024年で約2,762億円、前年比ではほぼ横ばいです。利用率と年間利用回数は減少している一方で、1回あたりの利用金額は上昇していることが報告されています。

引用元
ホットペッパービューティーアカデミー|数字で見る美容業界
ホットペッパービューティーアカデミー|美容センサス データブック

理容師・理容所の数はどれくらい?

理容師の数はやや増加傾向にありますが、理容所の数は減少しています。一方で、美容室の数は着実に増加しています。これは、美容室のサービス範囲の広がりや、顧客ニーズの変化が影響していると考えられます。

引用元
厚生労働省|令和5年度衛生行政報告例の概況
公益財団法人 理容師美容師試験研修センター|新規免許登録件数

理容師の将来性は?

高齢化社会が進む現代、理容師には新たな活躍の場が広がっており、需要は今後も増加すると予測されています。介護や福祉分野での活躍が期待されており、訪問理容や送迎サービスの需要も高まっています。

介護・福祉分野での理容師は、単に髪を切るだけではありません。介護が必要な高齢者向けに美容ケアを提供するなど、多岐にわたるサービスを展開できる可能性があります。

そのため、理容師の将来性は高いと言えるでしょう。

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理容師の将来性ってどうなの?現状やニーズのある理容師になるための方法を紹介

介護・福祉分野での活躍が見込める

高齢化社会の進行と共に、介護・福祉分野での理容師の需要が高まっています。理容師は、訪問理容や送迎サービスなどを通じて、在宅で生活する高齢者や障がい者に対して理容を提供することができるからです。

このようなサービスは、介護施設や家庭内での需要が高く、理容師にとって新たな仕事のチャンスとなるでしょう。介護業界との連携を深めることで、さらに多くの人々にサービスを提供し、社会貢献を果たすことができます。

美容師免許とのダブルライセンスもおすすめ

理容師としてのスキルに加え、美容師免許を取得することで、仕事の幅を大きく広げることができるでしょう。美容師と理容師のダブルライセンスを取得すると、より多様化する顧客のニーズに対応できるようになり、トータルビューティーを提供することが可能となります。

とくに、お客様一人ひとりのニーズに合わせたサービスを提供するためには、両方の技術を習得しておくことが有利に働きます。

関連記事
理容師と美容師の免許を両方取得したい!ダブルライセンスをかなえられる学校とは

自分に合った職場はどうやって探す?

自分に合った職場を見つけるためには、理美容業界に特化した情報を集めることが大切です。求人情報を検索する際には、自分の希望する働き方や環境を考慮し、適切な方法で探しましょう。

自分に合った職場を探すための方法について、具体的な例を2つ紹介します。

1. 就職・転職エージェントを利用する

就職・転職エージェントを利用することで、自分のスキルや希望にマッチした職場を見つけやすくなります。とくに、理美容業界に特化したエージェントを選ぶことで、業界の動向や最新の求人情報を得ることができ、より自分に適した職場を紹介してもらえるでしょう。

専門家のサポートを受けながら転職活動を進めることができるため、効率よく理想の職場に出会える可能性が高まります。

2. 求人サイトで探す

理美容業界の職場を見つけるには、求人サイトを活用することも効果的です。とくに、リジョブは、理美容業界に強い求人サイトとして、全国のサロンや理容室の求人情報を豊富に掲載しています。

勤務エリアや労働条件のほかにも、サロンの立地や規模・提供しているサービスなど、細かな検索項目で自分の希望に合った職場を絞り込むことができます。オンラインで手軽に応募できる点も大きな魅力です。

自分の特性を活かして理容師として活躍しよう!

この記事では、理容師の業務内容や向いている人、向いていない人の特徴を紹介しました。理容師はお客様とのコミュニケーションが何よりも重要な仕事です。また、立ち仕事なので、体力があって体調管理ができるかどうかも大切なポイントだといえます。

理容師の仕事が自分に向いているのか判断して、自分のキャリア選択として適切かどうか判断してみましょう。

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